人気のラッシュリフト|まつ毛パーマとの違いは?メリットデメリットとあわせて必要な道具や施術の注意点を紹介

サロンの人気メニューのひとつであるラッシュリフトは、美容師免許を持つアイリストだけができる施術です。自然な仕上がりで、目元の印象や雰囲気を明るくすることができます。

この記事では、ラッシュリフトについて紹介します。まつ毛パーマとの違いやメリット・デメリットとあわせて、施術に必要な道具や注意事項を見てみましょう。

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ラッシュリフトとは|地まつ毛を活かしたまつ毛パーマ

ラッシュリフトは、地まつ毛をビューラーで持ち上げたときのような自然な仕上がりにすることができる施術であり、まつ毛パーマの一種です。地まつ毛を最大限に長く見せられるほか、まつエクとの併用もできるため、さまざまな人から支持されています。

まつ毛パーマとの違い|根元を立ち上げる

まつ毛パーマは、根元から毛先までの全体にカールをかけるのに対し、ラッシュリフトはカールをかけるのではなく、根元を立ち上げます。そのため、まつ毛パーマはカールのデザインが豊富ですが、ラッシュリフトはそれほどデザイン性には優れていません。

使用する薬剤にも違いがあり、ラッシュリフトで用いるラッシュリフト剤は、まつ毛パーマよりも地まつ毛へのダメージが少ないとされています。

ラッシュリフトのメリット

ラッシュリフトにはどんなメリットがあるのでしょうか。根元から地まつ毛を立ち上げることで得られるメリットや、使用する薬剤がもたらすメリットなどを紹介します。

目を大きく見せることができる

根元を立ち上げることでまぶたも一緒にリフトアップし、ぱっちりとした目元になる効果が期待できるというメリットがあります。

また、地まつ毛の影が瞳に入らず、白目に光を通しやすくなるため、目元が明るくなることで目を大きく見せられるという点もメリットです。

地まつ毛にツヤとハリが出る

ラッシュリフトに使用される薬剤は、地まつ毛のキューティクルを整える効果がある、アルカリ除去力の高いものが一般的です。キューティクルが整うことで、地まつ毛にハリとツヤをもたらしてくれます。

メイク時間を短縮できる|ビューラーが不要になる

地まつ毛の根元を立ち上げたまま形状を保つことができるため、ビューラーでまつ毛をカールさせる必要がなくなります。地まつ毛が下向きの人や、普段ビューラーで何度もカールさせる人にとっては、メイク時間の短縮につながるでしょう。

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ラッシュリフトのデメリット

ラッシュリフトには、メリットだけでなくデメリットもあります。

長さや濃さは変わらない

地まつ毛を最大限長く見せることはできても、地まつ毛以上の長さは変わらないという点ではデメリットといえます。

お客様によっては地まつ毛が短い・量が少ないという人もいるため、物足りなさを感じる場合には、悩みにあわせたマスカラをつけるよう伝えるか、まつエクとの併用を提案してみるとよいでしょう。

重めのまぶたには適していない|一重や奥二重など

一重や奥二重など、地まつ毛の根元が皮膚と重なっていたり、まぶたが重たかったりすると、地まつ毛が立ち上がりにくく希望通りにはならない可能性があるというデメリットがあります。

施術ができないというわけではないため、お客様には仕上がりについてしっかり伝えしましょう。なお、お客様の地まつ毛の長さやまぶたに適したロッドを選ぶことで、きれいな仕上がりになる可能性もあります。

まつ毛が立ち上がりすぎてしまう可能性もある

もともと上向きのまつ毛にラッシュリフトをおこなうと、立ち上がりすぎてしまう可能性があることもデメリットのひとつです。まつ毛が立ち上がりすぎると、まぶたに刺さってしまう恐れがあります。

自然な仕上がりを希望しているお客様によっては、立ち上がりすぎたまつ毛に派手な印象を受け、不満につながってしまうかもしれません。

施術に必要な道具

ここからは、ラッシュリフトの施術で使う道具を見ていきましょう。サロンによって使用する道具には違いがありますが、最低限必要な道具と使用方法について簡単にご説明します。

ラッシュリフト剤|1剤と2剤

ラッシュリフト剤は1剤と2剤の2種類です。1剤にはまつ毛を軟化させる役割があり、2剤には形状を固定する役割があります。

さまざまなメーカーが開発していますが、地まつ毛への負担を和らげたり、地まつ毛をケアしたりする美容成分を多く含んでいるものや、塗布後に放置する時間が短いものが人気です。

液だれしにくいものや、使い切りができるパウチタイプのものなども、便利で使いやすいという評判があります。

ロッド|シリコンやゴム

ロッドは、シリコン製やゴム製のものがあります。使用するロッドによってデザインが変わるため、選ぶ際には注意が必要です。お客様の理想の仕上がりだけでなく、アレルギーの有無・毛質・太さ・生え方などを踏まえて選びましょう。

ロッドはメーカーにもよりますが、さまざまな形のカールや地まつ毛の長さに応じたサイズが展開されています。お客様の好みのカールに仕上げられるよう、複数のサイズを用意しておくと安心です。

専用接着剤

ロッドに地まつ毛を貼り付けるときに必要なのが、専用接着剤(グルー)です。粘着力は商品によって違いがあります。専用接着剤に含まれるアルコールが目に染みるというお客様もいるため、アルコールが使われていないものも準備しておくとよいでしょう。

