学び・キャリア 2020-03-31

【美容師のカット技術】Rougy 薫森正義さん流パーマ履歴をいかした『マッシュバングショート』#2

美容師

他店でのパーマ履歴を活かしつつ、今っぽいニュアンスを取り入れたデザインを「Rougy」の薫森正義さんが提案！薫森さんが今気になっているというマッシュバングで、ほんのり色っぽくおしゃれなデザインが完成しました。

後編では、提案いただいたスタイルについて、カットとスタイリングの仕方を詳しく教えていただきます。

薫森さんが提案する『マッシュバングショート』

春に向けて提案したい、ラフで動きのあるマッシュバングのショートスタイル。レザーカットで作る柔らかい毛先のラインが、ほんのりモードな印象に。

『マッシュバングショート』の施術ポイント

１．前髪と全体のバランスでメリハリを作る

デザインのポイントとなる前髪は、サイドに向かってマッシュラインでつなげる。キュートな印象になりすぎないように、うしろは長めに設定してバランスよく。

２．レザーカットで柔らかな質感に

全体のフォルム作りと毛量調整はレザーを使用。セニングよりも毛先がスカスカにならず、仕上がりでもハネにくく再現性も高くなる。

３．骨格をよく見て、いらない毛を間引く

パーマの履歴があるので、毛量調節の際は骨格をよくチェックして。どこを間引けばフォルムが整うか、きちんと見極めることで最低限の調整で済むように。

HOW TO

BEFORE
地毛は直毛。根元近くまでのパーマが全体にかかり、のびた状態。

カラー
マット系グリーン（8トーン）：ダル（8トーン）＝１：１を、根本はオキシ6%、毛先はオキシ2%でオールカラー。落ち着きがありつつ、柔らかい印象に。

１前髪をカット
センターの前髪をとり、長さを決めてカット。これをガイドに、左右から中央に引いて、ガイドよりやや長めにカット。
サイドバングは、前髪をガイドにレザーカット。ガイドをつなげていくことで、マッシュラインに。

２サイド、トップ、ネープをカット
ミドルセクションをブロッキング。サイドバングをガイドに、やや前に引きながら、カットラインが前上がりになるようにレザーカット。後ろまでつなげてカットする。
トップも、ミドルセクションと同様に。サイドとミドルセクションをガイドに一周レザーカット。
ネープをブロッキング。前下がりラインになるように、センターをやや上げるイメージで縦に引き出し、角を削るようにレザーカット。
みつえり部分を、首に沿うように長めにすることで、色っぽさが出てスタイルのアクセントに。
全体にオイルをつけて、一度自然乾燥させる。パーマやクセ毛の場合、ドライヤーだとパサつきが出るので、自然乾燥がおすすめ。
ベースカット後、乾いた状態。

３ハチの毛量、質感を調整する
横に広がった印象はトップを低く見せてしまうので、ハチを少し間引いてボリュームを調整。耳上も毛がたまりやすいので、少し間引く。
額の角も少し間引く。フェイスラインに平行に分け、2/3より下を間引いていく。
バックは、ハチからの延長でラウンドにブロッキング。左右の出っ張った部分から、毛流れに合わせてたまりやすいところを間引いていく。
額を広げて顔周りをなじませるため、こめかみの毛も少し間引く。