整体師はどんな仕事?仕事内容や資格、スクールや求人の探し方、将来性など整体師について徹底解説

整体師という仕事に興味があっても、どんな内容の仕事をしているのか、どんな資格が必要なのか、整体師を目指すには何をすればいいのかなど、詳しいことはわからない、という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、整体師の仕事内容やおすすめの資格について紹介し、整体師の求人の探し方も解説します。また、実際に整体師として働いている方へのインタビューも紹介しますので、整体師を目指している方はぜひ参考にしてください。

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整体師とは

そもそも「整体」とは、手指や道具・機器を使って手技をほどこし、骨格や関節のゆがみを整えることによって体の不調を解消する技術のことをいいます。

このことからもわかるように、整体師は、患者から体の症状や悪い部分を聞き、それぞれの症状に合った整体の施術をおこなって体の調子を整えるのが仕事です。「セラピスト」と呼ばれることもあります。

整体師と柔道整復師の違い

整体師とよく似た仕事に、柔道整復師があります。どちらも身体のケアをおこなう職業ですが、必要な資格や施術内容・働く場所など、いくつかの違いがあります。

ここからは、整体師と柔道整復師の仕事の違いについて見ていきましょう。

資格の違い

柔道整復師は、厚生労働大臣が認可する国家資格であり、正式には「柔道整復師免許」を取得した者を指します。この資格を得るには、文部科学大臣または厚生労働大臣が認定した専門学校や大学などの柔道整復師養成施設で3年以上(大学の場合は4年以上)学んだのち、国家試験に合格することで柔道整復師として登録され、業務をおこなうことが認められます。

一方、整体師には国家資格はありません。そのため、法的な規制はなく、資格がなくても整体師として働くことが可能です。

ただし、整体師としての知識や技術を向上させるために、さまざまな民間団体が認定する資格が存在します。これらの民間資格は、整体の流派や手技療法・身体の構造や機能に関する知識などを学ぶことで取得できますが、国家資格のような法的効力はありません。

なお、柔道整復師の資格を持っていれば、整体師として働くことも可能です。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|柔道整復師 - 職業詳細
厚生労働省|医業類似行為に対する取扱いについて

施術内容の違い

柔道整復師と整体師は、どちらも手技を用いた施術をおこないますが、その目的と範囲には明確な違いがあります。

柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫・打撲などの急性期の怪我に対して、整復・固定・リハビリといった、専門的な施術をおこないます。この施術は柔道整復師法に基づき、医師の指示がなくても自らの判断でおこなうことができます。

また、柔道整復師は、健康保険や労災保険などの各種保険を取り扱うことができ、保険適用範囲内の施術については、患者の自己負担額を軽減することができます。

一方、整体師の施術は、身体の歪みやバランスの崩れを調整し、筋肉や関節の柔軟性を高めることが目的です。整体の施術は、主に手技によるもみほぐしやストレッチ・骨盤調整などであり、リラクゼーション効果や疲労回復効果が期待できます。

しかし、整体師は、柔道整復師のような怪我の治療をおこなうことはできず、医療類似行為とみなされる行為は禁止されています。

また、整体の施術は、保険適用外となるため、施術費用は全額自己負担です。

働く場所の違い

それぞれの資格や施術内容の違いから、働く場所も異なります。

柔道整復師が主に働く場所は、接骨院や整骨院です。骨折・脱臼・捻挫・打撲などの怪我に対する施術を中心に、スポーツ外傷や交通事故による後遺症などの治療もおこないます。

また、病院や診療所などの医療機関で、整形外科医や理学療法士などと連携しながら、リハビリテーションや機能訓練などを担当することも。その他、介護施設やスポーツクラブなど、幅広い分野で活躍しています。

一方、整体師は、整体院やリラクゼーションサロンが中心です。身体の歪みやバランスの崩れを調整する施術を中心に、肩こりや腰痛・冷え性などの慢性的な症状の改善や、美容整体などの施術もおこないます。また、スポーツトレーナーとして、アスリートのコンディショニングやパフォーマンス向上をサポートすることも。

そのほかにもエステサロンやスパなど、美容や健康に関連する施設で働く整体師もいます。

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整体師の1日の仕事の流れ

整体師の1日の仕事の流れは、勤務先によって大きく異なります。とくに個人で開業している整体院は営業時間がさまざまで、夜遅くまで営業しているところもあれば、夕方には閉院するところも。

