この会社に骨をうずめたい。お客様ファーストで、美容師以外のキャリアも積める環境に魅力を感じて「mirror ball」内山康子さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、2008年に創業し、現在は日本各地に美容室、シェアサロン、ネイルサロン、アイサロンなどを約100店舗展開するなど急成長を続けている株式会社mirror ballです。
前編では代表取締役である中野剛志さんに、企業の成り立ちや理念、「mirror ball」の特徴を伺いました。
後編では、2023年12月に入社し、現在は「Eleanor銀座ANNEX」で正社員のスタイリストとして活躍している内山康子さんに、お話を伺います。
「mirror ball」ではマンツーマン施術が可能なこと、そしてスタイリストとしてだけでなく、本社業務にも携わることができ、キャリアを広げられることに惹かれたという内山さん。「この会社に骨をうずめたい」とまでいう内山さんに、ほかのサロンとの違いや「mirror ball」の魅力を伺いました。
お話を伺ったのは・・・
株式会社mirror ball
「Eleanor銀座ANNEX」所属 スタイリスト
内山康子さん
専門学校で美容師免許を取得後、都内の2つのサロンを経験し、2023年12月に「mirror ball」に入社。現在は歴6年目のスタイリストとして「Eleanor銀座ANNEX」で活躍中。
マンツーマン施術と、キャリアの幅が広がる点が魅力
――「mirror ball」に入るまでの経緯を教えてください。
美容専門学校で美容師の資格を取得したあと、まずは銀座のサロンに就職しました。そのときに同じサロンで働いていたスタイリストが独立することになり、自分の意思でついていくことを決めたのですが、その会社は倒産してしまい…。その後、2023年の12月に「mirror ball」に入社し、現在に至ります。
――入社を決めた理由は?
2つ惹かれた点がありまして、まずは「mirror ball」であればお客様1人ひとりを大切にできると思ったからです。以前に働いていたサロンでは、スタイリストが3、4人のお客様をかけ持って、カットだけをスタイリストが担当し、あとはアシスタントが受け持つ接客スタイルでした。ひとりのお客様にきちんと向き合える接客スタイルの方が私には向いていると思ったため、マンツーマンで施術ができる「mirror ball」を選びました。
2点目は、キャリアの幅が広がると思ったことです。「mirror ball」ではスタイリストとして働きながら、本社業務を担う「二刀流」も可能と聞き、魅力を感じました。
――なぜ、キャリアの幅を広げたいと思われたのですか?
美容師を長く続けたい気持ちはありますが、将来的に体力面などで限界を感じたときに進める道を用意しておきたかったということと、経営やマネジメントなどにも興味があったということが大きいです。私は子どものころから美容師になりたい思いはあったのですが、高校生のときは商業科に通っていて、会計、情報処理、秘書などの資格を取得しました。
将来的に店長などマネジメントを任されるようになったときに経営の視点は必要になると思ったのと、美容師を続けられなくなったとしても職業選択の幅が広がると思ったので、資格を取得したのですが、この会社であればそのときに取った資格も活かせると感じたんです。本社がきちんと機能している会社も、美容業界では少ないですし、その資格を活かして実務経験をつめることが私には魅力でした。
――「mirror ball」では業務委託の働き方も選べますが、正社員を選んだのですね。
はい。本社業務にも携われる可能性が高いということで、正社員の道を選びました。
社員も業務委託も関係なく、お客様を笑顔にするためのチームの一員
――実際に入社してみて、これまで働いてきたサロンと「mirror ball」の違いを感じるところはありましたか?
