多くの引き出しがある「箱」のようなサロンに『Baco.』

店名のBaco.とは「箱」のこと。箱のように多くの引き出しを持ちどんなリクエストにも応えられるテクニックと、宝箱を開けた時のような驚きがありつつも、ライフスタイルに溶け込むスタイリングを提案するのがここの特色。そんなサロンで2017年10月から新たに店長となったスタイリストの畑山さんに、今回は大型店を率いるために必要なことや自身のモチベーションの源などを伺いました。

畑山さん

店長という立場を楽しむことが先決

――約20名のスタッフに14ものセット面を持つ大型店ですが、この規模のヘアサロンをまとめる店長に就任されてどのようなお気持ちですか?
「まだ店長になって日が浅いですが、以前から技術面での教育は担当しており、比較的責任のある立場での活動はしていました。もちろん肩書きに対してのプレッシャーは感じていますが、まずは自分の目線で店づくりができる立場を楽しむことを目標とし、楽しんで仕事している背中を見せることで、若手のスタッフが店長を目指すようになってくれるのが理想です。店長として一番大切にしているのは、スタッフの話をちゃんと聞くこと。とりわけ当サロンはスタッフ数が多いため、コミュニケーションをしっかりとって気持ちの共有をすることが欠かせません。この“コミュニケーション”の重要性は店長になってから特に意識するようになったことのひとつですね」

今目指すのはコミュニケーション能力の向上

Baco.

――実際にコミュニケーションを活発化するにあたっての取組みはされていますか?
「一体感を作るために年6回店を閉め、姉妹店の『air feel』のスタッフも含めた全員で全日レッスンを行なっていますね。他には自分自身がリーダーシップなどを学ぶ講習に参加したり、通常時でも朝礼を利用してディスカッションを取り入れたりしていますね。社員旅行もほぼ毎年あるので、仕事以外でも交流の場を持つようにしています。この“コミュニケーション”ですが、これはスタッフ間だけではなく、スタッフとお客様という関係でも不可欠なこと。特に美容師という仕事は対人能力のスキルが必要ですから、コミュニケーション能力の向上はそのまま店のレベルアップにも関係してくるのではないでしょうか。例えばお客様がどんなスタイルを希望しているのかを伺う際にも、言葉の裏側にある髪の悩みなどを感じ取って仕上がりに反映できること。もちろん様々な面で常に向上は必要ですが、現時点でコミュニケーション力の部分はまだ伸び代があるように思うので、店長としてこの1年は、まずそこにフォーカスしていきたいと考えています」

店長になったことで伝え方にも変化が

畑山さん

――現在も技術面の教育を担当されているそうですが、店長になったことで教え方が変わったということはありますか?
「以前から技術面での教育に関しては店独自のマニュアルを作成し、それをもとにカット、カラーなど、メニューごとに専任の担当者が教えるシステムを用いています。その際に、単に方法を教えるだけでなく、なぜこのプロセスが必要なのか、こういった考え方に基づいてこのやり方を取り入れている、といったことを合わせて教えるようにしています。ですので、店長になったとはいえ大きな変化はありませんが、教える際の伝え方や言葉の言い方は意識するようになりましたね。これもコミュニケーション向上に繋がるかと思いますが、こちらの言い方ひとつで質問のしやすさも変わってくるし理解度も高まる。より伝わるように、ということを常に意識するようになったと思います」

新たに就任した店長というポストに対して自然体で取り組む畑山さん。後編ではスタッフが長く働けるためにしている工夫や、ヘアデザインをする際のポイント、ご自身の美容師としての夢などを伺います。

Baco.
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Salon Data

Baco.

Baco.

住所:大阪府大阪市中央区南船場4-5-8 RASTER ON SHINSAIBASHI 4F
TEL:06-6241-5022
https://air-f.co.jp/baco/

Profile

畑山さん

店長 畑山拓也さん

大阪出身。店長と並行して技術面での教育を担うディレクターを兼任。スタイリストとして10年のキャリアを持ち、洗練されたエッジ感が漂うスタイリングに定評が。

常に前進する、というプライド『Baco.』>>

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