また、介護施設やスポーツ関連施設など、勤務先によって仕事内容や時間が異なり、シフト制を採用しているところも多いです。

それを踏まえて、一般的な整体院に勤務する場合の1日の流れの例を見ていきましょう。

時間

内容

9:00

出勤、開店準備。院内清掃や施術に必要な備品などの準備。

9:30

ミーティング。一日の予約状況や患者の情報を共有し、施術方針や注意点などを確認。

10:00

施術開始。問診や検査をおこない、患者の症状や状態に合わせて施術。施術の合間にカルテの記入や次回の予約受付なども。

13:00

休憩。

14:00

午後の施術開始。午前中と同様に、問診・検査・施術・カルテ記入・予約受付など。

17:00

チラシ配りやポスティングなど、集客活動をおこなうこともある。

18:00

閉店準備。院内清掃やレジ締めなど。

18:30

事務処理。カルテ整理や売上報告など。

19:00

退勤。

整体師になるための資格の種類と費用の目安

整体師になるために資格は必須ではありませんが、役立つ資格はあります。そこで、資格の種類と取得にかかる費用の目安をお伝えしていきます。

国家資格

整体師として活躍するために必要な資格はない、と前述しました。しかし、整体に関連する国家資格が存在しないというわけではありません。

国家資格とは国の法律にもとづいて認定される資格です。国家資格のなかから、整体に関連する資格の代表例を2つ紹介します。

あん摩マッサージ指圧師

一つめは、あん摩マッサージ指圧師です。あん摩マッサージ指圧師の資格を持っていると、揉む・押す・叩くといった手技で、筋肉の凝りや痛みといった症状の緩和・改善、体力回復、健康増進を図る施術をおこなうことができます。

なお、リラクゼーションなどを目的とした「もみほぐし店」ではおこなわれている施術は、厳密には「マッサージ」と異なることが多いため、同一視しないよう注意してください。

この資格を取得するには、高校卒業後に文部科学大臣か厚生労働大臣が認定する学校や養成施設に入学し、3年以上学習したのち、国家試験に合格のうえ、さらに名簿登録されて免許の交付を受ける必要があります。

資格の取得費用は、300~550万円前後が目安です。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|あんまマッサージ指圧師 – 職業詳細

鍼灸師

二つめは、鍼灸師です。鍼灸師は主に鍼灸院で、金属製の鍼(はり)やお灸を用いて人体のツボを刺激する施術をおこない、人間の自然治癒力を高めます。

一般的には「鍼灸師」と呼ばれていますが、鍼灸師という資格はありません。正確には「はり師」と「きゅう師」の別々の資格で、両方の資格を取得する人が多いため、あわせて鍼灸師と呼ばれています。

はり師・きゅう師の資格を取得するには、認定された専門学校・大学・短大で、はり・きゅうに必要なスキルを3年以上学習し、国家資格に合格しなければなりません。なお、視覚障がいをお持ちの方は、盲学校や視力障害センターなどで学ぶこともできます。

資格取得に必要な学費は、400~500万円が目安です。
引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|はり師・きゅう師 – 職業詳細

民間資格

整体師として活躍できる民間資格にはたくさんの種類があります。資格取得のためには短期スクールに通うことが多く、費用は選ぶスクールや資格によって幅がありますが、30~60万円前後を見ておくとよいでしょう。

では、以下で民間資格の5つの例を紹介します。

リラクゼーションセラピスト1級

リラクゼーションセラピスト1級は、日本リラクゼーション業協会が実施している認定資格です。

リラクゼーションセラピストとは、お客様の体に手技を施し、癒やしを与える仕事をおこなう人のこと。人体に触れるうえでの知識やセラピストとしての接客方法、関連する法律など、高度で専門的な知識を学ぶことで取得することができます。

引用元
一般社団法人 日本リラクゼーション業協会|認定試験について

カイロプラクティック

カイロプラクティックとは、背骨などの骨格のゆがみを矯正して不調を改善させる仕事です。

さまざまな民間資格がありますが、WHOの基準に準拠したカリキュラムを習得したカイロプラクターは、試験を受けることにより「日本カイロプラクティック登録機構(JCR)」の登録カイロプラクターとして活躍することができます。

