開業をすることもできる「鍼灸師」の仕事に、大きな可能性を感じて「ReCORE鍼灸接骨院」山下雅史さん

治療院には見えないスタイリッシュな院内、骨盤矯正の確かな技術、丁寧な接客などで人気を集める「ReCORE鍼灸接骨院」。現在は関西、関東を中心に43店舗を展開しています。そんな「ReCORE鍼灸接骨院」に2017年に入社し、現在は「ReCORE鍼灸接骨院 アトレ亀戸」の院長を務めるのが山下雅史さんです。

前編では鍼灸師(はり師・きゅう師)の資格を持つ山下さんに、この仕事を目指したきっかけを伺いました。

山下さんは子どものころから、企業に属して働くことに抵抗感があり、自分で開業できる仕事に興味があったといいます。そんななかで、看護師をしていた山下さんのお母さんの口から出てきたのが鍼灸師の仕事でした。

専門学校、中国への留学などを経て、山下さんが「ReCORE鍼灸接骨院」に出合うまでを振り返っていただきました。

今回、お話を伺ったのは…

「ReCORE鍼灸接骨院 アトレ亀戸」院長/鍼灸師(はり師・きゅう師)
山下雅史さん

高校卒業後、専門学校で学び、はり師・きゅう師の国家資格を取得する。卒業後は、中国に留学し、中国医学の学位を取得。帰国後は、旧知の先生からの誘いで接骨院の立ち上げに携わり、1年半ほど経験を積む。その後、2017年に「ReCORE鍼灸接骨院」に入社。現在はアトレ亀戸院の院長として、活躍している。

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開業への憧れを胸に、鍼灸師の道へ

山下さんは、開業できる可能性があることや、自分の腕一本で仕事ができる点に惹かれ、鍼灸師の仕事に興味を持ったという

――鍼灸師になろうと思った理由を教えてください。

中学生のころ、将来について考える機会があったのですが、会社や組織のなかで働くということは想像できないというか、少し嫌だなという気持ちがありました。幼いがゆえの勝手なイメージですが、会社という組織のなかにいると、振り回されて大変そうな気がしたんです。結果的に今は会社に所属しているので、人生は分からないものだなと思うのですが(笑)。

そんな中学生当時の私が考えたのが、独立や開業をして働くことでした。母親は看護師として働いており、母にそういった相談をしてみたところ、「鍼灸師であれば接骨院を立ち上げることができる」といわれて、興味が湧いたんです。

もうひとつ鍼灸師に惹かれた要素として、手に職がある状態に憧れたというのもあります。自分の腕一本で仕事をし、道を切り拓いていく、そんなイメージがあり、鍼灸師の仕事に就こうと考えるようになりました。高校卒業後に、大阪の専門学校で3年学び、はり師・きゅう師の国家資格を取得しました。

――専門学校時代に印象的だったことはありますか?

在学中、いろいろな治療院に見学に行かせていただいたのですが、そこでさまざまなことを感じました。

なかでも記憶に残っているのは、経営や運営に悩まれている治療家の方が多いという印象を受けたことです。治療技術はもちろん大切ですが、独立をするのであれば経営面の勉強もしなくてはいけないという現実を知ることができたと思います

――それでも、鍼灸師を目指す気持ちは変わりませんでしたか?

そうですね。気持ちは変わりませんでした。というのも治療家の先生方の姿はただただ大変そうに見えたわけではなく、イキイキとした表情で患者様に向き合っている姿も見られたので、この仕事の面白さも感じました。鍼灸師のなかには、自分が施術を受けて感動したからその道を目指す、というような人が多いと思うのですが、私にはそういった原体験がなくて。このときに初めて治療家の方のリアルな姿を知ることができたと思います。

そしてもし独立をしたら、治療技術が高く、知識量も多い治療家の方が幸せになれるような運営ができたらいいなと、考えるようになったんです

中国留学も経験。芽生えた「受診率を上げたい」という思い

専門学校卒業後は、中国への留学も経験したという山下さん

――卒業後はどのような場所に就職したのですか?

