本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【December 北田ゆうすけさん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
Decemberの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
December 代表 北田ゆうすけさん
美容師歴13年目。専門学校を卒業後、表参道のサロンにて腕を磨く。2018年にDecemberをオープン。2020年には、もう1店舗をオープン予定。前髪カットとボブを得意とし、髪質に悩んでいた人に対して、扱いやすく、可愛いスタイルを作り上げることに定評がある。
「雑談形式の面接でなりたい美容師像がぶれないかをチェック!」
――1次、2次、3次と面接の回数が多いですが、それぞれどのようなポイントを見ているのですか?
1次は主にスタイリストが一緒に働きたいかどうかをチェックするための集団面接です。そしてひとりでもこの人が働いているところを見てみたいと言ったら、次のステップに進んでもらいます。1次では部活やアルバイト経験などを聞き、集団行動のなかの協調性もチェックしていますね。
2次面接では実際に30分間のサロンワークを行い、どのような動きをするかを見ます。掃除を一生懸命する人、お客さまとコミュニケーションをとろうとする人など、それぞれが意識的に取り組もうとしていることが見えるんです。どれがいいというわけではないので、どんなタイプなのかを見ているという感じでしょうか。サロンワーク体験はたったの30分間だけですが、緊張するでしょうし後半はかなり疲れるはずです。そういうときでも動けるかということもチェックしています。
3次はなるべく緊張をほぐしてもらいながら、私と人事担当の3人でカフェに行き話をします。「学校どうなの?」などと雑談するなかで、1次と同じ質問、「どんな美容師になりたいか」を質問するんです。そうすると、1次で答えた回答ではなく、まったく違うことを言う人も中には出てきます(笑)。用意していた回答と本音が違うというケースですね。ざっくばらんに話していても、自分がなりたい美容師像がぶれず、その美容師像に共感できたら採用すると決めています。
――入社1年目の成田さんを採用した決め手は何でしょうか?
3次面接でもまったくぶれることなく、自分のなりたい美容師像を答えてくれたからです。そして小さい頃から憧れていた美容師になるため、努力を惜しまない姿が感じられました。
ROOKIE’S FILE 成田里奈さん
千葉県出身の20歳。資生堂美容技術専門学校卒業後、Decemberに入社。お客さまに寄り添ったシャンプーに定評あり。憧れの人は、December のスタッフ、専門時代に通っていたお店のスタイリストさん、両親。趣味は、音楽を聞くこと、動画や写真を撮ること。
――スタイリストを目指した理由は?
美容という自分の好きなことで、誰かを幸せにできること、誰かの人生の一部になれるこの仕事がとても素敵だと思ったからです。スタイリストになることは、自分が小さな頃から唯一変わらない夢です。
――就職先としてDecemberを選んだ理由は?
体験に行ったとき、高い技術と丁寧な接客が印象的でした。ここでなら技術力もアップし、人としても成長できると感じたんです。ほかにもアットホームで仲のいいスタッフ同士の雰囲気がとても素敵で、一緒に働きたいと感じたことも大きかったです。
――将来の目標は?
この人しかいない、会いたいと思ってもらえるような美容師になることです。そのために、腕を磨いていきたいと思っています。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.間口は広げず、サロンを好きな人にだけ応募してもらう
2.スタッフ全員で面接に臨む
3.応募時にインスタアカウントを教えてもらう
美容が好きで一生懸命努力できるかどうかが採用のカギだという北田さん。「一生懸命努力している姿を見て、後輩も後に続きます。そんな美容に真剣なスタッフと一緒に働けることが何より幸せ」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、Decemberのユニークな採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
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