ジェルネイルの資格にはどんな種類がある? おすすめ資格や勉強方法を紹介
ネイルサロンのメニューのなかでも、とくに人気のジェルネイル。ネイリストとして施術をする場合は、知識や技術をしっかりと身につけておきたいものです。
この記事では、ジェルネイルの施術に役立つ資格を紹介します。おすすめの資格や勉強方法などとあわせて、自分に合った就職先を探す方法や、履歴書・面接で押さえておくべきポイントも解説していますので、参考にしてください。
ジェルネイルの資格にはどんな種類があるの?
日本では、ネイリストという職業には国家資格はありません。ネイルの資格はすべて民間資格です。そのうち、ジェルネイルに関する代表的な民間資格には以下のようなものがあります。
・JNAジェルネイル技能検定
・I-NAIL-Aジェルネイル技能検定
内容や取得方法は次章で詳しく解説します。
ジェルネイルのおすすめ資格と取得方法を紹介
では、ここからジェルネイルの代表的な資格と取得方法を見ていきましょう。
JNA
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)は、ネイリストの技術向上や健全なネイルの普及を目指して資格の認定や技能講習などを実施している団体です。ジェルネイルに関しては、ジェルネイル技能検定において、初級・中級・上級の資格認定を行っています。
第31回からは、試験内容と試験時間の一部に変更がありました。全級共通して、モデル同伴のみ認められていたのが、モデル同伴またはJNEC認定モデルハンド使用が許可されています。
引用元
NPO法人 日本ネイリスト協会
JNA|JNAジェルネイル技能検定試験 JNA|第30回JNAジェルネイル技能検定試験
JNA|第31回ジェルネイル技能検定試験
ジェルネイル技能検定初級
ジェルネイル技能検定初級は、ネイルケアとジェルネイルの基礎について知識と技術を有していることを認める資格。実技試験と筆記試験があり、いずれも100点満点中80点以上獲得すれば合格です。
実技試験では、指定の課題があり、指示通りにネイルケアやジェルアートなどを施します。モデルの爪やJNEC認定モデルハンドの状態を、試験前日までに規定通りに整えて臨まなければなりません。
第31回からは、第1課題でポリッシュオフが除外され、ネイルケアは手指消毒・ファイリング・キューティクルクリーンまでとなりました。それに伴い第1課題の試験時間も30分間となっています。
筆記試験は、ネイル全般やジェルネイルに関する基本的な知識を問われるマークシート方式です。
ジェルネイル技能検定中級
ジェルネイル技能検定中級は、プロとしてサロンワークで行うネイルケアとジェルネイルについて、専門の知識と技術を有することを認める資格。初級合格者が受けられる級で、実技試験は100点満点中70点以上、筆記試験は80点以上獲得すれば合格です。
第31回から、中級では第2課題に変更がありました。試験時間が85分間から75分間に短縮され、ポリッシュオフは除外。第30回まで右手5本のジェルオフだったのが、ファイリングで右手中指1本のみ行うジェルオフに変更されています。
実技試験では、初級より高い技術が求められ、課題通りにネイルケアやカラーリング、ジェルグラデーションなどを施します。筆記試験の内容も初級より範囲が広くなるので、事前対策をしっかり行ってから挑みましょう。
ジェルネイル技能検定上級
ジェルネイル技能検定上級は、ジェルネイルのスペシャリストとして総合的な知識や技術を有することを認める資格。中級合格者が受けられる級で、試験は実技のみ実施され、100点満点中70点以上獲得すれば合格です。
第31回の上級試験は、内容に変更はありませんが、試験時間が85分間から75分間に短縮されたため、スピーディーな施術スキルが求められるでしょう。
モデルの爪やJNEC認定モデルハンドを使用し、ジェルクリアスカルプチュアやジェルチップオーバーレイなどを課題通りに施します。より高い技術を求められるため、スムーズに合格するためには、繰り返し練習してから試験に臨むことが重要です。
I-NAIL-A
I-NAIL-A(インターナショナルネイルアソシエーション)とは、ネイリストの地位向上やネイル業界の発展を目指し、高い技術を持つネイリストの育成に向けて講習や資格認定を行っている団体です。
I-NAIL-Aが実施しているジェルネイル技能検定の資格について、以下で詳細と取得方法を解説します。
ジェルネイル技能検定試験3級
ジェルネイル技能検定3級は、ジェルネイルの基礎への理解を問われる級。実技試験と学科試験の両方に合格することで取得できます。
実技試験は65分間です。ネイルケアを済ませた状態からスタートし、テーブルセッティング・アプリケーションカラーコーティングを行います。
各工程の詳細やチェックポイントは試験要項に示されているので、対策時や試験本番に役立つでしょう。
学科試験は、ネイルの衛生学・人体の仕組み・ネイルとその異常・マニキュアリストの化学・ネイル概論・ネイル技術について、マークシート方式で50問出題されます。試験時間は30分。
実技・学科ともに80点以上で合格です。
なお、3級合格後には、2級、1級と順番にステップアップを目指せます。
引用元
I-NAIL-A|I-NAIL-A ジェルネイル技能検定試験
I-NAIL-I|ジェルネイル技能検定試験 試験要項
資格取得を目指すには? おすすめの勉強方法を紹介
ジェルネイルの資格を取るために、勤務先のサロンで研修や勉強会などを実施してくれることもあります。そのような制度が整っていれば助かりますが、どこの職場でも行っているわけではありません。
そこで、ほかにジェルネイル資格の取得を目指すためにはどうすればいいのか、4つの勉強方法とそれぞれのメリットや注意点を解説します。
スクールに通って集中的に学ぶ
定番の方法のひとつに、通学があります。国内にはさまざまなネイルスクールがあるので、ジェルネイルについて学べる講座やコースを選び、通いながら学習して資格を取りましょう。
期間は数カ月~1年半ほどとスクールや内容によって異なりますが、プロ講師のもと、比較的短期間で集中してネイルについて学べることがメリットです。
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美容系専門学校に通って本格的に勉強する
ジェルネイルだけでなく、本格的にネイリストになるための勉強をしたいなら、美容系の専門学校に通って勉強する方法もおすすめです。トータルビューティ科やネイリストコースなどで、美容やネイルの幅広い知識と技術を学べます。
学校によっては夜間課程があるので、日中に仕事や家のことなどをして、夜に通学することも可能です。学費が高め、期間が長めであることには注意しましょう。
通信教育で学ぶ
ジェルネイルの通信教育講座を受講して学ぶ方法です。通信教育は、費用が安めであることと自分のペースで学べるのが大きな魅力。テキストや動画などの教材を使って、自分の好きなタイミングで勉強できます。
ただし、質問や相談などが難しく、特に実技においては正しい技術が習得できているかがわかりにくいことが懸念点です。
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独学でも合格できる?
