TikTokライブで定期講習。スタッフの成長意欲を無駄にしない「東京ヴァンテアン」中林章さん

美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回は、1982年創業の美容室グループを運営する「東京ヴァンテアン」で、取締役社長を務める中林章さんにご登場いただきお話をお聞きします。

前編では、「東京ヴァンテアン」の成り立ちや企業理念などについて伺いました。創業当初から着実に店舗展開できていた背景には、中林さんのお母様が大切にしていた低価格サービスがあるといいます。

後編では、研修内容や人材育成で大切にしていることなどについてのお話を伺います。アシスタントは営業時間内に週3日研修を受けることができ、約2年でデビュー可能な「東京ヴァンテアン」。スタッフの成長促進のために、TikTokライブや店舗での講習会を開催しているといいます。

今回、お話を伺ったのは…

「東京ヴァンテアン」取締役社長
中林章さん

日本大学理工学部卒業後、母親が経営する東京ヴァンテアンに専務取締役として入社。24歳のとき、船堀に自分の美容室をオープンさせる。2024年夏に経営を引き継いで、取締役社長に就任。

営業時間内の研修で着実なデビューを目指す

毎年社員、スタッフ全員に配布している手帳。企業理念やコンセプト、その年のテーマが記載されている

――店舗の研修内容を教えてください。

弊社では入社後、新人研修からスタートします。外部研修と弊サロンでの研修に参加し、接客や人間力のほか、シャンプーやカット、カラーなどの技術を学んでいくんです。研修は週3日すべて営業時間内で行い、そのほかの日はサロンワーク業務をしてスタイリストデビューを目指します

――研修が営業時間内で完結しているのはうれしいですね。

昔の美容業界では、営業終了後から終電間際までの間に研修を行うということが当たり前だったんです。でも、営業終了後は体力も残っていないですし、研修に集中できないじゃないですか。スタッフに無理をさせず、しっかりと時間を確保して研修を行なった方が早い成長が望めると思っています。

――どのくらいでスタイリストデビューできるのでしょうか?

もちろん個人差はありますが、2年ほどでデビュー可能です。メンズカットだけでいえば、約1年半でデビューできるようカリキュラムが組まれています。シャンプーやカットといった分野ごとに試験があって、合格すると次の分野に進めるという形です。

カリキュラムのスケジュールは、毎年スタッフ全員に配布している手帳に記載されていて、いつでも自分の成長度合いを実感することができます

――手帳には他にどのようなことが記載されているのですか。

ここまででお話させていただいた企業理念やコンセプト、毎年のテーマが記載されています。ちなみに2024年のテーマは「自身の武器を作ろう」で、美容師として自分の得意な技術、やりたいことを見つけてよりよい美容師を目指そうという内容です

TikTokで技術講習。スキルのアップデートを促す企業努力

「東京ヴァンテアン」では、対面はもちろん、TikTokを利用したオンライン講習会を定期開催しているそう

――人材育成において大切にしていることは?

感情的に叱らないことを大切にしています。一方的な指摘は、叱る側のストレス発散でしかありません。なぜミスをしてしまったのか、スタッフが気づくことでようやく成長につながるので、理解してもらうことを目指して思いやりを持ちながら対応しています。

――スタッフの成長促進のために取り組んでいることはありますか。

いくつかありますが、ひとつ挙げるなら技術スキルにまつわる講習会です。講習会は、毎月1回のTikTokライブを用いてのオンライン講習と、2ヶ月に1回程度に各店舗のスタッフが一堂に会して行う対面講習の2パターンがあります。これまででいうと、髪質改善や薬剤の使い方などの講習を行いました。アシスタント、スタイリスト関係なく参加するので、スキルのアップデートだけでなく、スタッフ同士の親密度を深める交流の場にもなっていると思います。

――なるほど。

あと、毎日開店1時間前から開店30分後までの90分間は、先輩とマンツーマンで練習することができます。1人で練習してしまうと技術を誤って覚えてしまう可能性があるんです。一度習得した技術は、なかなか矯正することができないのでマンツーマンにこだわっています。

スタッフの希望を叶えたい。独立やFCまでサポート

美容師はお客様の見た目だけでなく気分も変えられる魅力的な仕事だという中林さん

――美容師の魅力は何だと思いますか?

たくさんありますが、一番はお客様を変身させられることです。髪型ひとつで、どんな人も魅力的にすることができるのは美容師くらいだと思います。

あとは、いつの時代も長く働ける仕事という点も魅力のひとつだと思います。近年、さまざまな仕事が機械に変わり始めていますが、美容師のような技術職がなくなる可能性はほとんどありません。プレイヤーという立場にこだわらなければ、生涯働くこともできると思います。

――中林さんの立場から見て、美容師はどのような人が向いていると思いますか。

美容師は接客業なので、コミュニケーションが得意な人は向いていると思います。技術に関しては時間をかければ習得できますが、コミュニケーション力は本人の性格次第になります。つまり、不器用だったり覚えることが苦手だったりする人でも、人と関わることが好きであれば、美容師として活躍できる可能性があると私は考えています。

――今後の展望をお聞かせください。

アイブロウサロンを展開していきたいと考えています。弊社の美容室ではカットだけでなく、アイブロウのメニューも展開しているんです。お客様、スタッフ両者にとって、アイブロウの需要が高くなってきたので、専門サロンの立ち上げを計画しています。

――最後に、東京ヴァンテアンを目指す方にメッセージをお願いします。

可能な範囲でスタッフの希望を実現してあげたいですし、それが可能な環境が弊社にはあります。技術習得によるスキルアップほか、オーストラリアの店舗もあるので海外赴任や独立、FCなどキャリアアップサポートも可能です。美容業界で何かやりたいことがある人は、まずは見学からでいいので、気軽に応募いただきたいです。お待ちしています!


終始、素敵な笑顔を浮かべながら企業の魅力をお話ししてくださった中林さん。美容業に携わる人と業界に対する愛を感じるインタビューでした。また、講習会や毎日のマンツーマン練習のお話から、目標実現のために努力しやすい環境があるのは素敵だと感じました。


Check it

リジョブ掲載中の求人はこちら!
▶︎東京ヴァンテアンの求人をCheck!

東京ヴァンテアン
住所:東京都渋谷区本町1-2-1
電話:03-3378-0295

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