引用元
日本カイロプラクティック登録機構

リフレクソロジー

リフレクソロジーとは、足や手、顔にある「反射区」(全身の器官や臓器とつながっている末端部分)を刺激して癒やしを与える技術。

人体や反射区に関する知識・技術を所有していることを認める、「日本能力開発推進協会」が認定する「リフレクソロジスト」の資格など、いろいろな資格があります。

引用元
日本能力開発推進協会 (JADP)|リフレクソロジスト資格

オステオパシー

オステオパシーはアメリカで発展した、手技を用いて身体の調整や、循環の改善などをおこなう施術です。日本では民間療法に分類されており、教育や臨床に関する基準が法的に規定されていません。そのため、この施術をおこなうオステオパスのレベルの差が激しいのが実情です。

オステオパシーをおこなう整体院を開業するほか、スクールなどでオステオパスに必要な知識やスキルを身につけ、スポーツジムなどでトレーナーとして活躍できます。

アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーはスポーツトレーナーのひとつであり、競技スポーツ中の外傷を防ぐための指導およびコンディショニングをおこないます。民間団体のアスレティックトレーナーの認定資格を取得することで、より的確な指導が可能です。

アスリートやスポーツチームと個別に契約して活躍できる場合もあります。しかし、フルタイムでの需要はそれほど多くはなく、スポーツ施設に勤務しながら、アスレティックトレーナーの仕事もする場合がほとんどです。

整体師になるための期間はどれくらいかかる?

整体師に関連する国家資格と民間資格は、それぞれ取得までにどれくらいの期間がかかるのかを解説します。

国家資格の取得期間

国家資格である柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の取得には、4年制大学や3年制の専門学校などでの学習が必要です。卒業して国家試験に合格することで、晴れて資格を取得できます。

民間資格の取得期間

民間資格は種類が多く、取得期間も資格内容や選ぶ学校・受講方式などによって異なります。目安としては、通学制で6カ月~1年程度、通信制で2~6カ月程度見ておくとよいでしょう。

スクール選びのポイントとは?

資格取得のためのスクールを選ぶときは、費用や期間だけに注目するだけでなく、どんな施術を指導しているのか、実地指導や講師による指導は丁寧かどうか、資格取得後の就職や開業のためのフォローは充実しているかなどに注目する必要があります。

また、働きながら目指す場合や、家庭の事情などがある場合、日程に自由度があるか、自分のペースで学べるかという点もチェックしましょう。

では、民間資格の取得におすすめのスクールを2つ紹介します。

東京リエイチ整体アカデミー(旧:ウィルワン整体アカデミー)

東京リエイチ整体アカデミーでは、現場が求めている技術・ノウハウを取り入れた実践的な講義で、即戦力として通用する技術・知識を学べます。曜日や昼間・夜間を問わず開講されており、仕事をしている人でも通いやすいと評判。

就職や卒業後のサポートも手厚く、生涯にわたって整体師としての活躍・成功を支援してくれます。

東京リエイチ整体アカデミー

東京療術学院

東京療術学院は、東洋医学・西洋医学・漢方・PNF整体など豊富な内容を学べる学校です。通学(スクーリング)でも通信(オンライン)でも学習することができ、自由度が高く学びやすい環境が整っています。

生涯もののスキルを身につけられ、整体師・カイロプラクター・療術師などの資格取得を目指せます。

東京療術学院

独学で整体師になることはできる?

これから整体師を目指そうと考えている方のなかには、費用も時間もかけたくない、自分で専門書などを買って独学で整体師としての技術を習得したいという方もいるかもしれません。

制度的には、国家資格者として取得を義務づけられているもの以外は、思い立ったその日から自由に開業できるため、独学で開業しても専門学校に通ったのちに開業しても、個人の自由です。

ただし、民間資格とはいえ、体の構造を正しく理解し、体の異変やその対象方法について十分な知識と経験を持ったうえで、的確な技術を持って施術するというのが整体の基本になります。素人が気軽に手を出して、何とかなるという分野ではありません。

どうしても専門学校に行く余裕がないという場合は、整体サロンなどで働きながら、実地で学ぶという方法もあります。実際の現場で経験を積み重ねながら技術を習得できるうえに、給料をもらいながら研鑽を積めるというメリットがあります。

しかし、勤務先のサロンが必要とする分野や仕事にしか触れることができないので、整体師としての体系的な知識、技術といった基本を身につけることができないまま、勤務し続けることになる可能性が高いでしょう。

したがって、サロンで働きながら技術を身につけたい場合でも、通信教育のような低価格で学べる講座などを受講しながら、自分の習得したい分野の施術について学んでいくことが大切です。

整体師の就職先はどこ?

