人生プランを描きながら、仕事と子育てを充実!【Un ami omotesando 津村佳奈さん】♯2
1歳になる男の子の子育てをしながら、スタイリストとしてサロンワーク、撮影現場も担当する津村さん。ご主人も同業者ということで、お互いの仕事のことを理解しあえる仲。忙しい毎日を過ごしながらも、仕事と子育てを楽しみながら両立しています。
生後8カ月で保育園に
――お子さんの保育園探しはいかがでしたか?
「住んでいる市では保育園の数が充実しているので、それほど大変ではなかったですね。ただ、市役所の人に相談しているとき、『もし、保育園に入れなかったらどうしますか?』と尋ねられたことがあって、『何としてでも探します!』と即答しました」
――その強い意気込みが担当者の方に伝わったのでしょうか(笑)
「保育園に預けられないと、仕事復帰することは難しいですから、もう必死でした。もちろん、子どもと過ごす時間も大切ですし愛おしいのですが、私にとって仕事をすることも大切。早くサロンに復帰したいという気持ちを強く持っていました。でも、オーナーの森内は、『そんなに焦らなくてもいいよ』って言ってくれました。そのやさしい言葉が支えにもなりました」
――お子さんは何か月の時に保育園に預けましたか?
「ちょうど8か月です。認証保育園に受かりまして、ただ、その保育園が2歳までなので、もう少ししたらまた保育園を探さないといけません。子どもも保育園の生活にすっかり慣れているようで、楽しく登園しています」
平日の子育ては津村さんが中心
――保育園は自宅から近い場所にありますか?
「通勤のことを考えて、駅に近いところを選びました。保育園の送りは主人がお迎えは私が担当です」
――ご主人の朝の保育園の送りは助かりますね。
「少し前までは私の送りもお迎えも私が担当だったんですが、最近になって送りだけは主人の担当になりました。何かとバタバタしやすい朝の時間なので、とても助かっています」
――ご主人はほとんど参加されないんですね。
「朝は私のほうが早くでますし、夜も遅いのでほぼ私の担当ですね。でも、そのことでストレスを感じることはありません。主人の仕事のスケジュールもわかっていますから」
――津村さんとご主人、子育ては分担されているんですか?
「具体的にあれこれと決めていることはありません。ただ、妊娠中もそうでしたけど、ゴミだしやお風呂掃除は主人が担当です。それと、朝食で使ったお皿を洗ってくれたりもしますね」
――それも、津村さんからリクエストするわけではないんですよね?
「そうですね、主人が自ら動いてくれる感じです。気を使っているという感じはありませんが、きびきび動いてくれるところは感謝をしています」
おんぶしながらカットしたことも!
――ご主人に何かこうしてほしい! ということはありますか?
「とくにないですけど、しいて言えば、もう少し早く起きてくれるといいですね。今、1歳4か月なんですけど、朝食を作っているとき、私に『かまって欲しいアピール』をするんです。そんな時に、主人が起きていてくれたら、一緒に遊べるのになって思います」
――伺っていると、ご主人はお子さんと過ごす時間が少ないように思いますから、ぜひ早起きしてほしいです!
「月曜日が二人とも休みなんですけど、その時はたくさん遊んでいます。水族館に行ったり、公園に行ってすべり台に乗ったり。平日は仕事が遅い分、休日は家族で過ごす時間を大切にしています」
――お子さんも元気そうな様子ですが、もし体調がすぐれない時はどうされるんですか?
「主人のお母さんに頼むことが多いですね。でも、仕事があって難しい時もあります。先日も手足口病にかかってしまって保育園を休まなければならないことがあったんですが、お母さんのスケジュールも合わなくて、私がサロンに連れていって、おんぶしながらカットしていました」
――それはすごい!
「主人の店に預けたこともありますよ。どちらのサロンも、スタッフが本当によくしてくれて、子どものお世話もしてくれるんです。恵まれた環境で仕事ができることに感謝しています」
――復帰されて、お客様との関係に変化はありましたか?
「私自身のことなんですけど、より深い信頼関係というか、絆が生まれたような気がしています。正直、産休してサロンに立つことができなくて、不安になることがありました。お客様が離れてしまったらどうしようとか、申し訳ない気持ちとか……。でも、復帰したらお客様が私をやさしく迎えてくれたんです。本当に嬉しかったですね! お客様との関係って、ひとりひとりの人生を向き合うような気持ちで接しています」
――ご主人も津村さんのお仕事に理解されていますか?
「全面的に応援してくれています。たまに、表参道店にくることもあるんですけど、そんな時は、夫婦としての関係は一切なくなりますね。同じ中途採用で入ったんですけど、私のほうが1年先輩なのでもちろん敬語で会話しています」
35才までに二人目が欲しい
――今後の目標や家族のあり方などを教えてください。
「人生プランの中では、二人目を35才で産んでおきたいですね。子どもが二人になると、働き方もまた変わってしまうかも知れませんが、大好きな仕事とうまく両立できたらと思っています。出産して子育て真っ最中ですが、『産んでしまえば何とかなる』というような、楽観的な気持ちもあるんです。あれこれ悩んでいてもしょうがないし、ものごとはなるようになるじゃないかって。新生児の頃に、少し泣き止まないことがあったんですけど、当時も、“泣くのもこの子の個性だから、泣かしておこう”みたいな気持ちで接していたんです。過度に心配したり、先々のことを不安に思っていてもしょうがないですからね」
津村さんの子育て3ヵ条
1.ひとりで抱えず、まわりに協力してもらう
2.子どもの個性を大切にして子育てをする
3.過度な心配や不安を抱えない
0才で保育園に入園できて、大好きなサロンに復帰できた津村さん。17時までという限られた時間の中で、お客様との絆を深める接客、そして撮影にも参加されています。津村さんの子育ての分量が多いとは思いますが、ご主人の仕事内容もしっかり理解されているので、不満がないように感じました。また、休日には必ず家族3人でおでかけをして、思い出をたくさん作っている様子。これからも大好きな仕事と子育てを大切にしながら、津村さんの描く人生プランが叶いますように。
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人生プランを描きながら、仕事と子育てを充実!【Un ami omotesando 津村佳奈さん】♯1>>
取材・文/夏目 円
撮影/岡積千可
Salon Data
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