人間として成長できる場を提供し幸せを生み出すサロンでありたい『mieno』
自由が丘駅から徒歩3分。周囲には洗練された店構えの雑貨屋や、お菓子の名店などが並ぶ自由が丘らしさあふれる土地で、20年近く営業を続けているのが『mieno』です。「幸せを生み出すためには人間として成長するしかない」と断言するオーナーの石塚稔さん。どのように成長を促しているのか、詳しく伺いました。
美容師の地位向上のため、改革を続ける
――現在、人材募集中とのことですが、どんな方と一緒に働きたいですか？
「お客さまのことをきちんと考えて、一生美容師としてやっていけるような向上心のある方に来てもらえたらうれいしいですね。今、美容業界はあまり人気がないので、待遇面や福利厚生などは改善していきたいと思っています。美容師は高給取りで休みがいっぱいある職種だと認知してもらえるようにしていきたいですよね」
――美容師の地位向上のために工夫されていることはありますか？
「このお店はもうずいぶん前から週休2日ですし、休みは年間100日くらいあり、社会保険も完備しています。週休2日に関しては、10年前くらいから取り入れてますね。美容業界では珍しいかもしれませんが、世のなかの企業では当たり前のことなので。週休2日でやると決めたら、環境が整うのを待つのではなく、先に始めてしまえばなんとかなると思います。そこでウジウジしていても何も変わらないですし。今は働き方改革を叫ばれていて、労働時間も昔より厳しくなってきてますよね。他の先進国と比べて、日本は労働時間に対して、生産性が低いそうで、生産性を上げて労働時間を短くすることは大きな課題だと思っています。効率化については、お客さまに満足いただいて単価を上げていくことでしょうね。今後の課題としては、もっと収益を上げて美容師の給料を増やしていきたいというところです」
――このサロンで働くことで、どんなことが得られますか？
「美容師として、豊かになるためには、経済面と人間的成長のふたつが伴わなければいけないと思うんです。これは美容師に限ったことではないですが、年齢を重ねていけば結婚したりお子さんを持ったりという変化がでてきます。そのときに自分が成長していかなればうまくいかないので、そのふたつの成長を促すことができるように環境作りには力を入れています」
成長し自分の周りを幸せにできれば、自分も自然と幸せになれる
――石塚さんは長く美容師をされていると思いますが、美容師の魅力はどんなところでしょうか。
「世間ではマイナスイメージが強いですが、美容師の仕事というのは本当に素晴らしい仕事だと思っています。お客さまの髪を切らせていただくのは、作品を作るような楽しさがありますし、お客さまと接してコミュニケーションをとったりするのも、楽しいことですよね。でもそれが経済的に結びつかないと人生は楽しくならないと思うんです。なのでそのシステムをどう作っていくかが課題だと思っています」
――最後に今後の目標を教えてください。
「スタッフが人間としての成長をできる場であり続けるということですね。人間としての成長があれば、技術も上がるでしょうし、お客さまにも愛される存在になるはずです。それがないと幸せにはなれないと思うんです。僕で言えば、スタッフとお客さまの両方を幸せにするためには、僕が成長していかないといけないですよね。基本的に自分のことだけを考えていてもうまくいかないと思っていて、自分の周りをいかに幸せにできているかで信頼がうまれ、経済的でも豊かになると考えています。なのでスタッフには周りに対する思いやりや気配りなどができる存在でいてほしいですね。それがスタッフの幸せになると信じています」
