ニーズに合わせたオリジナルアロマブレンドをオンライン受注 アロマセラピスト 古川友美さん♯1

開業2年目にして、リピーター続出のアロマサロン「Twincle-drops」を主宰する古川友美さん。ご自身の体調不良を救ってくれたアロマセラピーを他の人にも届けたいと、自宅の一室をサロンに改装されました。開業前に開催していたワークショップでのお客様との信頼関係をトリートメントのリピーターへとつなぎ、オリジナルのアロマブレンドをオンラインでも受注。アロマで人を癒したいという熱い思いと、サロン成功へ向けてのエネルギッシュな姿勢がお客様の心を掴んでいます。

お話を伺ったのは…

アロマセラピーサロンTwincle-drops主宰
古川友美さん


薬剤師として在宅医療に携わった経験から、薬による対処療法だけでなくホリスティックなケアに興味を持ち、アロマセラピストの道へ。薬剤師国家資格、ナード・ジャパン認定アロマアドバイザー、日本統合医学協会認定メディカルアロマセラピスト、一般社団法人健康包括支援協会認定・嗅覚反応分析士取得。茅ヶ崎で自宅サロンTwincle-dropsを主宰。
Instagram:twi_dro_yu10mi12
HP:twincle-drops.amebaownd.com

自宅サロンのメリットは、イメージ通りの癒しの空間を作れること

――アロマセラピストを志した理由を教えてください。

もともと薬剤師をしていたのですが、在宅医療にも関わっていたので、ドクターの依頼による患者さん宅の訪問など30代前半は休みなく働いていました。仕事のやりがいはとても感じていましたが、どこか緊張感が抜けなくて、体に疲労感を覚えながら仕事を続けていくうちに体調をくずし、潰瘍性大腸炎という難病を患ってしまったんですね。そのときに、心や体の癒しに目を向け、アロマトリートメントに出会いました。わたしは、癒されていた側だったんです。

薬剤師だけではない、自分の人生を大切にしていきたいという思いが募り、勤めていた薬局を辞め、鎌倉に引っ越してきました。仕事は少しお休みして、まずはメディカルアロマセラピーを学び、アロマアドバイザーの資格を取得。その後すぐにレンタルスペースを借りたり、イベントにご招待いただいてアロマのワークショップを開催しました。

あるとき、ハンドトリートメントを学ぶ機会があり、肌に触れることは、人を癒す力がすごく強いなと感じたんですよね。自分もそういう仕事に携われたらいいなと思って、さらにアロマトリートメントを学ぶことにしました。最初は、自宅開業のことなどはまだ考えていなくて、いつかどこかで役立てばいいなという感じでしたが、トリートメントの師匠に、今までコンプレックスだった男性並みに大きいわたしの手が、トリートメントに大いに活かせることを教わりました。わたしの手が皆さまの癒しのお役に立てるのかもしれないと心の底から沸き上がった喜びが、アロマセラピストとして仕事をするという強い決意に変わりました。

トリートメントで使用する精油をお客様に持っていただく画像は、古川さんのインスタ画像の定番です。

――自宅サロンはどんなきっかけで開業されたのですか?

鎌倉に引っ越してきてからいまの主人と出会ったのですが、ここは結婚前から主人が住んでいた家なんです。1階の部屋が空き部屋になっていたので、ここにベッドを置いてトリートメントの練習を始めました。主人や友人にもトリートメントを体験してもらったときに「このお部屋って居心地がいいよね」という声をいただくことが多く、自然な流れでサロンをスタートさせることになりました。晴れた日は凛とした朝日が差しこみ、午後は西日でほんわか。本当に心地のいい空間だなと感じています。
――自宅サロンのメリットはどんなところですか?

