夢への一歩は企画書で切り開く! 三和由香利さん流ヨガインストラクターのキャリアの広げ方

今や美容に興味を持つ多くの人が、生活に取り入れているヨガ。その一方でヨガインストラクターも増え続けており、どのように活動を広げていくか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、日本人初のヨガ世界チャンピオンの経歴を持ち、ヨガインストラクターや、ヨガコーディネーターとしてテレビやCM、イベントなどにも数多く出演されている三和由香利さんにご登場いただき、どのようにキャリアアップしてきたのかを伺います。

三和さんの武器は、「こんなことをやってみたい」と思ったら企画書にまとめて送る行動力。そして行動をしたあとには、結果に一喜一憂せず、自分の進みたい道につながっていると信じるようにしているそうです。

今回お話を伺ったのは…

三和由香利さん

ヨガインストラクター・ヨガコーディネーター
2011年、ヨガの世界大会にて日本人初のワールドチャンピオンとなり、世界中のスタジオで音楽と共に五感で楽しめるパフォーマンスとレッスンのワールドツアーを開催。またホットヨガが日本に数店舗しかない時代から全国に広めるべく貢献。NHKではホットヨガ番組を担当しテキストを2冊発刊、その他に著書を4冊出版。テレビやCMなどメディア出演や監修、産後は教育機関や企業での講演など多方面で活動の幅を広げている。
HP:yukarimiwa.com
Instagram:@miwa_yukari

これをやってみたい」と思ったら即行動! まだない仕事を企画書で生み出す

企画書によって縁がつながり、
アンバサダー契約を結んだROXYのイベント
※コロナ禍以前の画像となります。

———— ヨガインストラクターとして、数々のイベント出演や本の執筆など幅広いご活躍ですが、どのようにお仕事を広げてきましたか?

企業の方からお声がけしていただくことも多いですが、こんなことをやってみたい、と思ったら企画書をつくって提案し、実現してきたこともあります。今まで企画書によって本の出版を実現させたり、ROXYさんとのご縁がつながり、アンバサダー契約を結んだりしました。

————そうなんですね!? 具体的にはどのように企画書を出してきたんですか?

書籍の場合は、出版社の窓口に送りました。反応がないことが多いのですが、宝島社さんからはご連絡をいただき、初の自著を出版することができたんです。とはいってもできあがった書籍は、持ち込んだ企画とはまったく別のものだったのですが(笑)。宝島社さんの意向をくみながら、自分のこだわりもきちんと伝えて本作りをしました。DVDつきの本を作りたいというご要望だったのですが、この頃出ていたヨガの書籍には30分程度のDVDがつくのが一般的で。そこでヨガのレッスンを1クラスやりきったような充実感を覚えてもらうために、88分のDVDをつけることを提案したんです。最終的には思い入れのある一冊になりました。

ちなみに宝島社さんとは面白いご縁がありまして、企画の持ち込みをしたあとに、別の部署の方からも直接出版のご依頼をいただいたんです(笑)。2冊を同時進行で制作して、2ヶ月後には漫画で楽しく12種類のお悩みを解決する「血流たっぷり!どこでもヨガ」も出版することができました。何かが動き始めるときには急展開になるものだなあとつくづく感じましたし、長時間のDVD付き、漫画とヨガを楽しく身近に感じてもらえるような本を作り出すことができたのがとてもうれしかったです。

————ROXYさんにはどのような企画書を?

ヨガウェアの企画書を送りました。私は2006年に単身渡米し、そこでホットヨガと出会ったのですが、当時はまだそんなにかわいいヨガウェアがなかったので、ROXYさんの水着を着てヨガをやっていたんです。それで、「かわいくて機能的なヨガウェアがあったらいいのに」と思い、帰国後にROXYさんの日本本社にヨガウェアの企画書を送ったら、会いたいと言ってくださって

その頃は実際にヨガを教え始めていたので、現場で私が感じていた「あったらうれしい機能」について色々お話をさせていただきました。結局その時はヨガウェアの制作を実現できなかったのですが、2007年からアンバサダー契約をさせていただき、イベントにもたくさん出演させていただきました

今年、長年の念願が叶い、私がプロデュースしたヨガウェア「ROXY x YUKARI MIWA」が発売されたんです。とてもうれしかったですね。

実現への道は1つじゃない。思いを持って、行動することが何より大切

美しい三和さんのヨガポーズ。
ヨガをさまざまな形で楽しめるよう心掛けているそう

————企画書から多くのことを、実現してきたんですね!

