「毎日の積み重ね」を長年続けてきたからの今と将来！『Candi』
アジアの他の国でもセミナーを行い、福岡から世界に向けて発信を続けているヘアサロンCandi（キャンディ）。サロンのオーナースタイリスト鳥居敬介（とりいけいすけ）さんに、スタッフ教育から現在、依頼がある大きな舞台まで、現在の思いを語っていただきました。
応えたいという思い期待以上の結果を
――トレンドの発信源を目指すべく、どんなことをなさっていますか。
「日々変化するビューティトレンドには敏感でありたいと思っています。昨年9月に店長の市山博基が大舞台パリコレのヘアメイクに入りました。さらに今年9月にはディレクター伊集院彩がニューヨークコレクションのヘアメイクに入る予定です。日本のコレクションや世界規模のミスコンのヘアメイクに出た子もいますし、トレンドが発表される場所に仕事を頂いて行っているという実績も固まってきているのではないかと。
これが流行っているからではなく、これからの流行る、第一線の知識はしっかり持っていると思います。たぶん今まで日本ではないかと思います。そういう舞台にヘアメイクアーティストではなく美容室のスタッフが立つというのは……ここ最近は今までないくらい光栄な仕事を頂いています」
――大きな仕事を得られた理由は何だと感じますか。
「コツコツやってきたことでしょうか。それを業界に認めていただけたんだと思っています」
――何かきっかけがあったんでしょうか。
「セミナーなど他で『教える』というのはクライアントから依頼があるから成り立つもの。必要とされている、求められているからこそのこと。依頼する方々の期待値を越えるための努力をし、結果として応えられる仕事をして行こうと今までずっとそう思ってやってきました。その繰り返しが少しずつ大きくなって、日本だけじゃなく世界と繋がってきたっていう感じです。店のコンセプトである「ふたりで作る（英語の『できる』の『Can』とギリシャ語の『２』をあらわす『di』で『Candi』）、お客様とスタイリストで美を作り上げる」にも通じています。依頼があって、受準備と努力をきちんとして作り上げる……今までやってきたことの延長なんです」
僕が学び体験してきた以上のことをスタッフにも経験させたい
――現在、どのような思いでお仕事されているのでしょう。
「将来の自分を見据えて、毎日やるべきことをコツコツと前向きにやっていくスタンスです。基本的にはそれだけです。スタッフがいろんな野望を勝手に膨らませてくれますから（笑）。基本的には東京と比べて、福岡の美容業界には雑誌の撮影は少ないですね」
――サロン以外の仕事が少ないのはデメリットなんでしょうか？
「そうではなく僕が東京で学んできた以上のことを僕が雇っているスタッフたちに経験して欲しいんです。東京でもなかなか経験できない仕事もみんなで一丸となって取ってきたら良いだけですよ！ 同じ形でも違う形でも構わない。経験値をあげてスキルアップしてほしいという思いが強いです。撮影依頼が来ても対応できるような技術を教えますし、今でも全国紙の撮影をいただいています。積極的に撮影やセミナーの現場にアシスタントとして連れて行って、今後はメインとしてステージに立てるような教育をしています。旬な若いスタッフたちにチャンスを繋いでいかなくては、欲張って僕一人でずっとやっててもいずれステージも無くなりますから」
Salon Data
Candi（キャンディ）
住所：福岡県福岡市中央区大名1-1-46 彩文ビル4F
TEL：092-406-9879
http://candi-hair.com
福岡から世界へと発信していくCandi。スタッフ教育が実を結び、大きな舞台へと巣立っていく日も近いと感じられました。トレンドの代名詞がロンドン、ニューヨーク、パリから、福岡が加わる日も近いのかもしれません。
