嗅覚反応分析はお客様の体調や心理を把握できる心強いツール アロマセラピスト 古川友美さん♯2

暖かな日が差す茅ヶ崎の自宅の一室にアロマセラピーサロンを開業した古川友美さん。前編では、ワークショップでのお客様をトリートメントのリピーターへとつないだこと、オンライン受注も行うオリジナルアロマブレンドのお話などを伺いました。

後編では、香りを好きな順に並べるだけで体調や心理が分かる「嗅覚反応分析」の活用、薬剤師としてのキャリアをアロマセラピストの活動にどう活かすかなどについてお話いただきました。

お話を伺ったのは…

アロマセラピーサロンTwincle-drops主宰
古川友美さん


薬剤師として在宅医療に携わった経験から、薬による対処療法だけでなくホリスティックなケアに興味を持ち、アロマセラピストの道へ。薬剤師国家資格、ナード・ジャパン認定アロマアドバイザー、日本統合医学協会認定メディカルアロマセラピスト、一般社団法人健康包括支援協会認定・嗅覚反応分析士取得。茅ヶ崎で自宅サロンTwincle-dropsを主宰。
Instagram:twi_dro_yu10mi12
HP:twincle-drops.amebaownd.com

好きな順に香りを並べるだけで体調や心理が分かる

――施術メニューの「嗅覚反応分析」とはどんなものですか?

8本の小瓶の香りを嗅いでいただき、好きな順に並べるだけで、体調や心理の状態を分析できるツールです。分析結果をグラフ化して、それをもとにお客様おひとりおひとりのカラダとココロの状態に合わせたより良い選択をしていただくためのアロマや食事・運動・生活習慣を提案することができます。一見占いみたいに捉えられがちなのですが、脳の反応をみて客観的に解説できるものなので、日本以外にオーストラリアやシンガポールでも特許がとれているツールなんですよ。

A~Hの8本の小瓶を好きな順に並べると、体調や心理の状態が分かる嗅覚反応分析。

嗅覚反応分析をグラフ化したもの。赤い線が正方形に近いほど体と心のバランスがとれている状態です。

嗅覚反応分析は、オンラインでご注文いただくこともできます。こちらからキットを郵送して、ご自宅で香りを並べていただき、分析させていただきます。先日のお客さまは、リモートワークの方だったのですが、オンオフの切り替えが難しく、どうしても仕事モードに入りにくいとのことでした。その方に合ったアロマや健康法をお伝えして自宅で実践してもらったところ、「おすすめしてもらった香りを嗅ぎ、身体を動かすようにしたら切り替えができて、仕事モードに入りやすくなった」と生活の変化を感じていただけました。

――予想以上にいろんなことができるんですね。

この結果をもとにブレンドしてほしいと言う方も増えています。言葉が少なめの方には、「最近どうですか?」と無理やり聞き出すよりも、このツールを使うことでお客様の状態を把握しやすくなることもあります。

その人の性格や傾向が分かるので、企業の上層部の方がチームビルディングに使うこともできます。また、お子さまをどういうふうに理解していけばいいか、どういうほめ方をしたら伸びるかなど子育て世代の方にもおすすめです。

アロマトリートメントと医療をつなぐ架け橋になりたい

「整えているのはお客様自身。わたしは、がんばれ!がんばれ!って応援しているんです」。スリムなボディにやさしい笑顔。中身はとてもエネルギッシュな古川さん。

――薬剤師としてのキャリアは、アロマセラピストの活動にどのような影響をもたらしていますか?

薬剤師は、処方箋に沿ってお薬を出す人と思われがちですが、病気になったらサポートするだけではなく、近年では、介護・福祉の分野でも活躍の幅を広げています。薬が必要になる前の段階から健康をサポートしていくという役割を求められているんですね。手法は違いますが、アロマセラピストも薬剤師も「健康をサポートする」という観点では同じ立ち位置にいるのだと思っています。

フランスの薬局では市販のお薬と同じようにアロマの精油が紹介されていますが、日本ではまだ医薬品としては認められず、雑貨扱いです。アロマセラピー自体は、西洋医学ではカバーしきれない部分を補完する代替医療の中に分類されています。

薬剤師としてのキャリアを持ち、現在アロマセラピストとして活動しているわたしの強みは、医療とリラクゼーションの双方をサポートしやすいことだと考えます。薬では解決できない問題を抱えている方や、病院で検査を受けても治療には至らない不調をお持ちの方に少しでもリラックスしていただき、ご自身のココロとカラダに向き合ってほしい。そのためにわたしは、アロマトリートメントと医療をつなぐ架け橋になりたいです。

――茅ヶ崎エリアにはサロンがとても多いとお伺いしました。

セラピストだけではなくて、どの業界でもそうだと思うのですが、人それぞれの個性や強みがあると思うので自分の良さやお客様に伝えたいものをメインに考えるようにはしています。自分の思いに合ったメニューを提供して、それを求めて来てくださるのがいちばんうれしいことですよね。だからこそ、自分がお届けしたいものをいかに磨いていくかを念頭に置いています。

オフタイムには、茅ヶ崎の海辺を散歩したり、ご主人と一緒に山登り。「自然がないとダメな夫婦なんです」と古川さん。

――今後セラピストを目指す方に伝えたいことはありますか?

コロナ禍以降、新しいことを始めることに難しさを感じることも多いと思います。でも実際アロマセラピストになって思ったことは、自分の健康や癒し・人とのつながりを求めている方って本当に多いんだなということです。だから、難しさはあってもまずは飛び込んでもらいたいなと思います。

トリートメントが終わって、お客様に「ここに来て幸せだった」と言ってもらえるのが、わたしはいちばん幸せです。アロマセラピーがお客様の幸せにもつながり、それが自分の幸せにもなる。幸せをつなげていける大切な役割なんだなということを感じています。ぜひ幸せの輪を一緒に広げていきましょう…と伝えたいですね。

セラピスト歴2年目にしてリピーター続出の理由は

トリートメント、オリジナルアロマブレンド、嗅覚反応分析を3本柱にアロマセラピーサロンを運営する古川さん。古川さんのサロンにリピーターが絶えない理由は以下の3つです。

1. オンラインでも対応できる嗅覚反応分析をメニューに取り入れた。

2. 薬剤師としてのキャリアを活かしている。

3. 自分の個性や強みを生かしたサロン作りを心がけている。

体調不良を機に今後の人生を考え直し、前から住んでみたかった鎌倉にお引越し。そして、鎌倉で出会ったご主人とご結婚。アロマを学び、インストラクター・セラピスト資格を取得後、間もなく自宅サロンを開業した古川さん。この3年で古川さんの人生はものすごい勢いで変化しました。エネルギッシュな古川さんと向き合っていると、こちらも元気をもらえます。古川さんが短期間にリピーターの絶えない自宅サロンを作ったポイント、ぜひ参考にしてみてください。

取材・文/永瀬紀子

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