理想的なメンズサロンに入社。就活は気軽にSNSからスタート「PERCUT」宮﨑宥人さん
東京を中心に、千葉、名古屋、大阪に店舗を展開している男性専門美容室「PERCUT」。その渋谷店にて、現在アシスタントとして日々努力と経験を重ねているのが宮﨑宥人さんです。
国家試験勉強に早くから集中して取り組むために周りの友だちよりも早く就活をスタートさせたという宮﨑さん。実際、比較的早く内定を受けることができ、4ヶ月間集中的に勉強できたのは合格に大きな影響を与えたといいます。
また、就活では早期デビューが叶えられるサロンを探していたという宮﨑さん。スピーディかつ、確かな技術力を身につけられるよう、カリキュラムには特に注目していたといいます。いったい宮﨑さんはどのように理想のサロンを見つけたのか?振り返っていただきました。
今回、お話を伺ったのは…
「PERCUT」アシスタント
宮﨑宥人さん
長野県出身。中学生時代からヘアスタイリングに興味を持ち、年齢を重ねるごとに自然と美容師を目指すようになる。ベルエポック専門学校を卒業後、2023年4月に「PERCUT」に入社。現在アシスタントとして働いており、デビューに向けて日々練習中。センターパートを得意とし、SNSにてスタイリング法などを積極的に発信している。
国家試験を見据え、早期に就活をスタート
――まず美容師を目指すようになったきっかけを伺ってもいいですか。
中学生のころから髪に興味を持ち始めて、セルフスタイリングをするようになりました。ある年の文化祭で友だちのヘアセットを任せてもらって、それが「またやってほしい」、「めっちゃかっこいい」と言ってもらえるくらい好評だったんです。
そのときのみんなの喜ぶ姿がすごくうれしくて、髪にまつわる仕事でもっとたくさんの人を喜ばせられる職業に就きたいと思い、美容師を目指すようになりました。中学時代の卒業文集ではすでに「将来の夢は美容師」と書いていたんです。
――素敵なエピソードですね。就活はいつから始められたのでしょう?
僕は2年生の夏休み前から始めました。同級生は夏休み後から始める人が多かったので、比較的早い方だったと思います。
美容師は、内定をもらっても国家試験に合格できなければ就職することができません。そのため早い段階から国家試験に集中して取り組み、準備万端で試験に挑むために周りの友だちよりも少し早い時期に就活を始めたんです。実際、10月に「PERCUT」の内定をもらえたのですが、試験が始まる2月までの4ヶ月ほど集中して取り組めたのは、合格にすごく影響したと思います。
――なるほど。ちなみに就活のスタートは何から?
まずはSNSでサロン探しをすることから始めました。僕は男友だちをかっこよくして喜ばれた経験から美容師を目指すようになったこともあり、女性を担当している将来像がイメージできなかったので、メンズ特化型サロンへの入社を考えていたんです。そのため、TikTokやInstagramで「メンズサロン」「メンズ特化型」などと検索して、サロンまたは美容師の伸びている投稿をひとつずつチェックしていましたね。気になったサロンがあれば、見学や説明会に参加しました。
早期デビューが叶う充実したカリキュラムに惹かれて、応募を決意
――サロン探しの際、メンズ特化ということ以外にもポイントにしていたことはありましたか。
少しでも早くスタイリストデビューをしたいと考えていたので、カリキュラムが充実していることを求めていました。ただ、早くスタイリストになってもお客様に満足してもらえなければ意味がありません。確かな技術を身につけられる練習スケジュールやカリキュラム、サポートが用意されているかをネットでリサーチしたり、サロン見学で質問したりしていました。
――なぜ早くデビューしたいと思ったのでしょうか?
アシスタント期間はサロンによってさまざまですが、長い時間訓練を積ませるところもあります。入社から同じ数年間を過ごすのであれば、スタイリストとしてお客様と接していたほうが成長も早いだろうと考えたんです。くわえて、僕はプライベートの充実も求めていました。そのため、スタイリストになって生活に余裕が持てるようなお給料を早くからもらえたほうが仕事のモチベーションにもつながると思ったんです。
――「PERCUT」を選んだ理由は、カリキュラムが充実していたからですか。
そうですね。「PERCUT」では、営業終わりなどに給料が発生する練習時間が設けられているため、カリキュラムを進めやすくなっています。また、練習には先輩も参加し、アドバイスをもらえるので、1人で練習するよりも効率よく、丁寧に技術を身につけられると感じました。
――理想通りだったんですね。
はい。ほかにも選んだ理由として、働きやすさがあります。学生時代、美容師は休憩が少なくて体力が試される仕事とよく聞いていたので、不安を感じていました。でも「PERCUT」の募集要項には、スタイリストかどうかにかかわらず全員が、平日は1日2時間30分、土日・祝日は1日3時間の休憩がとれると書いてあって。これなら体力的にも精神的にも苦しさを感じることなく働けると思い、応募を決めました。実際、休憩時間はしっかり確保されていて、休憩しないと怒られるくらい徹底されています(笑)。
些細な質問にこそ注意!面接は最後まで気を抜かない
――採用試験の内容を教えてください。
書類審査のあと、1次試験に面接、2次試験と3次試験はサロンワークと面接、それぞれ別日に行われました。面接はすべてグループ面接で、応募者は試験が進むにつれて減っていきましたが1次では7人、面接官は東京エリアの各店舗店長5、6人でした。
サロンワークは2次試験、3次試験どちらも同じ形式で1日2回、午前と午後に違う店舗で行われました。毎回サロンワークの環境が変わるため初めは緊張と戸惑いを感じていたんです。でも、環境が変わっても仕事は同じということに気づいてからはリラックスして望めるようになりました。
――面接で印象に残っている質問は?
ここまでやってきたサロンワーク試験の点数は?と聞かれたことです。100点と答えたい気持ちはあっても自信過剰と捉えられる可能性もありますし、かといって50点と低い点数をつけるのも違うような気がして、答えるのに時間がかかりました。
サロンワーク試験時点では、美容師免許を持っていないためお客様に触れることはできません。その制限があるなかで、掃き掃除などできることには積極的かつ、明るく元気に取り組めていたので自信はあったのですが、謙虚さもみえるように「80点です」と答えました。
――難しい質問でしたね。
はい。あとは、好きなYouTuberを教えてくださいという質問が印象に残っています。面接というと堅いイメージがあったのですが、ラフな質問だったので驚きました。いま振り返ってみると、他人や情報への関心を見られていたのかもしれません。
美容師は接客業なのでお客様と会話する機会が多くあり、情報のアンテナを張っていないとコミュニケーションが上手くとれないんです。その適正を見抜くための質問だったと思います。就活後に他サロンの面接でも同じようにラフな質問があったと聞きました。もしかしたら些細な質問に対する答えこそが重要かもしれないので、最後まで気を抜かないほうがいいと思います。
宮﨑さんが就活で感じた大切な3つのポイント
1.国家試験の勉強期間も見据えて、就活をスタートさせる
2.求める要素を明確にしてからサロン探しをする
3.採用試験では最後まで気を抜かず、積極的に取り組む
後編では、宮﨑さんが採用試験のために準備したことや学生時代にやっておけばよかったと後悔していることについてお聞きします。過去の面接経験から質問の答えは事前に用意しないほうがいいと分かっていたという宮崎さん。ただ、何も用意せずに取り組むのではなく、「マインドマップ」という自分の特長や魅力を整理するノート法に取り組んでいたといいます。後編もぜひチェックしてみてくださいね。
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