渋木さやか interview #2:ヨガインストラクターは人の役に立てる魅力的な仕事
自身の経験をもとに、恋愛で悩む女性のためにヨガ哲学の知識を伝授し、人生を楽しく過ごすためのヒントを発信しているのが、ヨガライフアドバイザーの渋木さやかさん。定期的にインドを訪れ、伝統的なヨガや古代インド語を学ぶ本格派です。
今回は、そんな渋木さんにヨガとの出会いや魅力について語っていただきました。中編では、ヨガを始めて起きた変化や、指導者に至るいきさつなどについて伺います。
“今”に集中するヨガの力
――ヨガを始めて、日常でどのような変化がありましたか?
「ヨガを通して今に集中する時間が増え、日常で心が乱れることが減りましたね。実は人は、1日に60万個の考えが浮かんでは消えていて、そのなかの大半が過去や未来についてのことなんです。また、80%が同じ内容を考えていると言われています。そこで、ヨガで今に意識を向けることで、過去の失敗や未来に対しての不安を考えなくなり、心をフラットに保てるようになるんです」
いい人になりたいのであれば、いい人のふりをし続けなさい
――指導者に至るまでの経緯を教えてください。
「初体験の後は完全にハマり、毎日ヨガをしていました。当時は世のなかに知られ始めた頃で、まだそれほどヨガは一般的ではなく今のようにワークショップなどで気軽に勉強できなかったんです。そこでヨガの学校に通い、指導者になるためにポーズの意味や哲学、歴史など、さまざまな知識を身につけました。卒業後は、尊敬する先生の師匠のもとで学ぶためにインドを訪れたこともありましたね。今でもインドは定期的に訪れています」
――ちなみに、ヨガの哲学とはどのようなものでしょうか?
「たとえば、『起こったことは常にすべてよいことだ』と私のヨガの先生が教えてくれました。不遇とされる時期にこそ、人の温かみ、優しさ、ありがたみに深く触れることがあります。また、その経験から、いかに自分が恵まれた境遇にいるかふと気づく人もいますし、自分の職業を決める人もいるんです。人生は変化の連続ですから、何事もポジティブに受け止めて、自分が内側から輝けるものを見つけることが大切です」
ヨガの指導を通して感じたこと
――指導を始めた当初について教えてください。
「当初は、事前に決めた指導内容をまっとうすることに必死で、教えることを楽しむ余裕がありませんでした。それでも、生徒さんから『気持ちがよかったです』や『毎週、渋木先生のレッスンが楽しみです』などの声をいただけて、本当にうれしかったです。なかには、レッスン中に泣き始めてしまう方もいました。その時、ヨガの指導者は誰かの役に立てる本当によい仕事だと思ったんです。今ではいらっしゃる生徒さんの様子を見ながら、ポーズを変えたり声をかけたりと、楽しみながら指導ができています。ちなみに、ヨガの指導者も私のもとに足を運んでくれているんです」
所説ありますが、ヨガはヒマラヤ地方の修行僧が健康法として生み出されたと言われています。その後、修行を積んだ人々が哲学とともに健康な身体を作る体操として広めたそうです。後編では、今後の目標や渋木さんが思う魅力的な人物像について伺います。
Profile
渋木さやかさん
ヨガ講師、ヨガライフアドバイザー
全国のヨガイベントに欠かせない、笑顔とユーモアを兼ね備えた人気ヨガ講師。インドの伝統的なスタイルであるシヴァーナンダヨガをベースに、現代女性の心と身体に響くクラスを2006年から開催している。また、ヨガライフアドバイザーとしてヨガの知恵を生かした「恋愛とや人間関係」のアドバイスをコラム連載やインスタグラムから発信。2016年に出産後、鎌倉子育てビーチライフスタイルがさらに注目を集める。
Information
yoga_citta(1,2万フォロワー:2018/07現在)
https://www.instagram.com/yoga_citta/
現代女性の心と寄り添うヨガ #ヨガメモbysaya
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