レンタルスペースを借りたこともあるのですが、時間が限られてしまうのと、トイレがユニットバスだったり、ホットタオルなどのトリートメントに必要なものを揃えるのが難しかったりするところもあり、自分が好きな空間を演出するのは、なかなか難しいのかなと感じました。

その点、自分のイメージ通りに癒しの空間を作ることができるのは、自宅サロンのメリットではないかなと思います。お客様ひとりひとりとていねいに向き合いたいので、カウンセリングやアフターフォローの時間も、ゆったり寛げる空間を提供できればと思っています。

穏やかなカラーで統一されたサロン内。

サロンには、お客様に心地よく過ごしていただくための工夫が散りばめられています。取材当日に出迎えてくれた香りは、ローズマリー・レモン・グレープフルーツの元気になれるブレンドでした。

――ご主人は自宅サロンを始めることには賛成でしたか?
トリートメントの仕事をしてみたいと切り出したときも、「やったらいいじゃん」と即賛成してくれて、サロン部屋にあった荷物を全部ひとりで片づけてくれました。主人はイタリアンのシェフなのでハーブを扱っているんですね。だから、ハーブとアロマのコラボで一緒にワークショップをやったこともあるんですよ。いつでもまるごと応援してくれる主人は、家族だけではなく大事な仕事の協力者。いつも本当に感謝しています。

――自宅サロンを開業されてから、集客はスムーズでしたか?

ありがたいことに、トリートメントを始める前に開催していたアロマのワークショップのお客様が、開業と同時にトリートメントを受けにきてくださいました。一度トリートメントを受けていただくと、その後もリピートしてくださる方がとても多いです。トリートメント前後に、「今月はこんなことがあった」、「考えていたことが少しずつ前進している」など報告をしてくださるお客様も多くて、その方たちの笑顔がだんだん輝いてきているのが本当にうれしいです。

レンタルスペースでのワークショップ風景。

石鹸づくりは、トリートメントのオプションにもできます。

ここに来られるお客様は、トリートメントを受けに来てくださるだけでなく、わたしとの会話や香りに癒される時間と空間を楽しみにされている方が多いんです。トリートメントだけでなく香りで寄り添うことで、その人本来の幸せ感が上がるようなお手伝いができればいいなと思っています。

ニーズに応えるためアロマブレンドの質問内容は丁寧に

――アロマブレンドもメニュー化されているそうですが?

お客様のニーズに合わせてオリジナルの精油をブレンドさせていただいています。トリートメントと合わせてオーダーいただくこともありますし、公式ラインなどオンラインでもご注文いただけます。香りの好みやどんな場所・ニーズでお使いになるのか、どんな音や色をイメージするか? その他にも既往歴やアレルギーの有無など丁寧に質問させていただきます。

精油の値段は、1滴数十円~数千円のものまでさまざま。「あらかじめお客様のご予算をお聞きするようにしています。5mlで3000~4000円のご予算の方が多いですね」。

――オンラインでもディテールにこだわった注文ができるのですか?

公式ラインのチャット、ご希望の方にはオンライン画面でのやりとりにも対応しています。なるべくお客様のご希望に沿うために、結構ボリュームのある質問をさせていただきますが、市販にはないオリジナルな香りを楽しめるということでお客様にはとても喜んでいただいているんです。仕事が大変なとき、気持ちが落ちこんだときに、元気や安らぎをくれる存在だと感じてくれている方が多いようですね。オリジナルブレンドをリピートしていただくこともあって、自分の好みや心身の状態に寄り添った香りを求めている方が本当に多いのだなと感じています。

コロナ禍でなかなか友人に会えないから香りをブレンドしてギフトとして届けてほしいというお客様もいらっしゃいました。離れた場所からも、その方の生活を応援できることはとても嬉しく思います。

セラピスト歴2年目にしてリピーター続出の理由は

昨年、自宅サロンを開業されたばかりにもかかわらず、リピーター続出の古川さん。古川さんがそのために心がけていることは以下の3つでした。

1. 居心地のいいサロン空間作り

2. ワークショップのお客さまをトリートメントにつなげる

3. オリジナルアロマブレンドはオンラインでも受注

後編では、メニューにとり入れた「嗅覚反応分析」のこと、薬剤師としてのキャリアをどう活かすか、サロンが数多く存在する茅ヶ崎での運営についてお聞きします。

取材・文/永瀬紀子

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