アイシャンプーやトリートメント剤などのケア用品

地まつ毛に必要なケア用品は、しっかりと揃えておきましょう。施術前に地まつ毛をきれいにする前処理で使用するのが、アイシャンプーやプライマーなどです。

また、1剤と2剤を落としたあとにはトリートメント剤も必要です。1剤を落としたあとは、残ったアルカリを除去しキューティクルを整えるトリートメント剤を使用します。

2剤を落としたあとに使うのは、保湿効果のあるコーティング美容液やトリートメント剤です。

アイシャンプーを取り入れるメリットについては、以下の記事でもご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

アイシャンプーとは? どんなメリットがあるの? サロンに導入する時のポイント

その他|アイシート・コーム・綿棒・ツイーザー・ラップ

その他必要なものは以下の通りです。使う場面や用途と合わせて確認しておきましょう。

アイシート:誤って巻き込んだり専用接着剤が付いたりしないよう、施術前に下まつ毛の上に置く

コーム:ロッドに地まつ毛を貼り付けるとき、地まつ毛を均等に整える

綿棒:ラッシュリフト剤(1剤・2剤)を落としたりトリートメント剤を塗布したりする

ツイーザー:地まつ毛を持ち上げロッドに乗せる

ラップ:ラッシュリフト剤(1剤・2剤)を放置するとき、地まつ毛に被せる

施術の流れ

ここからは、カウンセリングとロッド選定後の施術の一連の流れを紹介します。

前処理|地まつ毛の汚れや油分を取る

地まつ毛の汚れや油分は、クレンジングや洗顔でも落とし切れていないことがあります。前処理は、施術前にアイシャンプーなどを使って、普段落とし切れていない汚れや油分をきれいにする工程です。

アイシャンプーは泡の力で汚れを浮かせて洗い流せるため摩擦が少なく、地まつ毛への負担を軽減できます。

地まつ毛をロッドに巻き付けトリートメント剤と1剤を塗布

ツイーザーを用いて、ロッドに沿って地まつ毛をしっかりと巻き付けます。コームなどを使って均一になるよう注意しましょう。

地まつ毛への負担を軽減するため、先にトリートメント剤を塗布して数分置き、乾かしてから1剤を塗布します。(トリートメント剤によっては、放置後拭き取りが必要な場合もあります。)

1剤を拭き取りトリートメント剤と2剤を塗布

薬剤の放置時間を参考にしながら、地まつ毛の状態を確認し、1剤を乾いた綿棒で拭き取ります。拭き取り後は再度ロッドに巻きなおし、トリートメント剤を塗布します。

先ほどと同様、数分置いて乾かしてから(トリートメント剤によっては放置せずすぐに)2剤を塗布します。

2剤を拭き取りロッドを外してトリートメント剤を塗布

地まつ毛にカールがついているのを確認してから2剤を綿棒で拭き取り、ロッドを外して、仕上げのトリートメント剤を塗布して終わりです。

施術時の注意点

ここからは、施術時の注意点をお伝えします。

前処理はていねいにおこなう

地まつ毛に汚れや油分が残ったままで施術をおこなうと、薬剤の浸透が均一ではなくなってしまい、パーマのかかり方にムラができてしまう可能性があります。

とくに、地まつ毛の生え際や毛穴などは、普段の洗顔やクレンジングが行き届いていないことも多いため、アイシャンプーやプライマーなどを使ってていねいに前処理をおこなうことが大切です。

保湿効果や美容成分を含んだものを使用することで、地まつ毛のケアにもつながります。

ロッドや放置時間はお客様の地まつ毛をしっかり見極めて決める

お客様によってまぶたの形が違うだけでなく、地まつ毛の毛質・長さ・生え方や、パーマのかかり方にも違いがあります。

ロッドは、お客様の希望やまぶたの形に合うものから、地まつ毛の長さに合わせてサイズを見極める必要があります。

また、薬剤ごとに設けられている放置時間も、一般的な目安です。塗布後は、お客様の地まつ毛をしっかり確認しながら時間をおきましょう。

施術後のケア方法をお客様に伝える

ラッシュリフトができるだけ長持ちするよう、施術後のケア方法や注意事項を伝えることも大切です。ケア方法や注意事項は以下のようなものがあります。

・傷みや乾燥を避けるため、まつ毛美容液を塗る
・地まつ毛にできるだけ触れず、摩擦を避ける
・施術後4~5時間はカールが不安定であるため、水で濡らしたりマスカラを塗ったりしない
・施術したその日はできるだけ洗顔を避ける(洗顔をする場合は水またはぬるま湯推奨)
・抜け毛の原因や地まつ毛への負担となるビューラーを使用しない
・アイシャンプーも1週間程度は控える

ラッシュリフトは地まつ毛が活かせてダメージレス!施術時の注意点を理解しお客様に合った施術をおこなおう

ラッシュリフトは、地まつ毛を根元から立ち上げ、目元を大きく見せる効果が期待できます。地まつ毛を活かして、自然な仕上がりを希望するお客様にはピッタリです。

まつ毛パーマよりもダメージレスなラッシュリフト剤を使用する点も、訴求ポイントとなるでしょう。

前処理をていねいにおこなうだけでなく、施術後は摩擦や刺激を避け、まつ毛美容液を塗るようお客様に伝えることが大切です。

また、ロッド選びや放置時間は、お客様の目やまぶたの形、地まつ毛の毛質・長さ・太さなどから適したものを選ぶ必要があります。

紹介したメリット・デメリットをおさえ、お客様一人ひとりに合った施術をおこないましょう。

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