素材やカラーを遊ぶスペシャリストが登場!『hitomebore』
白と茶を基調にしたおしゃれなマンション。完全プライベート空間で安心してネイルを施術してもらえるhitomebore(ヒトメボレ)。オーナーネイリストの高野玲菜(たかのれいな)さんにお話を伺いました。
年齢や悩みに関係なく笑顔になれるネイル
――現在、ネイリスト歴は何年?
「大学を卒業してからなので6年くらいなんですけど、ニューヨークに行きの費用を貯めるために全然違う仕事をしていた時期もあるのでトータルしても3年くらいでしょうか」
――ネイリストを目指すきっかけは?
「普通に大学に通っていて、何かを目指すというわけではなく、ほとんど就活をしていませんでした。そんな時、父が他界したんです。わたしが20歳になる前でした。母がずっと暗い顔をしていて、なんとなくマニキュアを塗ってあげたんですよ。そしたら笑顔が戻ったんですね。久しぶりに笑ってくれたのがうれしくて、「いいかも」と思いました。ネイルを塗るのは好きでしたけど、アートには全然、自信がありませんでした。自分で作ったものをアピールしていく強さもなかったけど、年齢に関係なく笑顔になれるんだと思いまして」
――どんな年齢層の方が多いですか?
「年齢を伺っているわけではないのではっきりとお答えできませんが、大学生から上は50代、60代もお見えです。メインは20代30代の美容師さんとかアパレルの方が多いです。「自由にしていい」「派手にしていい」など、人とかぶらないものを求められる方が多いです。
――口コミでもいい評判が多いですね
「本当に恵まれています。一人で始めて不安が多かったんですが、お客様がいい方ばかりで優しいです。しかも、おしゃれでかわいく、センスある方ばかりなので、口コミなどに書いて頂いて、うれしい驚きをいただきました」
天然石から釣り具まで意外な組み合わせの美
――ステキな内装ですが、こだわりは?
「室内に二人だけになるので、お客様が緊張されないように外が見えるようにしています。見えた方がお客様も安心だから、窓はストリングカーテンを選びました。花よりも葉っぱのほうが好きで、緑を配して手入れも自分でしています」
――インテリアについては?
「高円寺という土地柄、リサイクルショップがたくさんあるので一点ものを探しました。ほかは実家から持ってきて、そんなにお金をかけていません。最初にIKEAでデスクとチェアを買ったくらいですね」
――プライベートでは料理をなさるとのことですが。
「料理というよりも酒のつまみですね。食材同士を合わせたらおいしいだろうなという感覚です。ネイルも同じで、この色とこの色を合わせたらかわいいとか、素材同士を合わせたら思った以上の仕上がりになったという感覚です。意外な組み合わせが面白いんですよ」
――ネイルでの意外な代表格は?
「看板となった天然石ですね。水晶を組み合わせたのはよかったです。しっかり埋めているのでオフするまで絶対取れないです。始めて良かったと思っています。あとは貝でできてるシール、螺鈿(らでん・螺は貝、鈿は物を飾る意味。漆工工芸の加工法のひとつ)みたいになるんです。釣りのルアーを作るためのシールなんですけど、上州屋で仕入れてます(笑)」
――最後に、いちばんやりがいのあるお仕事は何ですか?
「SNSを見て足を運んでくださるお客様とお会いできるのが嬉しいですね。私の作品を見てくださってわざわざいらしていただいて、さらにお客様に「期待以上のネイルです」と言っていただけるのが、本当にうれしいです。未だに2年前に作ったサンプルから選んでくださるお客様もいらっしゃるんですけど、季節やトレンドに関係なくシンプルでかっこいいと、自分でも思います」
Salon Data
Hitomebore(ヒトメボレ)
住所:東京都杉並区高円寺南3-45-19 モナージュ301
TEL:03-6795-5292
11:00~20:00
不定休/日曜休
https://www.instagram.com/hitomebore.tokyo/
現在お付き合いをしている彼は外国人という高野さん。彼の家族や友人からはネイリストとアーティストの中間のような存在と受け止められているそうです。
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