鍼灸師に向いている人とは? 仕事内容や必要な資格を紹介

東洋医学に基づいて鍼や灸を使い、体の不調や悩み解消の治療を行う鍼灸師。鍼灸師の仕事に興味がある人の中には、自分に適正があるか、うまく活躍できるのかと不安を感じる人もいるでしょう。

この記事では、鍼灸師に向いている人の特徴や仕事内容、活躍できる場所に関して詳しく解説します。履歴書作成や面接でのポイントも紹介するので、鍼灸師を目指す際の一助としてください。

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鍼灸師に向いている人とは?

鍼灸師になるためには、コミュニケーション能力や向上心、心身のタフさなどが求められます

以下では、鍼灸師に向いている人の特徴を詳しく解説します。

1. コミュニケーション能力が高い人

鍼灸師に向いている人の特徴の一つは、コミュニケーション能力が高いことです。

鍼灸師の治療を受けに来る人は、身体に何らかの不調や悩みを抱えています。鍼灸師は患者に気を遣いながら必要な情報を聞き出し、的確な治療を行わなければなりません。

そのため、患者の気持ちを汲み取って、正確に症状を把握できる人が向いているでしょう。

2. 手先が器用な人

鍼灸師は、鍼や灸を用いて身体のツボに刺激を与える治療を行います。ツボを的確に把握し、ピンポイントで鍼や灸を置く細かい作業が必要であるため、手先の器用さが必要です。

さらに、ツボの位置や鍼や灸を置く場所を見極める正確さ、几帳面さも兼ね備えていると、質の高い施術が可能となるでしょう。

3. 向上心が高い人

鍼灸師には、積極的に新しいスキルや知識を磨く向上心も欠かせません。

鍼灸は約2000年以上の歴史の中で、さまざまな治療法や道具などが受け継がれて発展してきました。

古い書物に目を通して研究したり、最新の鍼灸技術にも関心を持ったりすることで、自身の鍼灸の技術を高められます。そのため、常に学び続ける姿勢がある人は、鍼灸師に適しています。

4. 清潔感を維持できる人

鍼灸師は、患者の肌に直接触れる仕事であるため、清潔感が不可欠です。例えば髪型が乱れていたり、服装が汚れていたりすると、患者に不安を与えてしまいます。

清潔感を保つことは良い印象を与えるだけでなく、患者からの信頼を得るためにも大切です。

5. タフな人

鍼灸師の仕事は、施術内容や勤務先によっては、長時間の立ち仕事や連続での施術が求められるケースがあります。そのため、長時間の治療に耐えられる体力が必要です。

また、鍼や灸を正確にツボに置く作業には集中力が求められるため、精神的にもタフである必要があるでしょう。

6. 観察力のある人

鍼灸師は、問診だけでなく、患者の表情・しぐさ・肌や筋肉の状態などを細かく観察し、最適な治療方法を判断する必要があります。

そのため、患者の状態をしっかりチェックし、微細な変化を見逃さない観察力がある人は、鍼灸師に向いています。鋭い観察力で状態を見極められれば、より効果的な治療が可能となるでしょう。

鍼灸師の仕事内容とは?

鍼灸師は鍼と灸を使ってツボを刺激し、人間の自然治癒力を活性化させることで、身体の不調の改善や予防を目指す仕事です。

治療前には患者の症状や悩みを聞き取り、脈診や舌診などの東洋医学的検査や、法的に可能な西洋医学的検査を行います。その後、問診や検査の結果をもとに鍼灸が必要と判断された人には、鍼灸治療を実施。

また鍼灸院によっては、遠赤外線や赤外線レーザーを用いた治療や、運動療法や食事療法などのアドバイスを行うところもあります。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))||はり師・きゅう師 – 職業詳細

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鍼灸師になるためには資格が必要?

鍼灸師になるためには、「はり師・きゅう師」の国家資格が必要です。

鍼と灸を併用して治療に当たることが多いため、「はり師」「きゅう師」の2つの資格を同時に取得するケースが一般的です。この2つの資格を持つ人を「鍼灸師」と言います。

以下では、鍼灸師として働くための国家試験の受験資格や、試験内容に関して詳しく解説します。

受験資格を取得して国家試験を受験しよう

「はり師」「きゅう師」の国家試験を受験するには、認定された専門学校・大学・短大で、3年以上「はり師」「きゅう師」となるのに必要な知識や技能を習得しなければなりません。

なお、視覚障害者は、一部の専門学校や盲学校、視力障害センターで学ぶことが可能です。視覚障害者の場合、中学校卒業後に5年以上、上記の場所で必要な知識や技能を学ぶと、はり師・きゅう師国家試験の受験資格が得られます。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|はり師・きゅう師 – 職業詳細
厚生労働省|はり師国家試験の施行
厚生労働省|きゅう師国家試験の施行

鍼灸師の国家試験とは?

「はり師」「きゅう師」の国家試験は、年に1回実施されます。試験の概要は、以下のとおりです。

なお、はり師・きゅう師の国家試験を同時に受験する場合、きゅう理論または、はり理論以外の共通科目でどちらか一方の試験が免除されます。

引用元
厚生労働省|はり師国家試験の施行
厚生労働省|きゅう師国家試験の施行

鍼灸師の活躍の場とは?

