自作サイトのみの集客で独立3か月後に月商100万円達成!美容師・宇野和弘さん

表参道のサロンから独立し、町田にサロンを立ち上げ、わずか3ヶ月で月商100万円を売り上げた宇野和弘さん。WordPressで自作したwebサイトに、ヘアにまつわる700ものQ&Aを掲載したところ、一躍人気サイトとなり集客に成功したそうです。サイトでは自分のサロンが持つ価値観を表現することがファンの獲得につながるのだとか。数々のメディアで話題になった集客の秘訣を伺いました。

今回、お話を伺ったのは…

宇野和弘さん

都内のサロン4店舗での勤務を経験後、町田の美容室「monohair」をオープン。表参道、渋谷、代官山、六本木、品川等で16〜20年以上のキャリアをつんだ美容師6名をスタッフとして抱える。毛髪、薬剤に関する豊富な知識を生かしたヘアケア漫画を投稿するInstagaramのアカウントは1.9万人のフォロワーを有する。

monohairサイト

インスタグラム:@monohair_henshu

ヘアケア漫画

漫画 美容師物語

webサイトに設置したQ&Aがファン獲得に貢献

――宇野さんは独立してサロンを立ち上げた後、わずか3ヶ月で月商100万円を達成され、そのノウハウがメディアでも話題になりました。具体的にどんな手段で集客を行ってきたのでしょうか。

お店の開業時から今に至るまで、WordPressで自作したwebサイトでの集客を行っています
お店の規模感や状況によっては、外部の予約サイトなどを利用したほうが効率がいいこともあると思います。しかし私のサロンのオープン時はひとりで切り盛りをしていたため、利益率などを考慮し、外部サービスを利用しない集客を行うことにしました。
サイトづくりは、前職のサロンに在籍時から5ヶ月間かけて行いました。予約などができる基本的な機能にプラスしてヘアのお悩みに関するQ&Aのコーナーを設置した点が特徴的だったように思います。私が美容師として働く過程で学んできた知識を、そっくりそのままサイト上に移植するイメージでQ&Aを作成しました。このコーナーが、集客につながった実感があります。

――Q&Aのコーナーが集客に結びついたとは、驚きです!

Q&A記事が700件ほど溜まったタイミングで、当時全盛を迎えていたfacebookやTwitter(現:X)などのSNSやブログサイトで大きく拡散され、記事を読んでくださったお客さまが来店してくださるようになりました。表参道のサロンに勤務していた際に担当していたお客さまが町田まで足を伸ばしてくださったり、遠方から新規のお客さまが来店をしてくださったりしたのは、とてもうれしくありがたかったですね。
ちなみに記事の最後には必ず「参考にしてみてください」という一言を添えていましたが、決して来店を強く勧めるような内容にはしませんでした。

webサイトでは「価値観」を打ち出すべし!

無料で気軽にヘアに関する相談ができるLINE@のアカウントを設けている

――コンテンツのなかで来店を強く勧めなくても、実際に店舗に足を運んでくださる方が多かったというのは意外ですね!

1つの髪のお悩みを解決するための道筋は、実は複数存在します。Q&Aというコンテンツを通して「この問題に対して、私のサロンではこんなアプローチをします」という方針をしっかりと打ち出すことができ、その価値観に賛同したお客さまが店舗に足を運んでくださいました。
直接的な集客の文言はQ&Aのなかに入れていませんでしたが、コンテンツを通して髪に対する価値観を共有したことでお客さまがファン化してくださり、集客につながったのではないかと思います

――美容師さんとしてサロンに立ちながら、膨大な数のコンテンツを生み出すのは大変だったのではないでしょうか。

サロンワークとの両立をしながらの更新でしたので、時間のやりくりという面では大変なこともありました。お客さまの予約と予約の間に記事作成をしたりもしていましたね。(笑)
また、ネタ探しに苦戦した経験もあります。最初は自分の引き出しからネタを探していましたが、やはり限りがあるもの……。ネタに困った後は、ネットでみかけたヘアのお悩みに対して、Q&Aで自分なりの解決のアプローチを綴るという形式を取っていました。

またその頃LINE@を導入し、髪に関する相談を無料で受け付けることを始めました。サイトに数多くのQ&Aを置いていたことで「信用して相談できる!」という安心感を得てもらえたのか、ありがたいことに多くの質問を頂戴しました。
LINE@で受けた相談はQ&Aに反映することもできるので、「Q&Aを見た方から質問をいただく→質問をQ&Aに反映しコンテンツが充実する→充実したコンテンツを見た方から質問をいただく」という好循環が生まれました。さらにそこから実際の来店につながる事例もあり、 お客さまの役に立てたという実感が得られたのはうれしかったですね。

コンテンツを「漫画」に切り替え、1,651いいね獲得

Instagramの漫画ではヘアケアの情報を伝えている

――2019年頃からQ&Aを漫画のコンテンツに置き換えていかれているそうですね。どうして文章ではなく、漫画という手段を取るようになったのでしょうか。

数年前に、都内の美容サロンがSNSでの漫画投稿で集客を始めるという話を耳にしました。当時、周りの美容師さんを見回したところ、漫画による集客を行っている人がいなかったため、先んじて取り入れてみることにしました。
というのも、Q&Aは、疑問に対して詳細に回答しようとするとどうしても冗長になってしまうんです。漫画は文章と比較してライトに読むことができるので、長い文章を読むのが苦手な方にも情報が届きやすいのではないかと思い、置き換えを始めました

――漫画による投稿の効果はいかがでしたか。

Instagramのフォロワーが1.9万人となり、投稿には最大1,651のいいねがつくなど、たくさんの方に漫画を見ていただくことができました。最近は投稿を控えめにしているのですが、2019年に投稿した内容を見て来店してくださる方が未だにいらっしゃるので、集客にも効果的なコンテンツだったと感じています
現在、漫画の内容はヘアケアに関する情報に絞って掲載しています。以前の私のサイトのようにコンテンツ数を充実させていくことも集客に有効な手段でしたが、ヘアケアのような普遍的で色褪せないキラーコンテンツを見つけ、内容を絞って訴求する方法も集客が見込めることに気づきました。


宇野和弘さんのサロンが集客に成功した3つの理由

1.サロンの規模感を鑑み、外部サービスを使用せずに自作のwebサイトで集客した

2.Q&Aで髪に対する価値観を共有し、顧客のファン化を促進した

3.漫画のコンテンツを用意し、気軽にコンテンツに触れてもらえるようにした

後編では、宇野さんが「monohair」を立ち上げ独立するに至ったきっかけを伺いました。リピート率の高い30~50代の女性をメインターゲットにし、顧客層にあわせた訴求を行ってきたのだそう。その成果もあり、リピートと新規の割合は9:1と理想的な数値になっているとのことです。「monohair」の躍進の秘訣が詰まった後編もお楽しみに!

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Salon Data

monohair
住所:東京都町田市中町3-4-3 101
TEL:042-860-6334
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