整体師の働き先にはどのような場所があるのか、以下で例を挙げます。

・整体院
・リラクゼーションサロン
・エステサロン
・スポーツジム
・カイロプラクティック院
・介護施設 など

このほかにも、ニーズに応じてさまざまな場所で働くことが可能です。

整体師の給料

勤める場合

リジョブに掲載されている求人データによると、整体師の給与は以下の通りです。

正社員

月給下限

月給上限

平均

スタッフ

228,823円

488,782円

358,803円

店長(候補)

245,081円

449,644円

347,363円

 

アルバイト

時給下限

時給上限

平均

スタッフ

1,178円

1,904円

1,541円

店長(候補)

1,098円

1,609円

1,354円

 

業務委託

月給下限

月給上限

平均

スタッフ

255,300円

535,175円

395,238円

店長(候補)

259,230円

578,461円

418,846円

※2024年1月現在

厚生労働省がさまざまな職業を紹介しているサイト「job tag」では、柔道整復師などの国家資格所持者の平均年収は459.3万円と紹介されています。一方、民間資格所持の整体師の一つであるリフレクソロジストの年収は、394.3万円と紹介されています。

あくまで一例ですが、資格によって収入にやや差が出る可能性があることを覚えておきましょう。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|柔道整復師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|あんまマッサージ指圧師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|はり師・きゅう師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|リフレクソロジスト – 職業詳細

独立する場合

独立開業して自分の院を構えて働く場合は、給料が保証されていないため収入にも差があらわれます。年収300万円以下と、雇われのときよりも稼げないケースもありますし、人気が出て経営が波に乗れば、年収なんと1,000万円(月収80万以上)稼げる整体師もいます。

整体師の魅力を紹介

整体師という仕事の魅力は、なんといってもお客様の体調が整って元気になった姿を見られたり、「ありがとう」と感謝されたりすることです。

また、施術の件数を積み重ねたり、整体関連分野を広く学んだりすることで、整体師としての手技が上達することを実感する際にも喜びを感じられます。そのため、整体師は人の役に立てて、一生働き続けられる魅力的な職業といえるでしょう。

整体師はどんな人が向いている?

整体師という仕事は、どんなタイプの人に向いているのでしょうか。ここでは、整体師に向いている人の特徴をくわしく解説します。

人の役に立ちたい人

整体師に施術を依頼する人は、健康な人よりも身体に不調を感じている人が多いものです。整体師は人の身体の悩みに寄り添えるため、「なんとかして悩みを解消してあげたい」「役に立ちたい」という気持ちを持てる人に向いています。

お客様の悩みや希望を正確に聞き取ることは、より適切な施術を選ぶことはもちろん、会話などでお客様の緊張をほぐすことは痛みを軽くすることにつながるでしょう。

人の身体に興味がある人

整体師は人の身体に触って施術をおこないますが、身体の構造や仕組みなどを理解していないと、間違った施術をしてしまいかねません。

そのため、人の身体の構造や仕組みに興味があり、日常的な動作やスポーツでどのように身体を使っているのかを探求するのが面白いと感じる人なら、自分の興味に沿って、整体師に必要な知識を増やせるでしょう。

体力がある人

整体師は自分の手や指を使うだけでなく、体重を利用して圧迫したり、中腰の姿勢を長くとらなければならなかったりする仕事です。さらに、器具を使う場合には器具を運ぶこともあるでしょう。

室内で働いているとはいえ、整体師はかなりの肉体労働となるので、体力がある人に向いているでしょう。さらに、お客様の悩みに寄り添う精神的なタフさも必要です。

整体師として活躍している人を紹介!

ここで、実際に整体師として活躍している人たちの声を紹介します。

カラダファクトリーで働く大和田さん

1人目は、カラダファクトリーで働く大和田有輝さん。前職のデスクワークが自身に合わず悩んでいたときに、学生時代のあこがれを思い出し、体にかかわる仕事をしようと考えたそうです。

以下の記事では、大和田さんはこのように語っています。

「私は、この会社に入社した事で、自分の人生が大きく変わりました。自分を採用してくれた会社に、とても恩を感じています。いつの日か、会社に恩返しできたらなと考えているので、その時まで辞められないですね。
整体師の仕事は、すごくやり甲斐があります。お客様の体を触って、変化を感じて、施術後に「ありがとう」と言っていただけた時には、この仕事をやっていて良かったなって思います。」

