辛いときは自分が成長できるとき。だから前を向いて頑張る!【sui ヘアデザイナー・森岡萌絵さん】#2

新人時代をどう乗り越えてきたのかを伺うこの企画。前編に続いて、suiのヘアデザイナー、森岡萌絵さんのインタビューをお届けします。

前編では、国家試験もサロン内の技術試験もきちんと練習の計画を立て、時間とメモを上手に使って乗りきった様子を教えていただきました。

後編ではストレスをどう解消したのか、デビューを控えて散財してしまったこと、作品撮りやヘアメイクの仕事を通して人脈を広げていることなどをご紹介します。

お話しを伺ったのは…
sui ヘアデザイナー
森岡萌絵さん

三重県のあけぼの学園高等学校に進学。在学中に奈良県にあるル・クレエ橿原美容専門学校に進学し、美容の知識を通信で学ぶ。2018年に高校を卒業後、表参道にあるヘアサロン「sui」に就職。2022年12月ジュニアデザイナー、2023年6月にヘアメイクデビューを飾る。同年11月にデザイナーに昇格。

instagram:@moe_hairsalon_sui 

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「めいっぱい遊ぶ」「夜中のラーメン」でストレスを発散!

アシスタント時代から通ってくださっているお客さまと、おそろいの髪色に。

――アシスタント時代は練習に明け暮れて、ストレスが溜まりませんでしたか?

ストレスが溜まったな~と感じたら、夜中でもラーメンを食べに行っていました。身体には絶対よくないですけど(笑)。週1回の休日は自分を甘やかす日と決めていて、練習した後にちょっと良いご飯を食べていました。私の場合、食べることでストレスを発散させていました。

――ご実家やお友だちと離れて、寂しくなかったですか?

2連休があれば、夜行バスに乗って地元の三重に帰っていました。少しでも長く楽しみたかったので、仕事を終えてから夜行バスに乗って翌日の朝から遊んで、帰りは出勤当日の朝に着くバスで戻ってきてそのままサロンで仕事をしていました。ギリギリまで遊ぶことがリフレッシュになっていたんですね。

――2022年にジュニアデザイナー、翌年にデザイナーに昇格していますが、この違いは何ですか?

デザイナーになるには、初めて来店なさった方のオーダーにきちんと応えられなければいけません。昇格テストではどんなリクエストをされるのか分からない状態でも、お客さまに満足していただけるのが試されました。

――テストはどうするんですか?

モデルさんに来ていただいて、カウンセリングしているところからチェックしてもらいます。意外と無心な状態で接客できたので、緊張せずにクリア出来ました。

――昇格テストを含め、カットモデルさんを手配するのは大変だったでしょう?

練習モデルを募集するアプリをフル活用していました。練習でカットしたスタイルをインスタにあげて、そこからカットモデルになってくれた方もいます。

みなさん、私がデザイナーになること応援してくださって、落ち込んでいるときはよく励ましてくださいました。みなさんに「デビュー報告するんだ」という目標があったから、頑張って練習できたのかもしれません。

――今でも通ってくださっているんですか?

4年以上、通ってくださっている方もいます。この前は私の髪を見て、「同じ前髪にしたい」とおっしゃる方がいたんですよ。それでおそろいスタイルにしました。

――デザイナーになると道具を買いそろえなくてはならないし、お金もかかりますよね。

必要なハサミ類は無理をして買いました。切り詰められるのは食費しかなくて、そのときの食事はコンビニのスティックパンで済ませていたんですよ。身体を動かしていれば食べ物のことを考えずに済むので、よく近所の公園で走っていました(笑)。それに疲れてすぐ眠れますし(笑)。

ヘアメイクの仕事も始めていたので、ドライヤーやアイロンも欲しい。「欲しい、欲しい、欲しい~!」が蓄積されるけれどお金がありません。欲しいものリストを作って、今月はこれを買う…という感じで少しずつ買い足していきました。

サロンを越えた人脈が自分の幅を広げてくれる!

ある撮影現場で知り合ったカメラマンとの作品撮りも、デザインの幅を広げるきっかけに。model/MITSUKI、photo/クロギサキコ

――森岡さんはヘアメイクとしても順調ですが、もともと興味はあったんですか?

どちらかといえば苦手でした。suiに入社したとき、美容師の技術と併せて勉強できるチャンスがあるならやってみよう…と思ったんです。

チャレンジして良かったです。ヘアメイクの仕事は、繋がる人脈があってすごく楽しい。撮影現場にはモデルさん、マネージャーさん、スタイリストさん、カメラマンさん…とサロンでは接しないジャンルの違う方たちに出会えるので、すごく勉強になります

――ジャンルが違うといろいろ刺激を受けますよね。

ある撮影現場で知り合ったカメラマンの方とはすごく気が合って、一緒に作品撮りをしています。その方はもともと地方でウェディングカメラマンをしていて、もっと写真の勉強をしたくて上京したんです。

誰も知り合いのいない場所で、カメラマンに連絡しまくるなんて、私にはとうていできません。彼女の仕事の仕方や生き方はすごく勉強になります。私はただ待っているだけだったんですが、自分から積極的に連絡を取って仕事につなげているのを知って、人や仕事のつながりをすごく意識するようになりました。

――人から受ける刺激が森岡さんの原動力になっているんですね。いろいろ辛かったことがあったと思いますが、どんな風に乗り越えましたか?

お客さまやオーナー、先輩たちなど私のことを応援してくださっている方々の期待を裏切れないとずっと思っていました。
辛いときは自分が成長できるときだと思って、真剣に向き合ってきました。

――森岡さんはこれから、どんな風に仕事をしていきたいですか?

撮影の現場で「この人がいると気分が上がる!」と思ってもらえるような存在になれたらいいですね。もちろん技術を認めてもらうことが大前提ですが、ヘアメイクを誰にするかを決めるとき「この人なら安心して任せられるから」って選んでもらえたら嬉しいです。

サロンでも、私と話をしたら「気持ちがすっきりした」って感じてもらえたらいいですね。
技術的に上手い人やセンスの良いひとはたくさんいます。その中で私を選んでもらうには、人間力をつけることが大事だと思っています。

森岡さん流! 壁を突き破るための3つのポイント

1.アドバイスはすべてメモ。内容を整理することで弱点を克服する

2.予定と目標をしっかり立てて、時間を有効に使う

3.自分を甘やかす日を作って、ストレスを溜め込まない

かつては人見知りだったとは信じられないほど、明るくハキハキと質問に答えてくださった森岡さん。「今、自分にできることを全力でこなすこと」をモットーにしているそう。いろいろな方との出会いが森岡さんの可能性を広げているようです。

撮影/森 浩司

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Salon Data

sui
住所:東京都渋谷区神宮前4-1-20
電話:03-6455-5802

 

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