否定的なコメントほど大切に。視聴者の求めるものを追求し、YouTube登録者が2年で15万人を突破 セラピスト・川上拓人さん

世界大会に出場し、チャンピオンとなったセラピストの川上拓人さん。2020年から本格的に運用しているYouTubeチャンネルの登録者数は15万人を突破しています。そんな川上さんに、YouTube運用で実践されてきたことを伺いました。そのなかで見えてきたのは徹底的な視聴者目線。見やすい、伝わりやすい、わかりやすい、この3つを心がけ、動画の構成から使う機材にいたるまで徹底的にこだわってきたそうです。また否定的なコメントほど成長の糧だととらえ、素直に受け止めてきたといいます。

今回お話を伺ったのは…

川上拓人さん

表参道のアロマサロン「シェリルアンジェリ」代表セラピスト。その高い技術を武器に、フランスパリで開催されたセラピストのマッサージ世界大会 「MEILLEUR SPA PRATICIEN INTERNATIONAL FRANCE 2019(インターナショナル部門)」で優勝した経験を持つ。一般社団法人 日本メンズセラピスト協会、一般社団法人 インターナショナルセラピー協会それぞれで代表理事を務め、スクールも開催。技術面・接客だけでなく、セラピストに必要なマインドについて教えるオンラインスクールTOAは、1年で受講生が400人を越えるほど人気を集めている。YouTube「世界一のセラピストTAKUTOチャンネル」は現在チャンネル登録者数が15万人を突破。メディア出演も多数。
YouTube:世界一のセラピストTAKUTOチャンネル
Instagram:@takuto.kawakami
インターナショナルセラピースクール

見やすさ、わかりやすさにこだわり、チャンネル登録者数15万人を突破!

川上さんが施術している姿を動画で撮影し、オンラインスクールはもちろん、YouTubeにも一部をアップしている。3つの定点カメラによって撮影され、セラピストにとって重要な体の動かし方まで網羅できる


――YouTubeの運用を本格的に始めてから、2年で登録者数が15万人となったそうですが、心がけてきたことはどんなことでしょうか?

自分が出したい動画を出すのではなくて、視聴者が見たい動画を出すことが何より大切です。視聴してくださる方に愛を持って、見やすい、伝わりやすい、わかりやすい、この3つのことをいつも心がけてきました。そのためにこだわっていることは、構成をしっかり作ることです。僕の動画はほとんどがPREP法という構成になっていて、まず結論から入ります。そしてその理由、具体例を伝えたあとに、最後にまた結論で締めくくる構成です。この型は相手にすごく伝わりやすくなりますので、おすすめです。

またこういう型があることで、撮影や編集が楽になるというメリットもあります。話す内容は変わりますが、どう動画を作るかと毎回悩むこともありませんし、編集もその型通りに作っていけばいいだけですから。

――なるほど。視聴者が求めるものを動画として出すことが大切だということですね。

そうです。だから改善点を教えてくれる、否定的なコメントほどありがたいものはないんです。たとえばコメント欄に「声が聞き取りづらいです」と書き込まれたら、「文句を言われた」ととらえるのではなく、声を改善すれば喜んでもらえると考える。コメントに書かれることというのは、実はコメントしないけれど同じように考えている人が多いことだったりします。ここでマイクを変えれば、そのコメントした人だけでなく、多くの人が喜んでくれるというわけです。コメントは毎日チェックして、素直に受け取り、改善するようにしています。

その結果、機材もどんどん変わっていきましたね。最初は毎日投稿がしやすいように、スマホで撮ってスマホで編集していましたが、今では4Kカメラ3台、手元、体全体、上からの俯瞰カメラで撮影してますし、多いときはもっと台数が増えます。編集もパソコンで行い、YouTubeは編集者を雇うなど、どんどんバージョンアップしています。

出口から逆算し、どんな動画をあげるか考える

技術だけでなく、接客のポイントやマインドについても発信している川上さん


――川上さんはセラピスト向けの動画を投稿されていますが、それはなぜでしょうか?

