第三の居場所として気軽に立ち寄れる場所に『rafflesia』
夫婦2人で経営される、緑あふれる公園そばのヘアサロン「rafflesia」。前編では、この店ができるまでの経緯をお聞きしました。この後編では、お店のコンセプトや施術における特徴、さらにスタッフの育成についても語っていただきます。
――お店のコンセプトはどのようなものでしょうか?
「この店は隠れ家的な立地でもありますので、第3の居場所であってくれたら。自宅でもなく、職場や学校でもない、もう一つの居心地のよい空間としてのサロンでいたいと思います。緑にあふれた公園のすぐ近くですから、公園でゆっくりしたついでに、ということもできます。公園の横、というのは私たちにとってもありがたい立地ですね。煮詰まった時など公園に行って気分転換などできますし(笑)」
――施術においての特徴は何でしょうか?
「ウチの店の特徴として言うなら、空いた時間に気軽に立ち寄ってもらえることでしょうか。最近はメニューの多様化が進んでいて、例えばカット&カラー&パーマをすると、どうしても滞在時間が長くなり、お客様にとっての負担にもなります。ですが、うちではほとんどのメニューにシャンプー&ブロー代を込みにしていますので、例えばカット&パーマで来られて、後日カラーのみで来店されてもその時はカラーのみ料金です。こういうスタイルなら、1回の施術時間も短くする事も出来ます。仕事の合間にカラーのみで来られるお客様もおられます。お客様は25~45歳の方がメイン。お客さんがどのような髪形にしたいかもお聞きしますが、お客さんが他の人から『かわいいね』『いいね』って言ってもらえるようなスタイルを提案しています」
子育てしながら働ける店に
――今後もご夫婦で経営されていかれるのでしょうか。
「子供もやっと保育園に預けられるようになって落ち着いたので、今後はスタッフの募集も含めて新しい展開をしていければと考えています。スタッフのことを考えるにあたって、やはり子供が出来たことから、この仕事における女性の働き方について大いに考えさせられることがありました。美容師さんって女性が多いのに、妊娠、出産、育児のフォローがきちんと出来ていなかったりするので、どうしても20代から40代の働ける女性がそれを機に辞められる事が多いのが現状です。そこで自分の店ではできる限りサポートするつもりです」
――スタッフの育成はどのようなスタイルで行われるのですか?
「以前の店で店長としてスタッフ育成にあたっていたこともあり、かなり質の高いマニュアルを作っているつもりです。これも時代に合わせて変えていくつもりですけれども。スタイリストデビューまでは2年半でできるように考えています。もちろん、早くデビューしたいか、それともじっくり腕を磨いてからかはスタッフ自身の思いも汲みつつカリキュラムを決めていければと思っています。それと、スタッフの方には、プライベートな時間を大切にしてもらいつつ、うまく時間を使い分けて働いてもらえたらと思います。私たちも子供のために時間を割く形でやってきて、その大切さを実感していますから」