お客様とともに歩んできた美容師人生。公私ともに成功させるコツは体力と行動力【美容師・イシダユリさん】#2
「旅する美容師」として仕事もプライベートも全力で楽しむ美容師、イシダユリさん。前編では新人時代の苦労を乗り越える際に行き着いた「文句を言う時間があるなら、手を動かしたほうが早い」というマインドや、結婚を機に決意したサロン「muku」の開業について伺いました。
後編ではお客様から絶大な支持を得るイシダさんの距離感の測り方や、天職だという美容師の魅力についてお話ししてもらいます。
今回、お話を伺ったのは…
美容師・「muku」オーナー イシダユリさん

島根県出身。グラムール美容専門学校卒業後、目黒のサロンで1年勤務。その後「OCEAN TOKYO」に入社。4年半勤務した後、独立し、2020年の7月からフリーランスとしてメンズカットを中心に多くのお客様の施術を行う。2024年11月、外苑前にサロン「muku」をオープン。現在はオーナー兼プレイヤーとして活躍している。旅行が趣味で国内の47都道府県は全制覇。海外も23カ国を訪れた経験がある。
旅の楽しみをお客様にシェアできる幸せ
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――国内47都道府県制覇、海外も23カ国行かれているとのこと。仕事とプライベートの両立はどのようにされているのですか?
旅行も仕事も「体力勝負」だと思っています。両方疎かにしたくないので、スケジュールを詰めて常に動き回っていますね。人生は一度きりですし、「悩むくらいなら飛行機を取ってから悩もう!」というスタンスで、先に動いてしまうタイプです。
意識して体力づくりをしている、というよりは、アシスタント時代のハードな日々が自然と今のタフさにつながっているのかもしれません。美容の現場は昔に比べてずっと健全になってきましたが、あのころ鍛えられた体力と根性は今にも活きています。
――趣味やライフスタイルの充実が仕事に活かせていると思う瞬間はありますか?
たくさんあります。Instagramへの旅行の投稿を楽しみにしてくれているお客様が多く、「次はどこに行くんですか?」と毎回聞かれるほど(笑)。自分の経験をお客様に還元できるのがうれしくて、旅先の情報を提供したり、ガイドさんや現地のタクシーを手配したりすることもあります。
フリーランスを経験してからは、お客様に“生活させてもらっている”っていう感覚がとても強くなりました。だからこそ、自分が得た経験や価値は、きちんとお客様に還元したいなと思っているんです。旅行の話で盛り上がったり、SNSを見てちょっと気晴らしになったり、自分のことをコンテンツとして楽しんでもらえる瞬間がある。お客様が支払ってくださったお金が私の経験を通してお客様の楽しみにつながっている感覚があり、感想を聞くたびに嬉しくなります。
「なんでも話せる存在」だからこそ生まれる、唯一無二の信頼感

――イシダさんのお話しを聞いていると、お客様との距離感の近さが印象的ですね。
前のサロンから10年以上通ってくださっている方もいて、結婚や出産、転職といった節目に立ち会えるのが本当にうれしいです。私自身も、プライベートの出来事を報告したり、応援してもらったりしていて。いつでも安心して話せる存在でありたいと思っています。
――お客様と接するうえで意識していることはありますか?
距離感は近いのですが「友達のようになり過ぎない」ことを意識しています。距離が近過ぎるとかえって本音が言えなくなることもあると思うので、あくまで「気楽に本音が言える存在」でいられればな、と。
たとえばお客様から恋愛相談を受けることもありますが、私はアドバイスをしたり、否定をしたりすることはありません。ここでは何を話しても許されるし、どんなときでも味方になってくれる、そんな安心して心の内を発散できる場所でありたいのです。それも美容師としての大事な役割のひとつだと考えています。
――お客様をそこまで好きになれる理由は?
そもそも私は人が好きなのだと思います。お客様はバックグラウンドも価値観もさまざまで、毎日が刺激的。中学・高校・専門学校と似たようなコミュニティで生きてきた私にとって、お客様との出会いは人生を広げてくれるものです。さらに自分のことを選んで来店してくださる人たちがいるという事実は、大きな自信になります。
アシスタント時代、否定されることが多く、自己肯定感が下がったときも、お客様が私の存在を肯定してくれました。その恩返しとして今度は私が「来てくださったお客様の自己肯定感を上げたい」と本気で思っています。
人生を何度繰り返しても美容師になりたい

――今後の目標を教えてください。
「ずっと美容師を続けること」が目標です。そのために「muku」をオープンしましたし、これからも自分のペースで、身の丈に合った働き方をしていきたいと思っています。
さらに「muku」のスタッフも幸せに生きられるような環境を作ることが目標です。SNSが流行る現代では、自分を大きく見せたり、批判の声が目についたりすることが多いのですが、ネットを気にするよりも行動して失敗する方が100倍も価値があると思っています。スタッフには無理に背伸びせず等身大のままで、自分の価値観を大事にして挑戦してほしいと伝えたいです。そして私自身もそんな背中を見せ続けられる美容師でいたいと思っています。
――イシダさんにとって、美容師の仕事とは?
日常の一部であり、人生そのものです。何回人生をやり直しても、美容師を選ぶと思います。
美容師という夢があったからこそ、楽しく生きてこられました。サロンワークだけでなく、誕生日を祝ったり旅の相談に乗ったりと多くの方と関われる美容師という仕事が心から大好きです。周りの人が幸せであってほしいといつも願っています。
取材中、何度も客様と美容師という仕事への愛をお話ししてくれたイシダさん。仕事もプライベートも全力で楽しむ姿は多くの方の参考になるのではないでしょうか。イシダさんの真摯な姿に惹かれて多くのお客様が「muku」を訪れていることがわかりました。
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muku
住所:東京都港区北青山2-10-22
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