引用元
モアリジョブ|カラダファクトリーに入社して、自分の人生が大きく変わりました。

整体とサプリメントを掛け合わせたサービスを展開する「ベアハグ赤坂本店」

ベアハグ赤坂本店では、整体とサプリメントを掛け合わせたサービスを提供しています。整体師として活躍するスタッフの皆さんは、このように語っています。

「各店舗の特性をいかしつつ、専門性に特化した店舗作りも進めていきたいですね。
これまで以上に技術、接客、サービスを高め、『ベアハグに行けば何とかなる』と思っていただけるお店を目指します」

引用元
モアリジョブ|整体プラスサプリメント&セルフケアでより健康により美しく『ベアハグ赤坂本店』

鍼灸・整体師を目指し10歳から勉強していた大口さん

鍼灸師の資格を取得し、整体師として活躍する大口さん。鍼灸や整体の勉強をはじめたのは、なんと10歳の頃からだそうです。

大口さんは、鍼灸整体師という仕事に対し、このように語っています。

「捻挫とかすると兄が治してくれて、子どもながら「なんだこれ(治療)?」って興味を持つじゃないですか。鍼灸師ってすごいと思い始めたのはそれが始まりなんです。
僕の一番の強みは、美容と治療、どちらもできること。「筋膜・筋肉・骨(関節)・神経・体幹」すべてに対してアプローチし、美容だけでなく、体の痛みや不調といったさまざまな悩みにも対応します。これこそが「大口式美整体」ならではの強みなんです。」

引用元
モアリジョブ|10歳から学び、確固たる自信を身につけました。私の履歴書Vol.27【鍼灸整体師 大口貴弘さん】#1

整体師の将来性は?

整体師は、高齢化社会の進展や健康志向の高まりから、今後ますます需要が見込まれる職業です。一方で、AI技術の発展などにより、将来性を不安視する声も存在します。

ここからは、整体師の将来性について、さまざまな観点から見ていきましょう。

高齢化等による需要の高まりが期待できる

日本では、2040年には65歳以上の人口が全人口の約35%、2070年には高齢化率は39%に達すると推計されています。高齢化が進むにつれて、腰痛や肩こり・関節痛など、身体の不調を抱える人が増加すると予想されます。

また、スマートフォンやパソコンの普及により、姿勢が悪化し、身体の歪みを抱える人も増加傾向です。

さらに、健康志向の高まりから、整体などの代替医療に関心を持つ人が増えています。これらの要因から、整体師に対する需要は、今後ますます高まっていくと予想できるでしょう。

引用元
厚生労働省|我が国の人口について

活躍の場の広がり

整体師の活躍の場は、従来の整体院やリラクゼーションサロンだけでなく、美容・ダイエット業界や介護・福祉業界など、多岐にわたって広がっています。美容整体や骨盤矯正など、美容に関心の高い女性をターゲットにした施術や、高齢者や介護が必要な人を対象とした機能訓練やリハビリテーションなど、ニーズはさまざまです。

また、整体師としての経験を活かして、整体学校の講師や独立開業など、キャリアアップの道も開かれています。

AIに奪われる仕事ではない

近年、AI技術の発展により、さまざまな仕事がAIに代替される可能性が指摘されています。しかし、整体師の仕事は、AIに奪われる可能性が低いと考えられています。

整体の施術は、単にマニュアル化された技術を提供するだけではありません。お客様の身体の状態や悩みを丁寧に聞き取り、一人ひとりに合わせた施術をおこなう必要があります。

また、手当てを通じて顧客の心身をリラックスさせ、安心感を与えることも、整体師の重要な役割です。これらの要素は、AIには代替できない、人間ならではの能力であると言えるでしょう。

整体師の求人を探すには?

整体師になるためには、資格を取得するだけでなく、整体師として働ける求人を探さなければいけません。しかし、どうやって探せばいいのかわからず、悩んでしまう人もいることでしょう。

ここからは、自分にぴったりの整体師の求人を探す方法を紹介します。

就職・転職エージェントを利用する

整体師の求人を探すには、就職・転職エージェントを利用する方法があります。就職・転職エージェントは就職活動をサポートしてくれるサービスです。アドバイザーが担当につき、希望や強み・人柄などを考慮し、条件に合った求人を探してくれます。

求人サイトで探す

求人サイトを利用する方法もあります。求人サイトはさまざまな企業が求人情報を掲載しているWebサイトで、インターネットが利用できればいつでもどこからでも求人情報をチェックすることが可能です。