一番大きな違いは、残業代がきっちり出るところです。たとえばお客様の施術で少し時間がオーバーしてしまったときなど、ほかのサロンではうやむやにされるような部分にも、きっちり残業代が出ます。またほかのサロンですと営業後にミーティングなどが行われるところが多いと思うのですが、うちの会社の場合はすべて営業時間内に行うことになっています。自分の時間を削らないで、仕事もプライベートも充実させられるような環境が用意されているんです。
私は正社員と業務委託が一緒に働く店舗に在籍しているのですが、業務委託の人にもミーティングに出席した分の給料が出たりと、給料の透明性が確保されている気がします。
また自分があげた成果に対して、報酬をきちんと払ってくれる点も、ほかのサロンとは違うと感じました。自分なりにどうお客様を幸せにするかを考えて行動し、結果がついてくればきちんと評価してもらえる環境がありがたいです。
――働く環境がきちんと整備されているのですね。
はい、休憩も営業時間内に絶対に1時間取らないといけないという決まりですし、お休みもシフトを調整する形ではなく、自分の希望通りに入れることができます。お休みは月に6日と8日で選べるようになっていて、私は月8日を選択しているのですが、7日以上の連続勤務にならないようにする決まりがあるだけで、連休にしてもいいですし、土日に休むことも可能です。
本当にスタッフ思いのいい会社に出合えたと思っていまして、この会社に骨をうずめたいと思っています(笑)。
――そんな風に思える会社に出合えたのは素晴らしいですね。企業文化の部分で驚いたことはありますか?
「mirror ball」の理念として、「すべてのお客様の笑顔のために」というフレーズがあるのですが、トップダウンで上の人が指示する通りにお店を作っていくのではなくて、社員も業務委託も関係なく、現場で働いている人が一丸となって、お店を作り上げていく意識が高い会社だと思っています。スタッフ1人ひとりがやりたいことを尊重してくれつつ、それをお店全体で採用してくれることもあり、ひとりプレイではなくて、チームで動いている気持ちになれる会社です。
たとえば以前、私が店販で結果を出すことができたときに、お客様に効果を実感してもらうことや、お会計前に商品のディスプレイの前を通って最後にもう一度ご紹介することなどを意識しているとミーティングで話したことがありました。すると、それがサロン全体のマニュアルに取り入れられるようになったことがあります。
自分がやってみたいと思ったメニューなども、店長陣が「まずは一回試してみて、それから考えよう」という姿勢なので、自分を封じ込めなくていいですし、どんどん発信していける空気があるんです。その風通しの良さも「mirror ball」の大きな特徴だと思っています。
自分を選んでもらえる瞬間が、やりがいに
――こちらのサロンに入ってから、マンツーマン施術になったとのことですが、その点での違いを感じることはありますか?
ご来店いただいてから仕上がりまで、ひとりで担当するということで、会話の量も増えますし、お客様との信頼感が増した気がします。それによって納得してお帰りいただけるお客様が増え、満足度が変わったのではないかと思いますし、信頼感があるので次回提案に耳を傾けてくださるお客様が増えたのではないかと。
改めて、マンツーマンは自分に合った接客スタイルだと感じますね。ただ新卒で入った会社が忙しかったからこそ、自分が大切にしたいことに気付けたと思うので、以前働いていたサロンにもとても感謝しています。
――美容師としてやりがいを感じるのは、どんな瞬間でしょうか?
施術のあとにお客様がとても喜んでくれて、自分を指名で選んでくださるお客様がいたときに、大きなやりがいを感じます。以前にもフリーで通ってくださっていたお客様が「今までで一番カットがよかった。理想的なカットをしてくれた」とほめていただいて、次から指名してくださるようになったときに、美容師冥利に尽きることだと感じました。
――今後の目標を教えてください。
ゆくゆくは本社での管理や経営の業務などに携わりながら、美容室や会社の経営について学んでいき、最終目的としては、社長の秘書になりたいという思いがあります。社長はこんなに大きな企業の代表にも関わらず、本当に腰が低くて、フレンドリーで、素晴らしい人だと思っています。そんな社長の近くで、会社全体を見て、経営やマネジメントについて学んでいければと思っています。
内山さんにお話しから感じたのは、「mirror ball」には働きやすい環境があるだけでなく、働き甲斐も得られるということです。また業務委託サロンとお聞きして、個人主義のお店を想像していたのですが、社員も業務委託もチームとして結束している姿勢が見えてきました。
「バックヤードでは、社員も業務委託も関係なく、みんな和気あいあいとしているんですよ」と楽しそうに話す内山さんからも、垣根のない空気を感じられました。