東京と広島2つの拠点で「自分も周りも幸せになる」働き方を実践【フリーランスのライフスタイル 美容師・吉岡龍介さん】

シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。今回は、2019年の12月からフリーランスの美容師として働いている吉岡龍介さんに登場していただきます。

吉岡さんは現在、広島ではご自身のシェアサロンを経営し、東京ではフリーランスとして勤務。なぜ2つの働き方をすることになったのか、どのようなメリットがあるのでしょうか? また、インスタグラムではスタイルだけでなく美容師の働き方や保証等についても発信するなど、自分らしい働き方を追求する姿も気になります。

前編では、フリーランスになってからのお客さまの反応や自身の気持ちの変化、東京と広島のサロン2箇所での働き方とその際に心掛けていることについて伺います。

お話を伺ったのは…

吉岡龍介さん

広島県出身。山野美容学校卒業後、
株式会社エアーエンターテイメント(air)に入社し、
スタイリストとして活躍。2020年2月に独立し、
同月広島県にシェアサロン 「storiiz」をオープン。
CEOとしてサロンを運営すると同時に
東京ではシェアサロン「SALOWIN」に
フリーランス美容師として所属。
2つの拠点で活動を続けている。
2021年には東京でサロンを出店予定。
インスタグラム:@ryusuke_yoshioka

美容師の働き方の問題を解決できるシェアサロンを作りたい

カットの高い技術が求められるショートスタイル。
顔の形などに合わせて作っていくのが吉岡さん流

――――まずは、現在までの経歴について教えてください。

山野美容専門学校を卒業後、サロン『air』を展開する株式会社エアーエンターテイメントで約11年正社員として働いていました。その後2020年2月に独立。2月からは東京のシェアサロン『SALOWIN』にてフリーランス美容師をしながら、同時に地元の広島にシェアサロン『storiiz』をオープンし、経営を行っています。広島には月に2、3回ほど行っていて、それ以外は東京で仕事をしています。

――――東京でフリーランスをしつつ、広島にもシェアサロンを作られたのはなぜですか?

度々実家に戻らなくてはならない事情ができまして、そのときに地元でも働けたら効率がいいと思ったからです。ただ、今まで10年以上東京で美容師を続けてきてお客さまに育ててもらった感謝の気持ちがあるため、あくまでも拠点は東京にすると決めていました。

そこで現在のような働き方を選ぶことにしたんです。

現在東京にも自分が経営するサロンをオープンする計画を進めています。僕は美容師の休みの取りづらさや給料の格差、激務に対して前々から問題意識を持っていました。自分のサロンを作ろうと思ったのは、周りにその問題を提起して解決していきたいと思ったからです。

 お客さまもスタッフも幸せになるシェアサロンを経営するには

サロンは完全個室と半個室の空間。
曜日や時間に関係なくお客さまがくつろげる場所となっている

――――その問題を解決するために、吉岡さんがサロンで行なっていることを教えてください。

広島のお店はフリーランスの美容師さんと業務委託契約を結び、基本的には自由に使ってもらっています。現在は6名のスタッフと契約。まず時間の縛りをなくすため鍵はスマートロックにして24時間スタッフがいつでも出入りできるようにしています。お客さまの予約に合わせて使ってもらうシステムですね。

それから、これは多くのシェアサロンが取り入れていますが、個室の空間をつくって美容師もお客さまも他人の目を気にしなくていいようにしています。

ーースタッフのみなさんと共有していることはありますか?

スタッフには自分のお店だと思って使ってほしいと伝えています。サロンを経営しているのは僕ですが、その空間はお客さまとスタッフ自身のためのものなので、いつもオーナーの気持ちでいてほしいんです。サロンをきれいに使うことや誰かができていないことは、年齢や経歴関係なく言い合えるようなフラットな関係づくりを心掛けています。

美容業界全体がよくなってほしい想いはありますが、そんな大それたことではなくて、自分自身が関わるお客さまや美容師さんには幸せでいてほしい。そう思いながらサロンを運営しています。

――――東京での働き方についても教えていただけますか。

現在はシェアサロンに所属しているので、周りはみんなフリーランスの美容師ばかり。

いい距離感を保って働けていると思います。シェアサロンは1人1席必ずブースが確保されていて、売上に関しても自分の努力次第でどうにでもなるので、上下関係や給料の格差などの変なしがらみがないんですよね。

『SALOWIN』は有名サロンの出身者が多くみんなレベルが高いので、それぞれの技術を共有し、高め合いながらもいい距離感を保てていると思います。プライベートでも仲がいいんです。

また、東京のシェアサロンで疑問に感じたことや解決したいと思ったことを自身のサロンに持ち帰って取り入れるようにしています。たとえば、ドリンクのサービスをスタッフ任せにせず、サロン側から提供するなど。そういう細かいところでもお客さまや所属する美容師の満足度は変わっていくんだと、今の立場に立って実感しました。

目の前のお客さまに100%集中できる環境でノンストレスに

顔周りを切り込んだハイレイヤースタイル。
お客さまのオーダーに加え美容師から切り方の
問い合わせがあることも多いのだそう

――――フリーランスになって感じた変化はありますか?

お客さまの満足度が格段に上がりました。今まではアシスタントと一緒にスタイルを作ることを最終目的として働いていたのですが、今はサービスも含めた僕の時間をお客さまに買っていただいているイメージです。僕1人ですべて対応するので、今までカットでしか携われなかったお客さまにとっては、とても贅沢な時間を過ごしていただけていると思います。

こちらとしてもアシスタントの接客は大丈夫かな、カラーの塗り方に問題はないかな、とお客さま以外に向いていた意識が100%目の前の方だけに集中できるようになったので、働くうえでのストレスがまったくなくなりました。

実はサロンに勤めているときは年に1、2回、40度近い熱を出すことがあったんですが、独立してから体調を崩すことがなくなったんです。ストレスが一切なくなったことが理由だと思っています。

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後編では、趣味のサッカーやフットサルと仕事をどのように両立させているのか、吉岡さんがいままで磨いてきたカットの技術、フリーランスで働くメリットなどについて伺います。

▽後編はこちら▽
美容師、お客さま、関わる人みんなにとって満足度の高い環境をつくる【フリーランスのライフスタイル 美容師・吉岡龍介さん】>>

Salon Data

storiiz

住所:広島県広島市中区三川町2-5 グランツ三川町5F
TEL:03-4546-1661
Instagram:@storiiz_official

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