「ママが整うと家族も元気に」。ヨガインストラクター・とみのぞみさんが大切にしたい価値観
大阪やオンラインで、ママのためのヨガ教室や、イベントを開催するインストラクター・とみさん。前編では、クラスの特徴や「フリーパスチケット」の仕組みについてお話を伺いました。後編となる今回は、とみさんが大切にしていることや、現在の仕事のスタイルに至った経緯、今後のプランについてお話を伺いました。
今回、お話を伺ったのは…
とみのぞみさん
2児の母。「ママと子にヨガを伝える」というコンセプトのもと、リアルやオンラインで、ママと子ども向けにヨガクラスを開催。他にも、ヨガと料理や季節の飾りづくりといったものを組み合わせた、イベントを開き、人気を集めている。元アパレルデザイナー。
リラックスできる環境づくりを大切にしたい
――これまで、クラスの内容やフリーパスチケットなど、ママのためのメニューや参加の仕組みについてうかがってきましたが、とみさんがクラスの運営にあたって大切にしていることについて教えてください。
私は、忙しい合間を縫って、教室に来てくださったママたちに、ヨガだけではなく、気持ちの面でも、リラックスしていただきたいと考えています。なので、会話を大切にしたり、コミュニティセンターなどのスペースを借りてクラスを開催する時も、美味しいお茶を持っていったりして、リラックスする時間をつくるようにしています。
――イベント企画もその延長なのでしょうか?
そうですね。こちらは、ヨガにプラスして、季節の飾りづくりやお菓子作りをしているのですが、「リラックスできて、楽しい時間を過ごして欲しい」という思いのもと開催しています。
好きで始めたヨガを、今では教えている
――ここからは、とみさんが現在のスタイルを気づくまでの経緯について教えていただけたらと思います。
わかりました。私はもともとヨガをやっていたわけではなく、産後、ひどい腰痛に悩まされていたころにそれをどうにかしたくて、「ヨガでもやってみようかな」といった軽いノリで始めたのがきっかけなんです。
子どもを連れていけるヨガスタジオがなかなか見つからなかったのですが、85歳の素敵な雰囲気の先生が開く教室に出会い、そこで身体を整えること以外にも、さまざまなことを学ばせてもらったんです。
――よろしかったら詳しく教えていただけますか?
身体を整えるヨガを通して、普段はそこまで気にしていない自分の身体について考える機会が増えましたし、同時に内面まで整えられたような気がしました。
実際、ヨガでは呼吸を大事にするのですが、呼吸によって自律神経が整えられ、身体にアクセルを入れる交換神経と、身体を休める副交感神経のバランスが取れて、内面も安定すると言われています。
――なるほど。そこからどうやって教える側へとシフトしたのでしょうか?
はじめは、一緒に参加しているママたちと、ワイワイしながら楽しくヨガをしていたのですが、先生がお年で、教室をしめることになってしまいまして。その後も、皆でやったヨガが忘れられず、数人の有志で集まってヨガをしていたんです。私自身も自分を含めた、ママが集まれる場所を作れたらという思いがありまして。
それがちょうど2020年。そのときは、1年間、自宅で無料の集いといった感じで開催していました。その後、コロナが次第に落ち着いてきて、口コミなどで他のママさんもいらっしゃるようになり、現在に至る感じですね。
ママが整うことで、みんながハッピーになる仕組みを作りたい
――教室を運営する上で、大事にされていることがあれば教えていただけますか?
先程お話した、「リラックスして欲しい」という他に、「ママが自分らしくある場所を提供したい」という気持ちがありますね。「妻」とか「母親」とかお仕事上での様々な役割があると思いますが、ママだって一人の人間。役割に縛られず、のびのびとする時間も大切なのではないでしょうか?
――おっしゃるとおりですね!最後に、とみさんの今後の目標を教えていただけますか?
一人でも多くのママにヨガやイベントを通して、整っていただく活動ができたらと考えています。ママが整って楽しそうだと、そういうプラスの気持ちは子どもにも伝わると思うんですね。
そうするためには、まずは自分自身がやりたいことや興味があることにチャンレンジして、整っていけたらな、と考えています。
とみさんがママに「整って」もらいたい3つの理由
1.骨盤底筋群の緩みによる、ママの身体的な負担を少しでも軽減したいから
2.ママに、日頃を役割を忘れて自分自身に戻れる時間を提供したいから
3.ママが整うことで、子どもや家族にもポジティブな影響があるから
お話を伺って一番印象に残ったのが「ママが整うことが、子どもにも良い影響を与える」という言葉。ママの負担の大きさや、家族の中での重要さを感じました。家族の健康を支えたり、仕事を頑張っているママのためにも、とみさんには、多くのママたちを「整えて」いってもらいたいですね。