SNSがきっかけでチャンスが!アイブロウリスト・yuyuさんの「セルフブランディング術」【アイブロウリスト・yuyuさん】#1
美容師からアイブロウリストへの道に進み、現在はトップアイブロウリスト兼店長として活躍するyuyuさん。SNSでのセルフブランディング、そして丁寧な施術と接客で、多くのリピーターを獲得しています。
前編では、アイブロウリストになったきっかけ、新人時代に学んだこと、リピーターを多く獲得するyuyuさんがSNSを運用するにあたって意識していることを伺いました。
教えてくれたのは…
アイブロウリスト・yuyuさん
奈良県出身。大阪の美容専門学校を卒業後、東京の美容室に2年勤務。その後アイブロウリストになり、現在はアイブロウ&アイラッシュサロン「en(エン)」の店長を務めている。
YUYU’S PROFILE
- お名前
- yuyu
- 出身地
- 奈良県
- 年齢
- 27歳
- プライベートの過ごし方
- 2連休があれば旅行や温泉に。三茶や表参道付近のカフェ巡り
美容師から、多くの人に支持されるトップアイブロウリストへ
――現在アイブロウリストになって4年目というyuyuさんですが、アイブロウリストになったきっかけを教えてください。
上京して美容室で働いていたときから、ずっとヘアメイクに興味がありました。芸能人の方のヘアメイクというよりかは、身近な人たちを綺麗にできたらなっていうざっくりしたイメージしか考えていなくて。
そんなときにたまたま眉毛サロンで働いてた友達に、「モデルをやってほしい」と言われたんです。それまでは、眉毛サロンが存在することすら知らない状態だったんですけど、やってもらったら眉毛でこんなにも印象が変わることに感動しました。それからは、メイクに近い「眉毛の施術」に興味を持ったので、やってみようかなみたいな感じで美容師を辞めて、眉毛サロンで働くことにしました。
――美容師からアイブロウリストになったばかりの新人のとき、どのようなことを意識していましたか?
はじめに入ったのが大手のアイブロウサロンで、技術面はもちろんなんですけど、接客の仕方や眉毛の基礎知識をすべて教えてもらいました。
そのなかでも「お客様への触れ方」が一番大事だなって自分では思っていて。ベテランの方が多いのもあって、技術が上手というのはもちろんだったんですけど、それ以外にもお客様に触れるときなどの細かな気遣いが本当に素晴らしかったんです。実際に自分がモデルをやってみて、触り方ひとつで「すごく丁寧だな」と感じました。
たとえば拭き取りをするときも、最後までお顔に手を添えていたり、ファーストタッチをゆっくりにしたり。お客様はずっと目を閉じているので、急に触れられるとびっくりすることもあると思うんです。特にアイブロウの施術を受けるのが初めての方だと、何が起きるかわからないという不安のなか、何も意識せずに触れられると「雑だな」と感じる方もいると思います。
お声がけをしつつもファーストタッチをそっとしたり、施術が終わるまでは顔に手を添えておくなど、そういった本当に細かいことを意識していますね。
独立を考えていたときにあるチャンスが…
――トップアイブロウリスト兼店長として働いているyuyuさん。なぜ今のポジションを手にすることができたと思いますか?
大手サロンで働いていたときから、いつかは独立したいなというざっくりな思いがありました。そういった将来を思い描くなかで、独立するまでに運営のことなど、もっと深く経営について学べたらいいなと思っていたんです。
大手サロンで働いてると上には上がいるので、なかなか店長などの役職に就きづらく、何年かかるんだろうっていうのが現状でした。だったらもう少し規模の小さいサロンだったり、上のポジションの人との距離が近いサロンで働こうかなと思い、転職を考えていたんです。そのときにちょうどご縁があって、今のサロンの社長さんと出会って、「これから眉毛サロンを作ろうと思ってるんだけど、働いてくれない?」と言ってくださって、さらにそこで店長をやってほしいとお声がけいただきました。
でもそのときは、自分のスキルに自信がなかったんですけど、「こんなチャンスはないだろう。やるしかない!」と思って今のサロンで店長として働かせてもらうことになりました。
――「任せたい」「一緒に働いてみたい」と思ってもらえるのはすごいことですよね。
大手サロンで働いてたから、とにかくSNSは頑張ろうと思ってやってきました。前にいたサロンはネームバリューがあったので、フリーのお客様もつきやすかったんです。インスタをやっているスタッフの方も少なかったんですけど、私は意識の高い美容師の友達が周りに多かったのもあって、「このままじゃ嫌だな」って思っていたので、ずっとインスタは続けてきました。
その当時は、アイブロウリストの方でSNSをやっている人が少なかったんですよね。地道に続けてきたことで徐々にフォロワーも増え、私のインスタが今のサロンの社長さんの目に留まって、結果お声掛けいただけました。
お客様から憧れられるアイブロウリストでいたい
――SNSの運用で、リピートにつながるような具体的なアクションがあれば教えてください。
DMで予約をいただくこともあるんですけど、個人的にはある程度、お客様とは一定の距離を保っています。憧れの存在じゃないですけど、「この人にやってもらってるんだ」っていう感じの距離感があった方が、またやってもらいたいと思ってもらえるかなと感じていて。友達になるよりかは、お客様に「このサロンに行ってる自分」という価値を見出せてもらえたらいいなと思っています。
たとえば「来月の予約を解放するので早めにとってください」と載せたら、「この機会を逃すと予約が取れない」と感じやすくなると思うんです。他にも、キャンセルが出たけどすぐにその枠は埋まりましたと載せたら、「枠が空いてもすぐ埋まっちゃう人なんだな」って思ってもらえる。そういったところをこまめに見せることで、「やっぱりこの人にやってもらいたい」って思ってもらえるんじゃないかなと感じています。特にインスタのストーリーズは、そういった部分をかなり意識していますね。
――SNSの運用するにあたって、アドバイスがあれば教えてください。
SNSはとにかく継続することが大事です。1つバズったりすると、その他の投稿もおすすめされやすくなるので、1日1投稿を心がけています。
投稿内容にもこだわることが大事だなとは思うんですけど、最初はどういったものが需要があるのかわからなかったりすると思うんです。実際に私が実践していたのは、フォロワーが多い同業の方、眉毛サロンで働いているフォロワーの多い方の投稿を真似していました。そうすることによって、バズっている理由が見えてきたりするので、最初は自分のこだわりやプライドを全部捨てて、真似するのが一番だと思います。
丁寧な施術とSNSでの発信で、多くの人の支持を集めてきたyuyuさん。後編では、店長としてのサロンの雰囲気づくりのコツや、アイブロウリストを目指す人へのメッセージをいただきました。
写真/Shohei
取材・文/菊地菜々
Salon Data
表参道店:東京都港区北青山3-8-11 みゆきビル 2F
銀座店:東京都千代田区有楽町2-3-6 マスヤビル 4F