僕の仕事はスクール事業がメインなので、YouTubeを見て、この人から学びたい、勉強になりそう、と思ってもらうことが目的だからです。このようにSNSを始めるときに大切なのが、出口から逆算した戦略を立てることです。出口というのはつまり、そのSNSを見た人にどういう行動をしてほしいかを考えるということ。

単純に登録者数を増やしたいのであれば、一般人向けの動画が一番良いと思います。たとえばプロが一般人向けに、セルフケアを教えるというような動画ですね。これはサロンへの集客にも有効だと思います。

――本業もありながら、動画を投稿するというのはなかなかハードだと思います。本格的に運用をされている期間は、毎日投稿もされていたそうですね。モチベーションはどのようなところにあるんでしょうか?

最初は、コロナ禍でつぶれてしまうという危機感が原動力になっていました。2020年の4月、5月は、毎月250万円ずつ赤字になっていたんです。消費者金融にも行きましたよ(笑)。寝てる暇はないと思っていましたし、YouTubeも朝の6時7時まで編集していることが多々ありました。

でも続けていくと、途中からむちゃくちゃ楽しくなるんです。「いつも学ばせてもらっています。ありがとうございます」というような、喜んでくれているコメントが増えたり、いいねが増えたり。RPGゲームを攻略していくのに似ているかもしれません。敵を倒すためにどんどんレベルをあげていって、攻略法を見つけていくような感じですね。YouTubeはコツさえつかめば、反応がかならず返ってくるのでやりがいがあります。

「川上さん、すごく努力されていますね」とよく言われるんですけど、僕はこれを努力だとは思っていません。僕の場合は、「夢中」という言葉がしっくりきます。夢に向かって進んでいるから、辛くないし痛みも感じないんです。

YouTubeのおすすめにのり、1300万回再生を記録!

川上さんが世界大会に出場し、チャンピオンとなった際の動画。再生数は驚異の1300万回超え。 


――登録者数はどのように増えていったのでしょうか?

登録者が増えた一番大きな要因となったのは、世界チャンピオンになったときの施術動画が2020年9月にYouTubeのおすすめにのったことです。僕のチャンネルは2016年に開設したのですが、そんなに頻繁に投稿はしていなかったため、3月時点では登録者数は600人からのスタートでした。それがおすすめにのったことで一気に7000人、その後2021年の初めには3万人となったんです。秋から年末にかけてまた毎日投稿をしたことで、15万人にまでなりました。ちなみにおすすめ動画にあがった施術動画は今では、1300万回以上再生されています。

――1300万回!すごいですね。ちなみにおすすめ動画にのったのは、なぜでしょうか?

いろいろと分析してみた結果、世界大会、世界一というタイトルによって、いつも以上にたくさんの人が見てくれたのと、プロのセラピスト向けに技術や心理学、マーケティング、おもてなしを発信していたので、あとはひとつの動画を繰り返し見てくれた人がいたことが大きな要因なのかな、と。それぞれの動画の再生時間がそんなに多いわけでもないし、バズったわけでもないのですが、視聴者さんに話を聞くと、何十回、何百回と繰り返し見ていますという人が多かったんです。それでYouTubeに良いチャンネルだと判断され、おすすめにのることができたのかなと思いますね。
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川上さんが、YouTubeの登録者数アップのために取り組んできた3つのポイント

川上さんが、YouTubeの登録者数アップのためにこれまで取り組んできたことをまとめると、ポイントは以下の3つでした。

1.見やすく、わかりやすいPREP法で構成を作る

2.否定的なコメントほど素直に受け取り、改善する

3.出口から逆算し、どんな動画をあげるかを考える

後編ではその高い技術で世界チャンピオンに輝き、これまでスクールを通して多くのセラピストに会ってきた川上さんに、セラピストとして活躍するために必要なことをお聞きします。そのポイントは「コツを学んでコツコツ実践すること」だと川上さん。またお客さまに愛を持ち、考えて行動するセラピストだけが高みに立てると言います。後編もお楽しみに!

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