美容師の手取りはどのくらい?実際の求人サイトに掲載された給与額も紹介

美容師の仕事に興味がある人のなかには、どのくらいの給料がもらえるのか気になる人もいることでしょう。実際に美容師として働いている人も、自分の手取りが多いのか少ないのか、気になっている人もいるかもしれません。

本記事では、美容師の平均的な年収や、実際の求人サイトに掲載された給与額を紹介します。美容師として給料アップのためにできることも紹介するので、これから美容師になる人も、すでに美容師として働いている人も、ぜひ参考にしてください。

美容師の平均的な年収や月収はどのくらい?

実力・人気・役職によってさまざまな段階がある美容師は、収入に大きな個人差があります。

厚生労働省による職業情報提供サイトjobtagには、美容師の平均年収は379.7万円、平均求人賃金は26.4万円と記載されています。

ただしこの金額は、Jr.スタイリストからお店のオーナーまで幅広い役職を含めた美容師の平均です。

美容師の収入は、役職やサロンの経営状態、サロンの立地によっても変わります。

引用元
job tag:美容師 - 職業詳細

実際の求人サイトに掲載された月収はどのくらい?

美容関連の職業に特化した求人サイト「リジョブ」に、実際に掲載された美容師の正社員求人の給与額は下記の通りです。

正社員

月給下限

月給上限

平均

アシスタント

202,215円

265,489円

233,852円

スタッフ

231,753円

410,359円

321,056円

店長(候補)

282,990円

613,346円

448,168円

※2024年1月時点でのデータです。

アシスタントからスタッフ、そして店長へと昇格するごとに着実に月給額も上がっていることが見て取れます。

美容師の年収に影響するポイント

美容師の年収を決める要因は、個人のスキルや役職だけではありません。

サロンが出店しているエリアやそのサロンの給与体系、そしてサロンの規模によっても収入が変わります。

それぞれの要因について、順番に紹介します。

エリア

働く地域によって、美容師の年収は大きく変わります。

職業情報提供サイトjobtagによると、全国の平均年収379.7万円に対して東京都の平均年収は438.5万円。一方ほかの都道府県を確認すると220万円台の県もあるなど、地域差が大きいことがわかります。

もちろん地方や郊外にサロンを構えている場合でも、平均年収より高い収入を得ているケースはあるでしょう。しかし一般的には、地方に比べ都市部の方が年収が高い傾向にあるようです。

引用元
job tag:美容師 - 職業詳細

給与体系

アシスタントのうちは給与が固定給のみとなっているケースがほとんどですが、スタイリスト以上の給与体系はさまざまです。

スタイリストでも固定給のみとしているサロンもありますが、固定給にプラスして施術数に応じた歩合給が支給されたり、指名料が加算されたりするケースもあります。さらに、ヘアケアアイテムなどを販売した際の還元の有無も、サロンによって扱いが異なります。

求人をチェックする際には給与の額だけではなく、どのような給与システムになっているかもしっかり確認しましょう。

就業先の規模

賃金構造基本統計調査によると、美容サロンの企業規模が大きいほど、年収も高くなる傾向が見られます。

サロンの従業員数

平均年収

1,000人以上

約442.7万円

100~999人

約337.5万円

10~99人

約301.1万円

引用元
e-Stat|令和4年 賃金構造基本統計調査3 一般_職種(小分類)(役職者を除く)DB

企業規模が大きい方が、賞与などの額が高い傾向にあり、その点も年収に反映されているようです。

美容師の役職別平均年収

「美容師」といっても、キャリアや実力によってさまざまな段階があります。アシスタントからはじまり、Jr.スタイリスト・スタイリスト・トップスタイリストの順で昇給することが多いです。

文字通り、トップスタイリストが最も高い技術を身につけており、お客さんからの指名数も多い傾向にあります。そのほかオーナーや経営者などの役職に就いた場合には、収入も大きく変わります。

ここでは、美容師の職種別平均年収について詳しく紹介します。

アシスタント

美容師アシスタントの月収は12〜17万円前後といわれています。美容師の給料と同じく、この金額は地域や勤め先のサロンによって異なります。

美容師免許を取得せずに見習いとして入社した場合、専門学校卒業生に比べて、給料が低めの設定であるケースが多いです。しかし、美容師免許を取得し、アシスタントとして下積みを重ねてスタイリストに昇格すれば、年収も徐々にアップします。