鍼灸師は、鍼灸院をはじめ、医療・介護施設・スポーツ施設などさまざまな場所で活躍できます。

以下で、鍼灸師の具体的な就業先を紹介します。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|はり師・きゅう師 – 職業詳細

1. 鍼灸院

鍼灸師のもっとも一般的な就業先が、鍼灸院です。個人や小規模の鍼灸院で、来訪する患者に対して鍼や灸を用いた施術を行います。

なお、国家資格である「はり師・きゅう師」を持っていると、独立開業が可能です。そのため、鍼灸師として経験を積んだ後に、独立して自身の鍼灸院を開業する人もいます。

美容鍼灸院

美容目的に特化した美容鍼灸院やサロンでも、鍼灸師として活躍可能です。

美容鍼灸院サロンでは、むくみを改善させたり、肌の調子を整えたりする施術を行います。肌や体系に関する悩みの改善が期待できるため、美容に関心が高い人から注目を集めています。

2. 医療機関

整形外科やリハビリテーション科などがある医療機関も、鍼灸師の就労先の一つです。医療機関では、医師や看護師と協力して検査の補助や鍼灸治療を行うほか、患者の介護を行うこともあります。

西洋医学と東洋医学の連携ができるため、さまざまな知識を深められる可能性があるでしょう。

3. 介護福祉施設

高齢者施設や障害者施設などの介護福祉施設で、鍼灸治療を行うケースが増えており、鍼灸師が採用されるケースも。上記の施設では、利用者のリハビリや健康維持を目的に、鍼灸治療を行います。

また、はり師・きゅう師の実務経験が6カ月以上あると、機能訓練指導員としても活躍可能です。機能訓練指導員は介護保険法に定められた職種で、利用者の生活機能の向上を目指すために、身体機能回復のサポートを行います。

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機能訓練指導員とは?働くための条件や職場、向いている人の特徴をご紹介

4. スポーツ施設・クラブチーム

鍼灸師が活躍できる場所として、スポーツ施設やクラブチームなども挙げられます。

例えばクラブチームでは、スポーツトレーナーとして選手のコンディショニングの調整や、ケガの予防・治療などを担当します。さらに試合後の疲労回復に鍼灸治療を行うケースも。

スポーツに関心がある鍼灸師にとって、理想的な職場と言えるでしょう。

自分に合った職場を探すには?

鍼灸師の職場探しには、就職・転職エージェントや求人サイトの活用がおすすめです。

以下では、鍼灸師が自分に合った職場を探す2つの方法を紹介します。

就職・転職エージェントを利用する

鍼灸師の仕事探しには、就職・転職エージェントの活用が有効です。エージェントを利用すると、希望条件に合った求人紹介のほか、履歴書の添削や面接対策などのサポートが受けられます。

医療系や美容系など、自分の希望する分野が決まっている場合には、目指す業界に強いエージェントに登録するとよいでしょう。

求人サイトで探す

ハローワークのインターネットサービスやリジョブといった、求人サイトを利用して就業先を探すのも一つの手段です。

求人サイトは、インターネットを通じて簡単に求人を探せるのが魅力です。また求人サイトを通じて応募した場合には、企業と直接やりとりを行うため、就職・転職サービスを経由するよりも話がスムーズに進む可能性があります。

鍼灸師の求人を探す際におすすめなのは、「リジョブ」です。美容・治療・リラクゼーションに特化した求人サイトであり、「スポーツジム」「老人保健施設」「整形外科」など、施設条件が豊富に揃っています。

鍼灸師としての理想の職場を探す際には、ぜひリジョブを活用してみてください。

鍼灸師の履歴書で押さえておきたいポイントとは

鍼灸師が履歴書を作成する際に大切なのは、丁寧に記載することです。書き間違えた際には、修正液で消すのではなく、最初から書き直す必要があります。

また、返送された履歴書の使い回しは避け、応募先ごとに新たな履歴書を準備しましょう。

志望動機や自己PR欄には、鍼灸師に求められる資質をふまえたうえで、自身の強みと繋げて効果的にアピールしましょう。

アピールする際は、具体的なエピソードを盛り込むことで、より説得力のある内容となります。また、これまでの経験や培ったスキルを、応募先でどのように活かせるのかを伝えることも大切です。

鍼灸師の面接で好印象を与えるには

鍼灸師に限らず、面接では、丁寧な言葉遣いと清潔な身だしなみが基本です。第一印象は面接での重要なポイントとなるため、充分に気を配りましょう。

また、面接で聞かれる質問には、ある程度のパターンがあります。そのため、以下のような質問の回答を事前に準備しておくと、スムーズな受け答えができるでしょう。

・自己PR
・志望動機
・鍼灸師を目指した理由
・応募先を選んだ理由
・前の職場の退職理由
・今後の目標
・逆質問

面接中は、緊張して表情がこわばってしまうこともあるかもしれませんが、相手の目を見て笑顔を心がけ、普段より大きな声で話すことを心がけましょう。

適性をチェックして鍼灸師を目指そう!

鍼灸師には、コミュニケーション能力や向上心、観察力が求められます。また、ピンポイントでツボに鍼や灸を据える手先の器用さや、心身のタフさも必要です。

上記の資質がある人は、鍼灸師として活躍できる可能性が高いため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

鍼灸師としての就職先を探すなら、美容・治療・リラクゼーション業界に強い求人サイト「リジョブ」がおすすめ。鍼灸師が活躍できる美容鍼灸・整形外科・スポーツジム・病院など、こだわり条件の設定が揃っており、理想の職場を見つけやすいでしょう。

ぜひリジョブで求人を検索してぴったりの就労先を見つけて、鍼灸師を目指しましょう。

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