マインドマップで自己理解。経験から導き出した面接対策「PERCUT」宮﨑宥人さん

東京を中心に、千葉、名古屋、大阪に店舗を展開している男性専門美容室「PERCUT」。その渋谷店にて、現在アシスタントとして日々努力と経験を重ねているのが宮﨑宥人さんです。前編では就職活動についてと、「PERCUT」に入社を決めた理由について伺いました。

後編では、宮﨑さんが採用試験のために準備したことや学生時代にやっておけばよかったと後悔していることについてお聞きします。過去の面接経験から質問の答えは事前に用意しないほうがいいと分かっていたという宮崎さん。ただ、何も用意せずに取り組むのではなく、「マインドマップ」という自分の特長や魅力を整理するノート法に取り組んでいたといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「PERCUT」アシスタント
宮﨑宥人さん

長野県出身。中学生時代からヘアスタイリングに興味を持ち、歳を重ねていくうちに自然と美容師を目指すようになる。ベルエポック専門学校を卒業後、2023年4月に「PERCUT」に入社。現在アシスタントとして働いており、デビューに向けて日々練習中。センターパートを得意とし、SNSにてスタイリング法などを積極的に発信している。

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面接試験は即興で挑むスタイル。マインドマップでの情報整理が成功のカギ

マインドマップで情報整理してから挑むことで、即興でもスムーズに答えられたという宮﨑さん

――採用試験を受けるために準備したことはありますか。

「マインドマップ」に取り組みました。ノートの中心に自分の名前を書いて、そこから樹形図のように自分の趣味や特長、取り組んできたことを広げて書いていくんです。そうやって思考が視覚化されることで、自分の長所や短所などにも簡単に気づくことができます。大谷翔平など活躍している方も将来の計画や目標を立てるときに、自分を振り返る方法として取り組んでいるようです。

――マインドマップに取り組んだ理由は?

僕は過去のアルバイトなどでの面接試験から、質問されたときにその場で考えて答えるスタイルが合っていると感じていました。学生時代は質問に対する答えをきっちり用意して望んでいましたが、暗記して答えることに気を取られてしまい、予想外の質問をされたときにフリーズしてしまった経験があるんです。そのため、「PERCUT」の採用試験には事前に質問の答えを用意せずに挑もうと決めていました。

ただ、何も用意せずに望むのは怖いので、スムーズに答えるために特長や魅力など自分に関する情報を整理しておこうと思い、「マインドマップ」に取り組んだんです。

――面接試験で意識していたことはありますか。

面接試験が、面接官の質問に対して答えられる人から挙手をして答えていく形式だったので、一番早く答えることを意識していました

理由として、積極性をアピールすることもありましたが、順番が後にまわればまわるほど緊張を感じたり、他の応募者と答えが被って言いづらくなったりすると思ったからです。もちろん、なかには質問に対して一番に回答ができず、答えようと思っていたことを先に言われてしまった質問もありました。

でも、暗記しないスタイルで挑んでいたので、答えを臨機応変に変えたりして余裕を持ってアピールすることができました。

――準備しないことが生きたんですね。採用が決まったときはどんな心境でしたか?

連絡が来たのは試験後から2ヶ月後くらいだったと思います。すごく嬉しかったですね。その日はサッカーの試合を見に行っていて、その帰りに電話がかかってきて知ったんです。応援していたチームも勝って、自分も採用だったので、人生でもトップクラスに気分がいい1日として思い出に残っています。

その後は予定通り、国家試験に集中して取り組みました。筆記試験に不安があったのですが、内定が早く決まって時間に余裕があったので重点的に勉強することができ、当日は自信を持って臨めました

入社後は言葉遣いとマナーが求められる

ウィッグを使用する機会の多い専門学生時代。入社までの期間は、人頭に慣れておくために友人のスタイリングをしていたと話す宮﨑さん

――それは嬉しいですね!入社に向けて準備したことはありますか?

