進化を続けることでより良い環境に『SYNECTICS HAIR DRESSERS ELAN』
即戦力として活躍できる人材を育てるため、あえて今年からアシスタントの期間を規定するのをやめたというELAN。その分アシスタント期間中は朝から夜中までレッスン漬けなのかと思いきや、実際は効率的にレッスンを行うことで過度なレッスンはしていないそう。その効率的なレッスンとはどのようなものなのかを中心に、実際にアシスタントとして日々レッスンに励む金山怜央さんの声も交えて伺いました。
やりがい重視の合理的レッスン
――アシスタントのレッスン時間はどのようになっているのでしょうか?
吉岡「基本的には毎朝営業前に1時間のレッスンを実施し、それ以外は営業時間内の空いたタイミングでレッスンさせるようにしています。美容業界では定番となっている営業時間後のレッスンは義務付けておらず、夜に関しては自主的にレッスンしたいという場合にだけ行っていますね。これには、夜だと時間に制限がないため長時間ダラダラとレッスンしてしまい、時間の長さだけでやった気になることを防ぐ目的があります。また、営業中に空いた時間があれば先輩の頭を借りてシャンプーのレッスンをしたりカットモデルハンティングに街へ出たりと、ただ店で何もしないで過ごす、という時間がないようにしていますね。営業時間内にできるだけのレッスンを行うことで、アシスタント時代の悩みである拘束時間の長さを軽減し、かけた時間よりもいかに集中して高いパフォーマンスをするかを重視しています。」
徹底したサポート体制
――オリジナルのカリキュラム以外にはどのような制度があるのでしょうか?
吉岡「独立支援の制度や海外研修制度をはじめ、女性には結婚や出産後にも家庭や育児と仕事を両立できる制度があります。実際に出産を経てパートタイムで働くスタイリストもおり、僕ら店長もどうすればより良い職場環境を作れるのかを日々考えているので、どんどん良い方に進化していければなと。僕自身はELANに入社する前に2箇所のサロンを経験しましたが、ここはスタッフ同士が何でも言い合え、コミュニケーションが活発な職場だと感じています。また、店長になったことによって、今までは自分個人のことだけを見ていたのが店全体の様子を見られるよう視野が広がったこともあり、ますますより良い環境にしたいという思いが強くなりましたね。」
プレッシャー以上のやりがい
――実際に4月に入社したばかりのアシスタント、金山さんが吉岡さんにインタビューしている間シャンプーのレッスンに取り組んでいましたね?
吉岡「これも営業時間中のレッスンのひとつです。僕としてはできるだけ営業時間内に全てのことを教えたいと思っており、そのために店のスタイリスト全員がサポートするという状況ですね。」
――金山さんはELANのカリキュラムをどう思いますか?
金山「アシスタント期間が規定されておらず、頑張った分だけ早くスタイリストになれるという方法には、正直プレッシャーも感じています。しかしそれ以上にやりがいがあり、目で見て覚えるというスタイルなので仕事に対しての集中力が上がりますね。見て自分で考えて、それでもわからない場合は先輩に聞けば丁寧に教えてもらえますし、自分から積極的に学ぼうと思えるカリキュラムだと感じます。僕自身は技術が中途半端にならないようにじっくり3〜4年かけてスタイリストを目指そうと思っていますが、シャンプーレッスンが終わればカラーでもカットでもパーマでも、自分の興味のある分野から学べるのも楽しみです。こうして早くから好きな分野を中心にレッスンできるので、前向きな気持ちで仕事に取り組むことができています。」
アシスタント研修中は各店舗をひと月ごとに移動し、それぞれのスタイリストの技を間近で見られるようにしているという工夫も。現在はスタイリスト、アシスタントが各8名ずつおり、総勢16名のスタッフが一緒にBBQや食事に繰り出すことも多いとか。独自のカリキュラムだけでなく、人間関係もスムーズにするたくさんのアイデアが詰まったELAN。そこで新人として働く金山さんの充実感溢れる笑顔もとりわけ印象的でした。