歯科助手の給料はどれくらい?年収を上げるための方法や求人の探し方を紹介

歯科助手を目指していたり、検討していたりする人にとって「給料はどれくらいなのか?」はかなり気になることでしょう。

また、実際に歯科助手として活躍されている人のなかには、給料を上げる方法はないか探している人もいるかもしれません。

そこで本記事では、歯科助手の給料相場や給料を上げる方法、そして歯科助手の求人の探し方を紹介します。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

歯科助手とは?

歯科助手は、歯科医院における予約・受付・会計などの窓口業務、診療台や器材の準備・片付け、口腔内の唾液吸引などの施術介助を行う職業です。

歯科助手は医療行為を行う資格を持たないため、口腔内に直接触れることはできません。

そのほか、診療報酬請求などの医療事務業務を行う場合もあります。

引用元
job tag:歯科助手 – 職業詳細

関連記事
歯科助手の仕事はきつい?仕事内容や働くメリット、大変といわれる理由を解説

歯科助手の給料はどれくらい?

美容・ヘルスケアに特化した求人サイト「リジョブ」に掲載された歯科助手の求人給与は、下記の通りです(2024年7月現在)。

下限 上限 平均
正社員(月給) 202,294円 248,058円 225,176円
アルバイト(時給) 1,177円 1,281円 1,229円

 

歯科医院によっては上記のほかに、賞与を支給しているところも少なくありません。

上記は時給や月給の目安ですが、年収の目安としては厚生労働省による職業情報サイト「jobtag」に2023年の「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに割り出された年収が掲載されており、その年収額は317万円とされています。

ただし、都道府県によってその差は大きく、一番多い山形県では年収409.2万円、一番少ない長野県では182.4万円と、200万円以上の開きがあります。

引用元
job tag:歯科助手 – 職業詳細

また、歯科助手を含む「その他の保健医療サービス職業従事者」の平均年収を、厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査」で確認すると、2022年度平均年収は312万円です。

一方、同じ年の国税庁民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は458万円となっています。

対象としているデータが歯科助手のみの平均年収ではないものの、給与所得者全体の平均年収と比べると低いようです。

引用元
厚生労働省:賃金構造基本統計調査1 一般_職種(小分類)DB
国税庁:令和4年分 民間給与実態統計調査

歯科衛生士、歯科技工士との年収の違い

歯科助手と混同されやすい職業に、歯科衛生士と歯科技工士があります。しかしそれぞれ仕事内容が異なる上、歯科衛生士や歯科技工士として医療行為を行うためには、国家資格が必要です。

歯科衛生士は歯科医師の指導のもと、診察補助や歯・歯ぐきの病気予防処置などを担当します。

歯科技工士は歯科医師の指示にしたがって、義歯などの製作・調整を行います。

厚生労働省による職業情報サイト「jobtag」によると、歯科衛生士は年収404.3万円、歯科技工士は年収464.9万円です。勤続年数や勤務先によっても年収は変わりますが、国家資格ということもあり、どちらも歯科助手より高い給与水準にあると言えるでしょう。

引用元
job tag:歯科衛生士 – 職業詳細
job tag:歯科技工士 – 職業詳細

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

歯科助手の収入をアップさせるには

歯科助手として給料アップのためにできることを紹介します。

1.一つの歯科医院に長く勤める

一つの歯科医院に長く勤めることで、その医院ならではの仕事の流れや知識を身に付けることができます。さらに、医院で一緒に働くスタッフや、定期的に通院している患者との信頼関係も築くことにもつながりやすいです。

とくにキャリアが浅いうちは、待遇だけをみて転職を繰り返すより、地道に知識と経験を積み上げることが、やがて給料アップにもつながるでしょう。

2.資格を取得する

歯科助手に国家資格はありませんが、民間資格は存在します。スキルを有していることを証明する方法となるため、職場での評価につながる可能性もあるでしょう。

民間資格はいくつか種類がありますが、ここでは代表的な資格を3つ紹介します。

公益社団法人日本歯科医師会 歯科助手資格

甲種・乙種第一・乙種第二の三段階の種別があり、それぞれ必要とされる講習内容や時間が異なります。講習時期は地域によって異なるため、都道府県歯科医師会への問い合わせが必要です。

引用元
公益社団法人日本歯科医師会:歯科助手資格認定制度

歯科 医療事務管理士

歯科医院における診療報酬明細書の作成に必要な知識が求められるレセプト点検・作成問題からなる実技試験と、法規や保険請求事務などの知識を問われるマークシート式の学科試験から成る認定試験です。受験資格は特にないため、誰でも挑戦できます。

引用元
株式会社技能認定振興協会:歯科医療事務管理士技能認定試験

歯科助手技能認定

受付業務や診療介助に関する知識を問われる学科試験です。検定を主催している日本医療教育財団によって認定された教育機関で、所定のカリキュラムを修める必要があります。

引用元
一般財団法人 日本医療教育財団:歯科助手技能認定 資格試験

歯科衛生士の資格取得を目指すのもおすすめ

歯科衛生士の国家資格を取得すると、患者の口腔内に触れることが許可されます。そのため、歯科助手よりも業務範囲が広がるため、給与アップにつながるでしょう。

また、令和5年に一般財団法人口腔保険協会が行った歯科衛生士養成校を対象とした調査では、就職者に対する求人人数倍率が23.3倍となっていたことから、歯科衛生士の人材不足がうかがえます。このことから、より好待遇の職場を探すことも可能だと考えられます。