同級生や友だちの髪でスタイリングの練習をしていました。専門学生時代はウィッグを使っての授業や練習が多いのですが、サロンに入社すると人の髪を扱うことになります。お客さま1人ひとり、髪質や感覚が違うので、できる限りギャップを感じないよう人の頭に触れる機会をたくさん作っていました

――一方で、準備しておけばよかったと後悔していることは何ですか。

言葉遣いです。アシスタント期間に取り組むことが多い仕事のひとつで電話対応があるのですが、正しい言葉遣いやマナーを知らなかったためとても難しいと感じました

電話対応ひとつでお客さまの気分を損なわせてしまい、僕だけでなくサロンのイメージも悪くなる恐れがあります。また、言葉遣いはスタッフコミュニケーションにもつながってきます。先輩と話すときに正しい敬語の使い方を知らないと関係性にヒビが入り、営業中の連携も悪くなるかもしれません。お客さまだけでなく身の回りの人にも気持ちよさを感じてもらえるよう、現在もカリキュラムやネットで言葉遣いを勉強しています

――社会の基本こそ大切なのですね。入社してみて感じたギャップは?

ギャップは感じませんでした。サロン見学のとき、スタッフ間のコミュニケーションをよく見ていて、いい意味で上下関係がなく仲の良さそうな感じがすごく魅力的だったんです。実際、入社してみたら表面的な付き合いだったということもありませんでした。仕事でもプライベートでも先輩後輩が近い距離感で接しているので、悩みが生まれても気軽に相談しやすくてありがたいです。

メリットばかりのバイトはやらなきゃ損!

バイトから得られた恩恵は多く、就活だけでなく就職後にも生きていると話す宮﨑さん

――就活期間を振り返ってみて、悩んだことはありましたか。

なかったですね。周りの友だちには悩んでいる人が多くて、特に入社したいサロンのイメージが決まらないという悩みをよく聞きました。その点でいうと、僕は中学生のころからメンズ特化型というサロンイメージは決まっていたので、悩むことなくスムーズに探せたのかなと思います。理想のサロンや働き方を見つける方法として、僕は面接の準備に使いましたが「マインドマップ」は活用できるかもしれません。

――最後に、就活や採用試験を控えている方へアドバイスをお願いします。

まず早いうちから、バイトを始めておくといいと思います。特に居酒屋などの接客業がおすすめです。入社後に必要になる、元気、挨拶、礼儀などお客さまとコミュニケーションをとるうえで大切なポイントが学べます。また、ほかのスタッフとの連携の取り方や観察力も磨くことができるので、初対面の人とも協力関係が築きやすく、サロンワーク試験で活躍しやすいと思います

あとは、面接試験では「ありのまま」をキーワードに挑んでみてください。サロンの雰囲気に考え方や服装を合わせてしまうと、せっかくの魅力が隠れてしまいます。ありのままの自分で望むのが魅力を一番アピールできるはずなので、リラックスしてその場で思ったことや感じたことを話したほうがいいと思います。

最後に試験前だからといって、生活リズムを変えたり、食事のメニューを変えたりしないことです。ちょっとした変化でも体調に影響が出る場合があるので、万全の状態で望むために普段通りを心がけることをおすすめします


宮﨑さんによる就活を成功させるための3つのポイント

1.マインドマップで自分の情報を整理してから採用試験に臨む

2.入社後すぐに活躍するために人頭に慣れておく

3.接客バイトでコミュニケーション力を鍛える

就活だけで安心せずに国家試験のことも考えたり、過去の面接経験を活かして準備したりしていた宮﨑さん。その目を見張る計画性には、スムーズなサロン探しや、採用試験での活躍につながっていると感じました。これから就活や採用試験を控えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

PERCUT 渋谷店
住所:東京都渋谷区渋谷1-24-7 渋谷フラットビル9F
電話:03-6805-1606
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