参考までに、求人サイト「リジョブ」に掲載されたアシスタントの正社員求人を確認すると、平均月収が23万3,852円※となっています。一般的なアシスタント求人よりも給与額の高い求人の掲載が多いようです。

※2024年1月時点でのデータです。

Jr.スタイリスト

Jr.スタイリストとは、美容師になって間もないスタイリストのことです。補助業務だけではなく、お客さんのカットを任せてもらえるぶん、アシスタントよりも収入は高いです。

月収はおよそ16〜23万円前後のお店が多いようです。Jr.スタイリストの時期はお客さんからの指名も少ないので、歩合給が上乗せされることはあまり期待できません。

スタイリスト

サロンが提供するすべてのサービスに対応できるようになると、スタイリストとして活躍できます。スタイリストの細かな基準は、お店によって異なります。

スタイリストの月収は、およそ20〜30万円。Jr.スタイリスト時代とは違ってお客さんからの指名も入ることが多いため、固定給に歩合給が上乗せされるケースも増えます。

なお、求人サイト「リジョブ」に掲載されたスタイリストの正社員求人は、平均月収が32万1,056円※となっています。

※2024年1月時点でのデータです。

トップスタイリスト

トップスタイリストは、高い技術とお客さんからの人気をあわせ持つスタイリストだけがなれる、美容師の花形のような存在です。

月収は店舗や地域によって大きく異なりますが、なかには50万円を超える人もいます。

美容師の仕事は初任給が安く、下積み期間の厳しさに挫けそうになる人も多いでしょう。しかし諦めずにキャリアを積み重ねていけば、憧れのトップスタイリストになることも夢ではありません。

オーナーや経営者

美容師としてキャリアを積み重ねたのち、独立・開業して仕事の幅を広げる人もいます。独立・開業をする際には、美容師としてのスキルだけではなく、経営の知識やスキルも必要です。

特に集客力は、サロンを経営する上で欠かせない要素の1つです。最近では、リスクを最小限におさえられる「シェアサロン」を活用した独立・開業を選択する人もいます。

オーナーや経営者の年収は、経営している店舗数により左右されます。数店舗の経営が順調な場合には、年収1,000万円を超える人もいます。努力量が収入に反映される美容師の仕事は、大きなやりがいがあるといえるでしょう。

美容師が給料をアップする方法

サロンによっては、勤続年数を重ねることで自然と給料がアップすることもあるかもしれません。しかし、収入が上がることを待っているだけではなく、自分でできることに取り組むことも大切です。

ここでは、美容師としての収入を上げるための方法を3つ紹介します。

技術面・接客面でのスキルアップ

スキルを磨いてサービスの質を上げることは、集客力やリピート率のアップにつながります。

技術面・接客面でのスキルアップは、現在の職場での年収アップだけではなく、今後、転職したり独立したりした際にも役立つでしょう。

独立・開業

独立して開業すると、売上から経費を引いた分がすべて自分の収入となるため、収入を増やせる可能性があります。

ただし、集客や事務作業等もすべて自分で行わなければならないため、業務量として負担が増えることは覚えておきましょう。

さらに、集客や経営の状況によっては、サロン勤務時代より収入が減ってしまうケースも考えられます。

職場を変える

歩合の還元率や基本給が、現在の就業先よりも高いサロンに転職することで、収入を増やすという選択肢もあります。

ただし転職の際は、待遇だけでなく働きやすさなどもしっかり吟味して検討することをおすすめします。

美容師の給料は働く場所で大きく変わる!

美容師の年収は、個人のスキルや役職だけではなく、サロンの所在地・給与体系・企業規模によっても変わります。

収入を上げるためには、美容師としてのスキルアップや独立のほか、職場を変えるといった方法もあります。

今よりも収入や待遇の良い職場を探すなら、美容師求人の掲載数が豊富な「リジョブ」がおすすめです。マイページで希望条件を登録しておくと、自分に合った求人情報が届きやすくなり、さらに企業からのスカウトも受けられる可能性があります。

今すぐではなくても「いずれは……」と転職を検討している場合も、会員登録して情報チェックすることをおすすめします。

すぐの転職は考えていなくても、会員登録をして情報収集をはじめることで、理想の職場を見つけやすくなるでしょう。


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