生き残りをかけて独自の価値を提供する『SORA麻布十番店』
麻布十番駅からほど近い『SORA麻布十番店』は、長年にわたり、本物を知る麻布十番のお客さまに高い品質のサービスを提供しています。後編の今回は同サロンを運営する株式会社SORA代表取締役社長の山根栄有さんに、お客さまの客層や内装へのこだわり、今後のビジョンについてうかがいました。
物をみる目がたしかな麻布十番のお客さま
――お店の利用者の方はどのような方たちですか?
「メインは30代から40代ですね。そのうち6割、7割くらいが女性です。美容師として荻窪、吉祥寺、自由が丘、表参道などで働いたことがありますが、麻布十番のお客さまはそういったところを一通り回った後でこのお店に戻ってきたり、他をいろいろ知っているけれどこのお店を選んだという方が多いですね。物を見る目がたしかで、いい意味でとても気を使います」
自然な質感をもたらすオリジナルシャンプー
――お客さまの感想や人気のメニューをうかがえますか?
「当サロンはシャンプーの質にもこだわっているので、髪の質感がよくなったとお客さまからよくお褒めの言葉をいただきます。うそくさいツルツルした感じではなく、自然な質感で持ちもいいという感想を聞きますね。5年ほど前から始めたヘッドスパは男女問わず人気があります。オーガニックのホオバオイルを使ってシャンプーを乳化し、毛穴の脂質を取るマッサージですが、リピートで利用される方も数多くいらっしゃいます」
“リビング”をテーマにした暖かみのある内装
――サロンの内装など、お店づくりはどのようにこだわられていますか?
「このサロンの内装は、ちょうど開店した時期にオープンしたマンダリン・オリエンタルホテルの内装などを参考にし、“SORAのリビングに家族が集う”というイメージで作りました。だからお客さまが鏡に向かうセット面は独立しておらず、家族が一緒に囲む大きなダイニングテーブルのような形になっています。ただ、このお店はもうすぐ改装する予定で、改装後のテーマは“インダストリアル”になります。高級感のあるウォールナットという素材を使って、古いものと新しいものを融合しバージョンアップしたモダンテイストの内装にするつもりです」
これからのテーマは“スタッフの将来を見すえた仕組みづくり”
――今後のビジョンについて教えてください。
「SORAグループは2018年で16年目を迎えました。まずは既存店舗のブラッシュアップや、オリジナル商品の拡販に力を入れたいと考えています。それから15年が経過してオープン当初のスタッフが全員代替わりしたので、SORAを支える第二世代のスタッフをどのように育てていくか、組織を作るかというのが最大の課題です」
「また、店舗は今後も増やしたいと思っていますが、単にフランチャイズを作るという話ではありません。スタッフの独立をSORAとして応援する仕組みを作っていくことで、お店もスタッフもWin-Winになれるような関係を作れたらいいな、と考えています。スタッフがただ独立して辞めるのではなく、その後もSORAと関わってもらい、その姿を見た他のスタッフに“将来、ああなりたい”と思ってもらえるような形を試行錯誤しているところです。たとえば、新しいお店の店長になってもらい、その後は経営自体を任せるというような形ですね。そういったことをしなければ、在籍しているスタッフも将来像が描けなくなってしまいますから」
「最近、フリーランスの美容師に場所を貸すだけ(面貸し)の美容院が非常に増えています。また美容系のクーポンサイトが美容院の単価下落に拍車をかけています。面貸しの美容院では新しい美容師は育ちませんし、クーポンサイトによって引き下げられた単価では十分な収入が得られず、美容師の志望者が減ってしまいます。これではどんどん美容業界が悪くなり、結局よいサービスが受けられなくなってお客さまが困ることになります。しかし、そういう状況に文句を言っても始まりません。私たちは今後も上質なサービスを提供して生き残るために、さまざまなオリジナル商品の開発に取り組み、創意工夫して成長していきたいと考えています」
360°で気になるサロン店内をチェック!
オリジナル製品が“サロンの共通言語”を生み出す『SORA麻布十番店』>>