就活に活用するなら、楽しく続けられる方法で自分らしさを表現するアカウント作りを/美容インスタグラマー naoさん #2

就活に効果的なSNSの活用法について、有識者へのインタビューを通して学ぶ本企画。前回に続き、高校3年生からInstagramのメイクアカウントを稼働し始め、約1年半でフォロワー数3万人弱の人気アカウントに成長させたnaoさんに、お話をお聞きします。

後編となる今回は、美容学生におすすめのSNSの活用法、就活にSNSを活用する際のアドバイスをお聞きしました。

お話を伺ったのは…
美容学生/美容インスタグラマー naoさん


高校3年生からメイクのHOWTOを主軸としたInstagramアカウントをスタートし、美容学校1年生でフォロワー数3万人弱を達成。初心者~中級者向けのメイクHOWTOやトレンドメイクの紹介など、10代~20代前半の女性から好評を集めている。2024年4月より株式会社カプラスに就職し、ヘアメイク師として活動予定。

Instagram:@n_h2ka 

TikTok:n_h2ka

内容に合わせて静止画と動画を使い分け。
きちんと伝わる投稿が支持される理由

――naoさんはInstagramがメインSNSかと思いますが、他に稼働しているものは?

TikTokもしています。そちらでは主にメイク道具の投稿をしているんですが、やっぱりInstagramとは違って、長い動画だと最後まで見てもらいにくかったりするので、どんな投稿をしていくか試行錯誤中です。

――美容学生がこれから始めるなら、どのSNSがおすすめですか?

私はInstagramが一番やりやすいと思っているので、Instagramがおすすめです。

自分がInstagramを最初に選んだ理由は、ふだんから使っているSNSだったので気軽に投稿できることと、画像も動画もストーリーも作れることでした。

私は投稿するときに、写真の方がわかりやすいか、動画の方がわかりやすいかというのをすごく大事にしているんです。TikTokは当時、動画しか投稿できなかったし、今でもほとんどの投稿は動画なので、投稿内容が限られてしまう印象です。でもInstagramなら、投稿内容に合わせて、投稿の仕方も選べます

例えば「眉毛の整え方」という投稿なら、動画で見せるよりも写真に細かく解説を書いた方がわかりやすいと思えば、画像で投稿ができます。逆にアイメイクなどは、色の濃さなどは写真だと伝わりにくいので動画にしたり。

投稿を見てくれた人にきちんと伝わるかは、その投稿の反響の大きさやフォローしてくれるかどうかにもつながるので、それができるという点でInstagramはおすすめです。

評価が数値化されるSNSは大変なことも。
悔しさをモチベーションに
投稿内容を研究する努力も必要

――SNSの投稿について、更新頻度など心がけていたことはありますか?

私の場合、投稿頻度などはとくに決めていなかったんです。最初は本当に趣味の範囲で取り組んでいたので、投稿頻度もその月によってバラバラでした。

だから前回の投稿から時間があいてしまうと、フォロワー数や閲覧数が減ることはよくありました。
――SNSはそういった数字が出る点が、良くも悪くもありますよね。

そうですね。全部数値化されてしまうので、それがモチベーションにつながってアカウントを大きくしたいという気持ちが出た面もありますし、逆に最初のころはなかなか数字が伸びなくて大変さを感じたこともありました。

フォロワー数が1万人になるまでが難しくて、すごく長いんです。でも最初は、どんな投稿の閲覧数が伸びるのかがわからないので、自分がすごくいいなと思った投稿でも伸びなかったり、逆に自信がない動画は伸びたり。そういうのが難しかったです。

半年くらい続けると、編集のスタイルや投稿内容も定まってきて、どんな投稿が反響を得られるのかがつかめてきた気がします。

――悩んだ時期があっても続けられたのは大きそうです。

私は元から負けず嫌いで、すごく凝り性なので、そんな性格がSNSを続けるのに合っていたんだと思います。投稿を1つ作るにも、納得がいくまで何パターンも表紙を作ったりするタイプなので、どういう投稿が伸びるかを研究するのも、あまり苦にはなりませんでした。

フォロワー数が少なくても
自分の世界観を表現したアカウントは
就活で活用しやすい

――もし、これからnaoさんが就活のためにSNSを始めるとしたら、何をしますか?

もう一度するとしたら、Instagramで自分のスタイルを表現できるようなアカウントを作りたいです。今のアカウントはフォロワー数重視で、どんな投稿が伸びるかを重視しているんですが、数字を気にせずに自分の世界観で投稿できる媒体があってもよかったと感じています。

今の就活では、SNSは名刺代わりになるものだと思います。そのSNSを見れば、自分のことがよく伝わるようなアカウントがあると、面接のときなどに活用できるんじゃないでしょうか。

私の就職先はSNSに力を入れているので、美容師としての面も、インフルエンサーとしての面も必要になってきます。だからこれから「自分らしさを出す」ことにも力を入れる必要があると感じているので、そういう活動を学生のころからしていたら役立っただろうなと思います。

――では、美容学生がするべき投稿、してはいけない投稿は何だと思いますか?

するべき投稿は、自分がどんな人間か伝わるような、自分の世界観を大事にした投稿。そういった投稿ができると、他の学生ともすごく差がつくし、その世界観に合ったサロンを選べば自分の将来の美容師像も想像できると思います。

してはいけない投稿は、一般的に印象がよくないと思われるもの。SNSを見ているのは友人だけではないので、入社したい企業はもちろん、いつ誰に見られてもいいような投稿を心がけないといけません。できればプライベートと、就活用のアカウントは分けて作っていくといいと思います。

私もプライベートと、メイクのアカウントは分けて使っています。メイクのアカウントは就活でも活用しましたが、就職後は集客にも活用していく予定なので、今後も投稿内容は意識して作っていきます。

数字が伸び悩んでもめげずに
自分らしい投稿を続ければ結果につながる

――これからSNSを活用しようと考えている美容学生にアドバイスをお願いします。

SNSを始めたばかりの時期は、誰でも伸び悩む時期があります。そこでめげずに自分のスタイルの投稿を貫き続けることが、徐々に結果につながっていくのだと思います。自分の好きなスタイルを曲げず、投稿し続けることが重要です。

それには、「楽しく続けていこう」という気持ちが一番大切だと思います。私も学生時代は、学校のいろいろなスタッフをしていたこともあり、学生生活とSNSを両立していくのが大変だと感じることもありました。SNSを義務や仕事のように感じてしまうこともあったけれど、フォロワーさんからの応援の声のおかげで、そこから抜け出すことができたんです。フォロワーさんとのやりとりや、自分を表現することなど、SNSを楽しく続けられる方法をぜひ見つけてみてください

美容学生がSNSを始めるときのポイントまとめ

1.Instagramは内容にあわせた表現の幅が広がる

2.投稿で自分の世界観を表現する

3.自分らしく、楽しく続けられる方法を探す

取材・文:山本二季

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