技術と感性を養った学生時代。芸術的刺激を多く受けることがセンス獲得への近道「yiye」美容師・彩夏さん

2022年4月に「yiye」へ転職。2024年1月にデビューを控えている彩夏さん。前編では、自分に合ったサロンの選ぶには、まずはできるだけ多くのサロンに足を運び、雰囲気を肌で知ること、特化しているスタイルやオーナーの理念など共感できる部分を探すことが大切ということを伺いました。また、試験で自分の個性や強みを面接官の方に伝えるために自己分析を事前にしておくことがおすすめなど、アドバイスもいただきました。

後編では、学生時代と入社後の技術の磨き方の変化や新人時代に意欲的に取り組んだこと、SNSに力を入れている理由、これから美容師を目指す方へのアドバイスなどを伺います。

今回、お話を伺ったのは…
「yiye」美容師・彩夏さん

長野県出身。大阪にある「高津理容美容専門学校」を卒業後、都内サロンに就職。それから3年働いた後、2022年4月「yiye」へオープニングスタッフとして入社。現在はアシスタントとして技術、接客を学んでいる。2024年1月にはデビューを控え、SNSのフォロワーは7万人以上とすでに多くのファンが。得意なセルフアレンジがしやすいボブカットや似合わせカットを発信し楽しませている。

インスタグラム:@yiye_ayaka

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感性を養うには自分の好きを知ることが重要

学生時代は四六時中、先輩と共に技術を磨いたという彩夏さん

――学生時代はどのように技術を磨いていましたか?

私の通っていた学校には学生寮があり、そこに住んでいたんです。そのため、先輩にいつでもアドバイスを伺うことができたので、先輩の作ったスタイル写真を見ながら作っては指導していただくという取り組みを放課後も休日も朝から晩まで繰り返していました。具体的に磨いていた技術というと、カットや国家試験に必要なワインディング、ピンカールなどです。

――朝から晩まで練習されていたのは驚きです。辛くはなかったのですか?

辛くはなかったです。昔から憧れていた美容師になるためと思うと、ワクワクしてきて学生時代はポジティブな感情の方が多かったと思います。学校に技術力の学年ランキングみたいなものがあったのですが、努力すればするほど、順位が上がっていき成長を感じやすかったのも辛くなかった理由です

――センスや感性を養うためには何をするべきでしょうか。

自分の好きなものを知るべきだと思います。私が学生時代、実際にやっていたことでいうと、本をたくさん読む、美術館に行ってアートを見る、学校内で自分がセンスのあると思う友達と行動する。自分の知らないもの、感性に触れるよう積極的に行動していました。外からの刺激は非常に感性に響きますよ。

ひとりでも多くの人を笑顔にするため、嘘偽りない接客を

入社後、毎回異なるお客さまとコミュニケーションをとる難しさを実感したという

――入社後の技術の磨き方は変わりましたか。

大きく変わりました。学生時代はウィッグを相手にすることが多かったため髪質やクセなどもなく自由にスタイルを作れていたんです。しかし、入社後は対人であるため毎回異なる状況でスタイルを作らなければなりません。現在はカットモデルをお願いして、ひたすら打席に立ち、さまざまな髪に触れるようにしています。

――カットなどの技術以外の部分も変化がありそうですね。

そうですね。お客さまの気持ちを考えながら施術しなければいけなくなったので、コミュニケーションを大切にするようになりました。学生時代は、人を相手に施術することがあっても、顔の知れた方。注文などもなかったため、初対面の方とのコミュニケーションや要望にお応えすることに入社当初は悩みました。現在、私の美容師としてのモットーは、“ひとりでも多くの人を笑顔にしたい”。お客さまの笑顔のきっかけになるものは何かを常に考えながら、接客しています

――具体的にはどのように接客しているのでしょうか。

偽りのない接客をしています。愛想笑いなど上辺だけのコミュニケーションをとると、自分に嘘をついているような後ろめたさが湧くと思うんです。それは、お客さまにも伝播しますし、心の距離ができてしまいます。美容師としてではなく、彩夏という人間として素直に接客することで笑顔になってもらえると考えています。

フォロワー7万人以上!自分らしさを考えた投稿で反響UP!

投稿内容は、SNSを始めた当時流行っていたロングヘアアレンジを参考にしたという

――SNSに力を入れ始めた理由は何ですか。

デビューにあたって自分に強みがないと感じたからです。2022年11月から力を入れ始めたのですが、当時のフォロワーは1000人以下。自分らしい発信とは何かを考え、見てくださる人々の日常に寄り添えるような投稿をしようと決めました。そして、現在のセルフアレンジ可能なボブスタイルやアレンジのハウツーなどに辿り着いたんです。ありがたいことにフォロワーは7万人以上になりました。

――SNSでの発信はやはり行うべきでしょうか。

自分の表現したものを他人に見てもらえたり、来店してもらうきっかけ作りになったりすると思うのでやらない手はないと思います。ただ、SNSでの発信を中心に活動し過ぎてしまうと本業に支障をきたす可能性があるので程度は見極めた方がいいです。

――これから新人として活動していく方へのアドバイスをお願いします。

素直でいることを心がけて過ごしてみるといいと思います。美容師としても、人としても素直でいることによって、先輩からアドバイスをもらえる機会が多くなりますし、さまざまの技術や知識を吸収しやすくなります。自分の理想像にも近づきやすくなるので、意識してみるといいかもしれません。

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彩夏さんが感じた学生時代と入社後の違い3つ

1.毎回クセ、質の違う髪を扱うため対応が難しい

2.技術とは別で接客にも力を入れなければならない

3.理想を汲み取るためカウンセリングが重要

学生時代は四六時中技術を磨き続けたり、現在はお客様との接し方を試行錯誤しながら常に考えていたりと努力家の彩夏さん。SNSにて7万人のフォロワーを抱えていますが、昔は個性や強みなどの自己表現が苦手だったと言う意外な一面も伺えた取材となりました。彩夏さんと同じくデビューを控えている方やこれからサロンへ入社する方はぜひ参考にしてみてくださいね。

Salon Data

yiye
住所:東京都渋谷区神宮前3-16-17 m-flame 1f B
電話:03-5843-0467
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