正直、リアクションがないときのほうが多かったですけど(笑)。私は企画書って、まだないものを形にするための第一歩だと思っています。何かを形にするときに企業に突然連絡しても、「だれこの人?」ですよね(笑)。ROXYさんに企画書を送ったときはまだ世界チャンピオンにもなっていなくて知名度もあまりないときでしたから、プロフィールなどもまとめたうえで、企画書の形で送るのがマナーかなと思ったんです。

企画書に反応がなくても、私はそれでいいと思っています。行動しなければ実現しなくて当たり前で、「自分が行動しなかったからだ」と後悔するだけなので。そしてROXYさんのヨガウェアのときのように、短期的に見たら結果が伴わなかったとしても、長い時間がかかったり、ちょっと違った形になったりして、夢が叶うこともあると思うんです。

————ちょっと違った形で実現するとは、具体的にはどんなことでしょうか?

私は子どもの頃から新体操をずっとやっていて、オリンピック出場への憧れがあったんです。結局それは叶わなかったのですが、今回のオリンピックで聖火ランナーに応募したら見事当選することができて、ちょっと違った形にはなりましたがオリンピックにかかわることができることになりました。聖火リレーは残念ながらコロナ禍でできませんでしたが、聖火を灯すことはできて、すごくうれしかったですね。このように道はどのようにつながるかわからないなと思うんです。

1本道で行けるときもあれば、いろんな道に枝分かれして別の結果に結びつくこともあります。そしてそれが実は本当の道だったということもありますよね。道は1つではないし、どこかでつながっていることもあると思うので、すぐに結果が出なくても、諦めることはないと思うんです。私は人間の未知なるパワーは自分が思っている以上に素晴らしいと思っています。自分のやりたいことが見つかって、それが頭に浮かんだ瞬間から、もうその道は開き始めているのではないかと。なので行動を起こした結果について一喜一憂するのではなく、自分の志を持って行動していけば道は開けていくのかなと思います。

 経験を生かして、自分にしかできない仕事を模索

主催者側のニーズをつかんで、提供しているという三和さん。
着替えなくても、椅子に座ったままできるヨガの方法を伝えることも
※コロナ禍以前の画像となります。

————肩書きには「ヨガコーディネーター」とありましたが、これはインストラクターとはどう違うんでしょうか?

CMでヨガのポーズの振り付けや、雑誌や書籍の執筆、イベントや企業ヨガなどを含めて、ヨガを提供するコーディネーターという感じですね。自分のなかに常に、自分にしかできない仕事を模索したいという思いがあるんです。もちろんインストラクターとしての活動もしているのですが、ヨガインストラクターの方がとても増えたので、自分の経験を生かせる仕事や、新しいもの、まだないものを生み出すようにしています。

たとえば少し前に出した本で「200のポーズがわかる YOGA図鑑」というものがあります。これまではヨガのポーズ解説の書籍は流派ごとにわかれているのが一般的だったんですが、私はさまざまな流派に触れてきたので、流派の垣根を超えた本を作ることにしました。1つのポーズに対して、この流派はこんな特徴がある、この流派だとこう、とわかりやすく書いたんです。やり方に特化した本は多かったのですが、流派を超えてポーズを網羅できるものはなかったので、とても喜ばれました。

————なるほど。企業とのお仕事が多いように思いますが、対企業とのお仕事で心がけてきたことはありますか?

独りよがりにならないことがとても大切だと思います。自分がやりたいことだけを伝えるのではなく、まずは先方のニーズを確認し、そこに柔軟に対応をできるようにいつも心がけてきました。書籍の出版でも、企業の方から依頼を受ける企業ヨガでもパーソナルヨガでもCMの振り付けでも、全部そうですね。

————三和さんが考える、認知度アップのコツはありますでしょうか?

目の前のお仕事を、誠心誠意やっていくしかないのかなと思います。1つのお仕事をやると、そこから何かにつながっていくことも多いです。たとえば、とある女優さんにパーソナルレッスンをさせていただいているので、そのご縁でその方が出演している番組に呼んでいただいたこともありました。

このようにテレビに出させていただくことも増えましたけど、テレビに1回出たらそれでバズって、一気に仕事が舞い込むようになるということはほとんどないんです。なので、とにかく目の前の仕事を丁寧にやっていくことを心がけていますね。

多くのメディアやイベント出演など活動の幅を広げた3つのポイント

三和さんがヨガインストラクターとして活動の幅を広げた方法をまとめると、ポイントは次の3つでした。

1. やりたいことを見つけたら、企画書でアピールする

2. 行動したら、結果に一喜一憂せず、道はどこかでつながると信じる

3. 自分にしかできない仕事を生み出す

後編では、三和さんがどのように世界チャンピオンとなったのか、またその経験がインストラクターとしてどのように活かされているのかを伺います。大会に出場し、世界チャンピオンになった経験から感じたのは、意外にも「人と比べないヨガ」、「自分のヨガ」を追求する大切さだと三和さんは言います。その真意とは…? 後編もお楽しみに!

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