本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【kauti 前田浩明さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、2007年にオープンして以来お客さまの笑顔を生み出し続けているkautiで採用を担当している代表の前田浩明さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
kauti 代表 前田浩明さん
美容師歴20年。専門学校を卒業後、青山、代官山、池袋のサロンにて腕を磨く。2007年に専門学校の友人と共に2人でkautiをオープン。その後、サロンを軌道に乗せ板橋に2店舗目、3店舗目を展開。スタッフ20名のサロンに育て上げる。趣味はインテリア、ムエタイ、DVD鑑賞など。
「面接の無茶ぶりで対応力をチェック!」
――面接では、どのようなポイントをチェックしているのでしょうか?
ずばり対応力です。そのため、かなりの無茶ぶりをしていて面接の詳細を説明すると、最初は「kautiに応募した理由を教えてください」から始めます。準備をしている学生は、しっかりとした答えが返ってくるので2つ目の質問で「それでは一発ギャグをやってください」と(笑)。
大抵は「え?」となります。まずは、そこできちんと対応できるかどうか。そして3つ目では「どういう美容師になりたいですか?」と真面目な質問に戻り、次の質問で、「さっきのギャグをもう一度お願いします」と。これを5回くらい繰り返します(笑)。
すると勘のよい学生は質問ごとにオンオフをパッと切り替えてくるので、「ああ、この子は臨機応変に動けるな」と。実際に現場に入っても、お客さまの前でスムーズに動けることが多いですね。ちなみに、面接ではこちらもある程度はしゃいで、圧迫にならない雰囲気を作っています。
――入社1年目の今井さんを採用した決め手は何でしょうか?
「お客さまをよろこばせたい」という気持ちがあったからですね。僕がスタッフに求めるのは、コンセプトの「笑っていようよ」の通り、お客さまを笑わせることです。「笑った」ということは、その時間を楽しんいただけた証ですから、きっとまた足を運んでくださいます。
そしてそれをたくさんの方々にご提供できれば、サロンは自然と成長して、サロンの勢いが増せばスタッフもよい生活ができる。結果、スタッフも笑顔になる。そのため、「楽しませたい、よろこばせたい」という気持ちがある学生は採用したくなります。
ROOKIE’S FILE 今井祥一朗さん
東京都出身の20歳。日本美容専門学校を卒業後、kauti池袋店に入社。丁寧なカウンセリングとダメージレベルに合わせた薬剤選びに定評あり。憧れの人はkautiのテクニカルチーフ飯澤一貴。趣味は映画鑑賞。
――スタイリストを目指した理由は?
お客さまのリアクションを直接見ることができる魅力的な職業だと思ったからです。私の祖父と祖母が美容室を経営しており、幼い頃から美容師の仕事を見ていました。お客さまがみなさんよろこんでいたので、私も「お客さまの笑顔を作りたい」と思い美容師を目指しました。
――就職先としてkautiを選んだ理由は?
友人に紹介してもらい見学に来た際にサロンの空気感がとてもよかったからです。kautiのスタッフがみんな笑って接客をしていて、お客さまも楽しそうに過ごしていたので「自分も働きたい」と思いました。
――将来の目標は?
目標は、お客さまが身近に感じるスタイリストになることです。そのために、お客さまが心からリラックスできる接客を目指して、腕を磨いていきたいと思っています。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.美容師が働きたくなる空間を作る
2.インスタグラムでサロンの日常を発信
3.面接では、無茶ぶりをすることで対応力をチェックする
気取らないサービス精神が大切という前田さん。「サロンの雰囲気はカッコイイけれど、スタッフはラフでおもしろいサロンを目指しています」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、kautiのユニークな採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
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