引用元
一般財団法人口腔保険協会:歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告

3.カウンセリングも担当する

歯科助手は受付や患者の案内などを担当することから、歯科医師や歯科衛生士よりも先に患者の対応することが多く、接する時間も長い傾向にあります。

その立場を活用し、患者の症状を詳しく聞き取ったり、自費治療による治療法の提案をしたりといった、歯科医院の円滑な運営や売上アップにつながるカウンセリング業務を担当できると、歯科医院に貢献する人材として給与アップにつながる可能性があります。

4.より良い待遇、評価制度が整っている医院に転職する

現在の勤め先よりも高待遇を提示している職場への転職は、わかりやすく給料の上がる方法です。

勤続年数による評価だけではなく、勤怠や持っているスキル、医院へ貢献した成果なども評価して給与に反映することを名言している医院に転職することも、給与アップにつながりやすい可能性があります。

歯科助手の求人を探すには?

歯科助手の求人を探すおすすめの方法を2つ、紹介します。

就職・転職エージェントを利用する

就職・転職エージェントでは、希望する条件に沿った求人の紹介を受けられるほか、履歴書などの書き方へのアドバイスももらえます。

エージェントによって得意とする職種が異なるため、歯科助手などのヘルスケア関連の職種に特化したエージェントを選ぶことをおすすめします。

求人サイトで探す

求人サイトは公開されている求人をインターネット上で検索できるWebサイトです。

さまざまな職種を幅広く掲載する求人サイトがある一方で、特定の業界や職種に特化した求人サイトもあります。

歯科助手の求人を探す場合は、探したい求人職種の掲載件数が豊富な、ヘルスケアに特化した求人サイトでの検索をおすすめします。

歯科助手の求人を探すならリジョブがおすすめ!

歯科助手の求人を探すなら、ヘルスケア業界に強い求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめです。

リジョブには、一般歯科・審美歯科・予防歯科など歯科医院ならではの検索項目もあり、希望する求人が検索しやすくなっています。

しかも会員登録後なら、通常応募よりも内定率が1.4倍も高くなる「スカウト機能」の利用も可能です。アプリを使用すれば通知機能をオンにすることで、大事なスカウトを見逃す心配もありません。

歯科助手の転職活動のコツ

求人への応募から内定にたどり着くためには、履歴書と面接の準備が欠かせません。

どちらもスムーズに進めることができるよう、歯科助手の転職の際に覚えておきたい履歴書の書き方と面接のコツを紹介します。

履歴書の書き方のコツ

履歴書は下記の5つのポイントに留意しながら、作成しましょう。

・古い日付の履歴書を使い回さない
・文字は丁寧に書く
・学校名・会社名は省略しない
・誤字・脱字がないか必ず見直す
・書き損じた場合は新しく書き直す

また履歴書では、志望動機や自己PRも重視されます。

志望動機では、歯科助手を目指す理由や応募先の歯科医院を選んだ理由を伝えましょう。

自己PRでは、自分の強みやスキルのなかから、応募先の歯科医院が求める人物像・スキルにマッチしたものを選んでください。強みやスキルを多く伝えようと詰め込みすぎると、かえって強みとして伝わらない可能性があるため、注意が必要です。

関連記事
【例文あり】歯科助手の志望動機の書き方は?作成の3つのステップやNGな内容も解説
【例文あり】歯科助手の自己PRとは?書くときのポイントと書き方の手順を紹介

面接のコツ

面接では清潔感のある身だしなみを意識し、服装だけではなくメイクや髪型にも配慮が必要です。

歯科助手は受付も兼業するケースが多いため、接客業への適性も見られている可能性があります。面接中は答える内容だけでなく、ハキハキした受け答えも意識しましょう。

また、職業によってよく聞かれる質問はある程度決まっています。そのため、聞かれそうな質問は事前に調べ、自分なりの答えを決めておくと良いです。

さらに、面接の最後によく聞かれる「質問はありますか?」という問いに、質問ができるよう準備しておきましょう。そのためには、応募先の歯科医院についてよくリサーチしておくことも必要です。

調べればホームページに書いてあるようなことは質問しないよう、注意しましょう。

歯科助手のやりがいや魅力とは?

歯科助手は、縁の下の力持ちとして歯科医院を支えている存在です。

歯科助手は業務の幅が広いという特徴がありますが、はじめからすべての業務が担当できるわけではありません。実際の仕事を通して知識や技術を身に付けることで、担当できる仕事の範囲がひろがることも、歯科医師としてやりがいを感じられることのひとつです。

仕事を通して得た歯や口内に関する知識は、自分の歯や口内の健康維持にも役立ちます。

また、歯科助手は口腔内に触れることはありませんが、唾液吸引や口腔内を照らすライトの調整などの施術補助を通して、歯科医師や歯科衛生士からの信頼が得られたときは、やりがいとともに達成感もあります。

そして何より、患者から感謝の言葉をかけられる瞬間が、やりがいを感じられる瞬間であるとともに、歯科助手として働くことの魅力と言えるかもしれません。

歯科助手の給料アップを目指すなら転職も視野に入れよう

資格の取得やスキルアップなど、歯科助手としての給料アップにつなげる方法はいくつかあります。そのうちのひとつには、「転職する」という選択肢もあります。

歯科助手としてのスキルを磨き、活躍できる職場を探すなら、ヘルスケアに特化した求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめです。リジョブは、転職満足度が98%※と非常に高いサービスです。ぜひリジョブで自分に合った求人を探して、歯科助手として働きやすい環境を手に入れてください。

※ リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

業界未経験でも企業からスカウトが届く まずは登録
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事