本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【PERCUT 川口達也さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、男性専門美容室PERCUTで採用を担当している、代表の川口達也さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
PERCUT 代表 川口達也さん
美容学校を卒業後、原宿の美容室に入社。トップスタイリストまで昇り詰めた後に独立し、2013年に男性専門美容室「MEN’SHAIR PERCUT」をオープン。現在は、メンズに特化したサービスを武器に都内・名古屋・大阪に8店舗を展開中。
「人間性を重視した評価制度を導入!」
――まず、PERCUTはどのようなサロンでしょうか?
PERCUTはメンズ専門を打ち出しておりメンズに特化した理由は、「男性がカジュアルに足を運べるサロンは需要があるのではないか?」と、感じたからでした。
現在はそれほど珍しくはありませんが、当時はまだメンズ専門サロンは一般的ではなく、見つけたとしても低価格のスタイルやとてもおしゃれなバーバーなど大きな偏りがありました。ちょうどよい雰囲気のお店はなかなかなかったので、「メンズに特化した高い技術と居心地のよい空間をご提供しよう!」と。
2013年に下北沢に1号店をオープンし、現在は新宿、渋谷などをはじめ名古屋、大阪に8店舗を展開しています。サロンのスタイルとしては「アシスタントの休憩時間を2~3時間ほど確保する」、「営業時間内に個人面談を設けて定期的にスタッフのケアをする」など、社内環境に力を入れていることが大きな特徴です。また各種保険への加入はもちろん、健康診断を受けられる体制もしっかりと整えており、評価制度も工夫をしています。
――その「評価制度への工夫」について教えてください。
数字を残す美容師が優れたリーダーであるとは限らないので、売上だけではなく人間性も重視しています。これまでの経験から、管理をする立場のスタッフには「自分自分」と主張ばかりをする働き方よりも、若手の相談にのったり不安を察知したりなど、周りへの配慮を欠かさない姿勢を持つことが大切です。
そのためPERCUTではアシスタントを力で抑え付けずに、後輩からも先輩からも評価が一致しているスタッフに店長などのポジションを任せています。
——それでは、採用の流れを教えてください。
採用はウェブエントリー、1次選考、2次選考、3次選考の大きく4ステップに分かれています。最近は有難いことに年間で100名ほどから応募があり採用は10名ほどですね。各選考の詳細としては、ウェブエントリーは弊社ホームページの採用欄から応募をしてもらっていて経歴や希望勤務地などの基本情報を聞き取っています。
ウェブエントリーの目的は毎年の採用状況の把握なので、よほどのことがない限りは不採用をお伝えすることはありません。
——一次選考の内容について教えてください。
一次選考は集団面接で、東京、名古屋、大阪のそれぞれで開催しており履歴書をもとにしながら志望動機や将来の目標などを聞いています。チェックしているポイントは人間性です。先ほども言った通り、PERCUTでは周りをサポートできるスタッフを評価しているので、自己主張が強すぎる方は「数字を残しているのに思うようにステップアップができない」など、働きづらさを感じるかもしれません。もちろん、そういったスタイルの方を否定しているわけではなく「PERCUTよりも違うサロンに入社したほうが、きっと活躍できる」と思い、判断をしています。
次回は、2次選考、3次選考の内容や川口さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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