卒業後はすぐに就職せずに、中国の医学系の大学に留学することにしました。将来独立するのであれば、もっと医学について学んでおきたい気持ちが強かったですし、正直にいうと箔がつくとも思ったからです。

私が通っていた専門学校は中国の医学系の大学と連携しており、「同時入学」という制度がありました。

日本の専門学校と中国の大学に同時に入学し、専門学校を卒業したら、中国に2年間留学できます。本来中国の大学は5年制なのですが、2年間通うだけで5年間学んだことになり、中国医学の学士がとれる仕組みです。

――中国でもやはり鍼灸について学んだのですか?

中国では、日本のようにはり師・きゅう師という形で資格が分かれてはいないので、医師の卵として中国医学全般について学びました

――授業は当然、中国語で行われるわけですよね?

ええ。中国に渡る前は中国語がほとんど分かりませんでしたが、日本と中国の始業時期がずれている関係で、授業開始の半年ほど前に中国に行くことができました。そこで少し中国語を学んだのと、学校が始まってからは中国語が完璧に話せる先輩が大学に在籍していたので、その方に助けてもらいながら学ぶことができたんです。

――日本との違いを感じた部分はありますか?

基本的には医学の内容に大きく変わりはないのですが、驚いたのは中国の鍼灸科の受診率の高さです。中国には日本のような治療院はなく、鍼灸を受ける際は、基本的に病院のなかにある鍼灸科を受診します。そういった環境ですから、鍼灸が浸透しており、受診率は50%ほどだったと思います。

一方の日本は当時の私が調べたときで10%前後だったので、その差は大きいと思いました。この経験から日本でも鍼灸の受診率を上げるというのが、私の目標のひとつになりましたね

躍進の秘密を知りたい。見学だけのつもりで「ReCORE」へ

現在の山下さんが在籍する「ReCORE鍼灸接骨院」。当初は就職するつもりはなかったという

――卒業後は、日本で就職されたのですか?

はい。私が大阪で通っていた専門学校の学科長の先生が、独立をするということで誘っていただき、治療院の立ち上げを経験しました。

この経験により、治療技術はもちろん、運営的な部分についても学ぶことができたのは、私の人生の大きなプラスになったと思っています。ただ、立ち上げたばかりの治療院を軌道に乗せることは容易ではなく、一緒に働かせていただいた先生たちには感謝しかないのですが、方向性の違いなどから1年半ほどで会社を辞めることになりました。

――その後、「ReCORE鍼灸接骨院」に転職された理由は?

「ReCORE鍼灸接骨院」は当時から、1年に8、9店舗を出店するなど、どんどん規模を拡大しており、勢いのある鍼灸接骨院でした。当初は就職しようと思ったというより、どうしたらそんなに成長できるのか、何かいい仕組みがあるのではないかと、その秘密を知りたいと思ったんです

たまたま専門学校時代のアルバイト先の先輩が、「ReCORE鍼灸接骨院」に在籍していたので、その方に人事担当者を紹介してもらいました。見学だけのつもりで担当者に会ったのが、「ReCORE鍼灸接骨院」との最初の接点です。

ただ、話しを聞くうちに、ビジョンに共感できたこともあり、最終的にはその場で就職することを決めました。そのビジョンというのが、先ほどお話しした「受診率を上げる」ということだったんです。


山下さんが自分にあった治療院にたどり着いた、3つの心得

1.漠然と憧れを持つだけでなく、どういう形で鍼灸師になりたいかを明確にしていた

2.自分が進みたい方向性とずれているときは、立ち止まる勇気を持った

3.ヒントを持っていそうな人には積極的に会い、話しを聞いた

後編では「ReCORE鍼灸接骨院」での最初の面談や、入社後の様子について伺います。見学だけのつもりで「ReCORE鍼灸接骨院」を訪れた山下さんは、企業のビジョンに共感し、その場で就職を決めたといいます。また実際に入社をしてみると、人を大切にしている企業の姿勢が見え、これこそが急速に成長している理由だと感じたそうです。

後編もお楽しみに!

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Salon Data

ReCORE鍼灸接骨院 アトレ亀戸

住所:東京都江東区亀戸5-1-1
電話:03-5858-8116
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