重要視しているのは声のトーンや身だしなみ。サロンに馴染めそうな雰囲気が通過のポイントに【BEAUTRIUM 南青山店マネージャー 久住桃子さん】#3

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。晴れて採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

前回に引き続き、ファッション性を取り入れたオリジナルスタイルの提案が得意なサロン「BEAUTRIUM」南青山店マネージャーの久住桃子さんにお話をお聞きします。

第3回となる今回は、面接のポイントについて。BEAUTRIUMでは一次面接を通過すると、サロン実習が二次面接として行われるのだそう。それぞれの面接時にどんなところを見ているのか、気にしているポイントを詳しく教えていただきます。

お話を伺ったのは…
BEAUTRIUM 南青山店マネージャー 久住桃子さん


今年で入社して27年目。12年前に店長に就任し、その6年後に採用担当に着任。さらに今年マネージャーに昇格。役職を担う傍ら、現在もプレイヤーとして活躍中。

人柄重視! 理想は清潔感や声のトーンから働いている様子が想像できる人

――まずは、エントリー後の一次面接について教えてください。

一次面接は3人1組に構成され、それぞれ20分の時間が配分されます。自己紹介、志望動機、自己PRは必須で行い、それらについて気になったところがあれば質問をさせていただきます。

――第一印象で気にしているところは?

見た目の清潔感や声のトーンを気にしています

美容師は接客業なので、お客様と接している姿がイメージできると良いですね。どんな声のトーンで、どんな笑顔で接するのか、サロンに出て働いているイメージが湧いてくるようであれば印象は良いと思います。

――必ずしている質問は?

好きな服のテーマを聞いています。

BEAUTRIUMは特にファッションの指定はありませんが、どういうテーマでその服を着ているのか、服を着るときに考えていること・大事にしていることを聞くようにしています。好きな服の系統やテーマを聞くと、その人のことが分かる気がするんです。

「似合っているから」「好きだから」という理由でも構いませんが、着る理由だったり、背景があるとしっかり自分の考えを持って動く人なんだ、と印象に残ります

――特に印象が良かった人の特徴をお聞かせください。

人柄でしょうか。言葉では表現しにくいのですが、お会いしてみて「良いな」と思う人は大体採用されている印象です。

人柄と併せて大事なのは、入社したい理由と熱意。BEAUTRIUMに入社したい理由がはっきりしていて、意欲と会社側が求めている美容師像と一致すれば通過しやすいと思います。

――提出物の有無についてお聞きします。
スタイルブックは必須でしょうか?

必須ではないですが、提出いただいている方が大半。提出がないからといって不合格にはなりません。

――印象に残った人はいますか?

内容についてではないのですが…面接官の人数分のスタイルブックを準備してきた人には驚きました

多くの人が一部だけ持ってきて自分で持ちながら面接官に見せているパターンが通常だったので、際立っていましたね。ほかの人とは違う働きかけをしていたため、今でも印象に残っています。

サロン実習でチェックする点は、スタッフとのコミュニケーションがとれているか

――では、二次試験のサロン実習について伺います。
特に見ているところは?

お客様やスタッフと関わっている様子は気をつけて見ています

入社してすぐだと、アシスタントの人たちとの関わりがメインになるため、歳の近い世代と交流ができているのか、協力ができているのかのチェックは欠かせません。

でも、実際はお客様のお迎えだったり、店内の掃除やスタイリストの手伝いなど…どうしても裏方に回るような業務が中心になりがちです。表に出て積極的にスタッフと交流がとれているのかを見るために、スタッフには裏方の仕事ばかりにならないように協力してもらい、観察できる環境づくりを意識しています。

――試験のために、周りのスタッフとの連携も大事にしているのですね。

できるだけ多くの場面を記憶できるようにしますが、どうしても一人だと限界があります。見きれない部分を補うために、一緒に動いていたスタッフにどうだったのかを聞いたりしています。私が見ることができなかった場面で、良くも悪くも思いがけない一面を発見できる場合もありますから。

――サロン実習で好印象だった人は?

入社しても馴染めないと続かないと思うので、スタッフと楽しそうに話していると安心しますね。周りとコミュニケーションがそつなく取れることはかなりの高ポイントです。

サロン見学は印象に残る。自信がないならまずは場を体感してみる

――サロン見学は必須?

希望があればいつでも。大体、説明会が終わった直後に個人でお問い合わせいただいていますね。対応は、リクルートチームに所属する若手のスタッフが担当しています。

――必須ではないけど、プラスになりますか?

プラスαの要素にはなり得ます。例えば、合否で迷ったときにサロン見学に来ていれば、印象は上がりますよね。ある年の採用試験を受けた人で、いくつもの店舗に見学に行っていた人がいて。各店舗のスタッフから「うちも」「うちにも来た」と話題になり、印象が良かったケースもありました。

必須ではないですが、自信がなかったり、どうしたら良いのか分からない人は来てもらうと良いかも知れません。自分の採用試験に対してプラスになるでしょうし、サロンのスタッフに印象付けられるという面でもおすすめです。

採用される面接のコツ

1.好印象を与えることを意識する

2.他人と違うアプローチ方法を模索する

3.人や場面に関係なく円滑にコミュニケーションがとれること


取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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