ジェルネイル資格は独学で取れるものかというと、まったく知識のない状態で独学で合格するのは難しいといわれています。勝手がわからないなかで、自分で道具や教材などを一からそろえ、試験対策を行わなければなりません。
誤った情報や技術を習得してしまうのを避けるためにも、顧客の爪を扱うプロのネイリストを目指したいのであれば、独学は避けたほうがよいでしょう。
正しい知識や技術を身につけたい場合には、先に紹介した方法で取得を目指すほかにも、未経験歓迎・研修制度の整ったサロンへ就職する方法もあります。
施術に必要なスキルを1から学ぶことができるため、資格がなくても安心です。また、現場で学びながら、資格取得を目指すこともできます。
ネイルの資格取得は独学では難しい?おすすめの資格やネイリストになる方法を紹介
ネイリストが自分に合ったサロンを探す2つの方法とは?
ネイルサロンは数多くあり、求人の探し方に迷う人や、なかなか希望の求人に出会えないという人も少なくありません。しかし、ネイリストとして活躍するためにはサロン選びが重要です。
ここでは、自分に合ったサロンを探す方法を2つ紹介します。
1. 就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ
就職・転職エージェントを利用することで、就職や転職に詳しいアドバイザーがつき、希望職種や条件などを相談して求人紹介を受けることができます。
また、書類審査や面接に向けたアドバイスをもらえるほか、先方との条件交渉や日程調整などを代行してくれるのも特徴です。自分一人での就職・転職活動に不安がある人に適しているでしょう。
エージェント会社によって得意な業界には違いがあるため、美容業界に強いエージェントを活用するのがおすすめです。
2. 求人サイトで探す|美容系に強い求人サイトがおすすめ
求人サイトは、自分の好きなタイミングでアクセスできる手軽さが特徴です。希望条件を指定すれば、該当する求人に絞り込んで情報を閲覧できます。サイト上で複数の求人に応募できることから、自分のペースで就職・転職活動ができるでしょう。
数ある求人サイトのなかでも美容系の職種に強いリジョブは、ネイリストの求人を探すのにぴったりです。選べる条件が豊富で、未経験OKの求人も多数掲載しています。
履歴書を書くときに押さえておきたいポイントとは?
応募後や面接時に必要となる履歴書は、基本的な書き方をおさえておくことが大切です。採用担当者が目にするものであるため、誤字・脱字・略字などはNG。手書きの場合はていねいに書くことを意識しましょう。
履歴書のなかでも、とくに注視されているのが志望動機です。ほかのサロンではなくそのサロンを選んだ理由や、自身が志望先の求める人物像とマッチしていることなどをしっかりと伝えましょう。
履歴書の書き方や志望動機については、以下の記事もあわせてチェックしてください。
ネイリストの履歴書の書き方は?提出方法や印象を良くするポイントも紹介!
【例文あり】ネイリストの志望動機|必要性やまとめ方、アピールしたい点を解説
ネイルサロンの面接で押さえておきたいポイントとは?
ネイルサロンに面接に行く際は、社会人としてのマナーは最低限身につけておく必要があります。よい印象を与えるためには、身だしなみにも注意が必要です。とくに指定がなければスーツがよいでしょう。清潔感を意識して、派手にならないようにしてください。
ネイリストとしてネイルもきちんと整えておきましょう。
面接ではよく聞かれる質問があるため、事前にチェックしてスムーズに答えられるようにしておくことも大切です。以下の記事で詳しく紹介していますので、回答例も参考にしてください。
ネイリストの面接に必要なマナーとは|よく聞かれる4つの質問と回答例
ジェルネイルの資格を取得してスキルアップとキャリアアップを目指そう
認知度の高いジェルネイルの資格として、JNAとI-NAIL-Aの資格を取り上げました。まったくの初心者が簡単に取得できるものではないので、適切な方法でしっかり勉強して合格を手に入れ、スキルアップとキャリアアップを目指しましょう。
リジョブなら、キャリアアップを支援するネイルサロンやネイルメニューがあるトータルビューティーサロンなどの求人が豊富にあります。施設形態や客層・立地・資格など詳細な条件を用意しているため、自分好みの求人を見つけやすいです。
会員登録をすることで、あなたのスキルを必要とするサロンからスカウトがもらえるようになるため、ジェルネイルの資格を活かして活躍したい人に適しています。ぜひリジョブの会員登録をして、自分に合った求人を見つけてください。
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