お客様やスタッフとの対話から新しいコトを生み出すヘアサロン『SESSION』
大きなガラス窓から明るい日が差し込むヘアサロン『SESSION（セッション）』。仙台出身のオーナー・小松礼樹さんは、東京から仙台へ6年ぶりに戻り、2018年12月にサロンをオープンしました。スタッフ全員で理想のサロンを目指し、日々サロンワークに励んでいます。後編では、『SESSION』のおすすめのメニューや美容師を目指す人へのメッセージを伺いました。
自分の“好き”を追求しセンスアップする
—-美容師は技術だけではなく、個人の魅力も大事な要素かと思うのですが、どのような工夫をしましたか？
「仕事もプライベートもいっぱい失敗することですね（笑）。失敗から学ぶことがありますから。あとはなるべく多くの人に会うことを意識しました。というのも、僕は元々内向的なところがあり人見知りだったんです。若いときは無言でカットするくらい、お客様とは世間話もせずに施術していました。あるとき、その接客ではこれ以上お客様の数が伸びないことに気付きました。それで自分の殻を打ち破るために、他のサロンに客として行ってみたり、飲み屋に通って色々な人と話してみたりと、プライベートでできるだけ多くの人とコミュニケーションを取ってみたんです。そのうち気付いたら、お客様との会話もスムーズにできるようになり、客数も増えていきました」
—-スタッフにも自分の魅力をアップすることについて伝えていることはありますか？
「“自分の見せかた”を考えるようにとスタッフには言っています。お客様から自分がどう見られたいのかということです。以前、自分をどう見せていいか迷っていたら、『“好き”を全面に出せばいい』と教えてもらったことがあるんです。ただそのときは、何が自分の好きなことかが分からなくて…。そこから、本を読むにしても、音楽を聴くにしても、ただぼんやりその行為を行うのではなくて、どういうところが好きなのか？など、意識するようにしてみました。考えて動くことで、得た知識や感覚が魅力にもつながってくるのかなと思っています」
つるつる・サラサラの手触りに驚く最先端トリートメント
—-おすすめのメニューは何ですか？
「『サイバートリートメント』はぜひ試していただきたいメニューです。通常の塗布するトリートメントでは入らない内部に成分が届くので、トリートメント効果が持続します。まずはお客様の髪の傷みなどを見て、PTTという髪の毛と類似した成分を含む液状のトリートメントをスプレーします。その後にアイロンを使ってPTTを毛髪内部まで浸透させるので、シャンプー後の手触りが驚くほどサラサラになるんです。ハリとコシも生まれるのもうれしいポイントですね。1週間おきに3回ほど行うと、髪の状態はかなり改善しますよ」
—-小松さんの得意なスタイルはありますか？
「最近はロングよりショートですね。横顔をきれいにみせるショートはまかせてください！リピーターのお客様だったら、その方が着てくるファッションからイメージを膨らませて、季節に合ったスタイルを作るのも得意です」
—-施術前のカウンセリングはどのようなことを聞きますか？
「髪質についてはもちろん、まずは“気持ち”を聞きたいです。おまかせの方もいらっしゃいますが、切りたいのか切りたくないのか、イメージを変えたいのか変えたくないのかなど、そのときの気持ちをちゃんとヒアリングしてから、色々な選択肢をお客様に提示します。お客様の気持ちを大事にしながら、その方に合った新しいスタイルが生まれたらいいですね」
自発的に動いて知識や技術を学ぶことが大事
—-これから美容師を志す人へメッセージをお願いします
「自分で考えて勉強してくださいってことですね。何か課題を与えられてそれをこなすのと、自分でしっかり目標をもって行うのとでは、同じことをしていても結果は全然違います。人って月に30～50万円くらい収入があると、仕事に満足してしまうという話を聞いて、それでいいのかなって。そういう金銭的なところを越えたことを目指していかないといけないなと思います。それは自分で探さないと見つからないものなので、僕は自分の力でちゃんと学んでいくのが大事だと考えています」
今はサロンを軌道に乗せるために、スタッフ全員で切磋琢磨しながら成長している『SESSION』。お客様やスタッフとのセッションを繰り返しながら大きく飛躍し、これから仙台での美容シーンで欠かせない存在になることでしょう。
▽前編はこちら▽
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