求人サイトのなかにはリラクゼーションやヘルスケア業界に特化したサイトもあります。短時間で多くの求人情報を見ることができるので、自分の好きな時間に、複数の求人を比較することもできるでしょう。

サロン・治療院のホームページやSNSをチェックする

もしも働きたいサロンや治療院が決まっている場合は、お店のホームページやSNSをチェックしてみるのもよいでしょう。お店によっては、エージェントや求人サイトに求人情報を掲載しておらず、自社WebサイトやSNSで直接求人を発信していることがあるからです。

整体師の履歴書の書き方のポイント

整体師として就職活動をする場合、履歴書はとても重要です。ここからは、履歴書の書き方について見ていきましょう。

書き始める前に気をつけたいこと

履歴書を書き始める前に、まずは履歴書を入手しなければなりません。文具を取り扱う店舗で購入するか、インターネット上からダウンロードすることで手に入れることができます。

履歴書には、厚生労働省履歴書様式・一般用・転職者向けなどの様式があるため、自分に合った履歴書を用意しましょう。

履歴書の基本のマナー

履歴書には、基本とされるマナーがあります。たとえば、鉛筆や消せるボールペンではなく、黒インクのボールペンを使用するといった、使用する筆記具に関するマナーです。また、間違えても修正ペンなどで修正せず、新しい用紙に書き直さなければいけない、とされています。

ほかにも、西暦・和暦はどちらでも構いませんが履歴書内で統一させる、略称・略字は使用しないなど、さまざまなマナーがありますので注意しましょう。

提出する時のポイント

履歴書を提出するには、手渡し・郵送・データをメールで送付するといった方法があります。

手渡しをする際は、履歴書が折り曲がらないようクリアファイルなどにいれたうえでさらに封筒に入れて持参しましょう。郵送の場合は、封筒に赤字で「履歴書在中」と記載する必要があります。

また、企業によってはメールでデータを送付するよう指定されることも。この場合は、まず履歴書送付の件であることがわかるようにメールの件名を書き、さらにパスワードを設定するなど簡単なセキュリティ対策をしてください。

整体師の志望動機を書くコツ

履歴書には自分の基本情報のほかに、志望動機を書く必要があります。ここからは、整体師の志望動機の書き方を見ていきましょう。

なぜ整体師になりたいと思ったのか

まず、なぜ整体師になりたいと思ったのか、エピソードをまじえてきっかけなどを具体的に記載しましょう。たとえば「小さい頃に治療してもらって憧れた」「祖母に肩たたきをして喜んでもらえたのが嬉しく、もっとたくさんの人の役に立ちたいと思った」などです。

具体的に記載することで、働きたいという想いや人柄などが伝わりやすくなるでしょう。

なぜそのサロン・治療院で働きたいと思ったのか

そのサロン・治療院の求人に応募した理由も、具体的に記載しましょう。サロン・治療院の経営理念やコンセプトなど、特色をあらかじめ把握しておくことで、より熱意が伝わりやすくなります。

反対にこの理由が曖昧だと、「どこの店でも同じことを言っていそうだ」のような悪印象を与えてしまう可能性があります。

整体師の面接のポイント

就活の際には、面接も重要です。たとえば、第一印象に大きな影響を与える身だしなみは、きちんと整える必要があります。一般的には、スーツを着用すれば問題ありません。

また、面接当日の遅刻は当然厳禁ですが、早すぎる到着もかえって迷惑になってしまう可能性があります。面接予定時間の5分前程度を目安に到着するようにしましょう。

面接では、ほとんどの場合いくつかの質問をされます。どんな職業でも聞かれるような一般的な質問と、整体師ならではの質問がありますので、あらかじめどんなことをよく聞かれるのか調べておき、対策しておくと答えやすいでしょう。

さらに、整体師独自の面接として、実技チェックがおこなわれることもあります。サロンや治療院によって異なりますので、事前に実技チェックをおこなうか確認してください。もしも実技チェックがある場合は、施術しやすい着替えを用意しておくことをおすすめします。

整体師への就職・転職はリジョブの利用がおすすめ!

整体師には必須資格はありませんが、働く場所などに応じて資格を持っていたほうが有利です。整体師についてよく理解したうえで、将来を見据え、自分がどの分野で活躍したいのかを考えながら目指してみましょう。

整体師の求人を探すなら、リジョブの利用がおすすめ。未経験OKの求人も豊富にあり、転職満足度98%※と非常に高い評価を受けています。ぜひチェックしてみてください。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)


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