圧倒的な技術力を誇るAFLOATが展開する次のステージ『XELHA』
美容業界で名をはせてきた『AFLOAT（アフロート）』が2015年、銀座に立ち上げた新ブランド『XELHA（シェルハ）』。マヤ語で「水の集まる場所」を意味するという店名には、昔から水の集まる場所には人々が集い、文化が発展したことから「文化を作り発信する場」という思いが込められています。コンセプトや人材育成の特徴について店長の西本悠さんに伺いました。
美しく変化を遂げるすべての女性を内面からきれいに
――西本さんのご経歴や入社のきっかけを教えてください。
「僕は2005年に新卒でAFLOATへ入社し、今年で13年目になります。もともと表参道にあった『AFLOAT Xel-Ha』が2015年9月に銀座に移転して『XELHA』という店名になり、新たなブランドとして生まれ変わりました。僕はオープン当初からこのお店に在籍しています。入社のきっかけとしては、僕は北海道出身なんですけど、『やるからには表参道、青山で』という思いがありました。そのエリアのいろいろなお店のスタイルを見て、一番好きだったのが『AFLOAT』だったので入社しようと思いました」
――『AFLOAT』の歴史を教えていただけますか。
「2000年に現CEOの宮村浩気が設立したのが『AFLOAT』の始まりです。現在は直営店が7店舗、フランチャイズは22店舗まで増えています。直営店では名古屋にも2店舗を出店し、7月には関西への出店も控えているところで、東京にとどまらず全国展開を視野に入れています。またフランチャイズの店舗は海外進出が盛んで、台湾、中国、ハワイなどにも出店していますね」
――『XELHA』のコンセプトを教えてください。
「『子供から大人へ、美しく変化を遂げるすべての女性を内面から綺麗にする』をコンセプトとしています。『AFLOAT』グループのなかでは『XELHA』が一番歴史ある店舗になるのですが、20代、30代の時からお越しいただいているお客さまが40代、50代と年齢を重ねていき、お子さまと一緒に通ってきてくださることもあり、幅広い年齢層のお客さまがいらっしゃいます。あとはオーガニックに力を入れていて、カラー剤やパーマ剤はもちろん、ドリンクもオーガニックハーブティをお出しし、内面からの美しさを磨くことも意識しています」
――カットデザインに力を入れているということですが、得意とするデザインはどんなスタイルでしょうか？
「『AFLOAT』の代名詞と言えばフェミニンでカジュアルな“モテ髪”ですが、『XELHA』ではナチュラルななかにフェミニンさ、“モテ髪”の要素のあるスタイルに力を入れています。あまり作り込みすぎず、再現性の高さを生かしたスタイルを得意としています」
マンツーマンアシスタント制度を導入。意欲次第でどんどんステップアップ
――人材育成の点で特徴的な部分がありましたら教えてください。
「アシスタントひとりに対してひとりのスタイリストがトレーナーとしてつくという仕組みを今年から行っています。アシスタントも聞きやすい雰囲気ですし、スタイリストも教えることで力を伸ばすことができるので、いいシステムができたと思っています。このトレーナーは定期的にシャッフルをしていて、変えることによっていろいろなスタイリストの技術や考え方を学ぶことができるんです。他にも特徴的といえばテストでしょうか。テスト日というのはとくに設けていなくて、基本的にはいつでも受けられるという体制にしているので、自分のがんばり次第でいくらでも早く昇級することができます。スタイリストに関しては、会社全体としてスタイリスト教育チームというのがあって、1人ひとりと面談をしたり、見ていて気になる部分があれば指導をしたりと、全体的にスタッフを手厚く指導する体制が整っています」
――今もオープン前にたくさんのスタッフが練習に励まれていますが、モチベーションを維持するうえで大切にしていることはありますか？
「まんべんなく声をかけるということですかね。気にかけているということを感じてもらえるよう、1年目のスタッフには1日1回は声をかけるようにしています。このお店全体でいうとスタッフの男女比は半々くらいなのですが、アシスタントは女性のほうが多いんです。女性は割とため込みやすい部分があるので、変化に気づいたら必ず声をかけています。もし僕に話しづらければ、言いやすいスタッフに相談するよう伝えていますね」
高い技術力を誇り、厳しさのなかで切磋琢磨しているイメージがありましたが、実は和気あいあいとした雰囲気が漂う『XELHA』。それはCEOの宮村さんが作り上げている部分が大きいのだそう。後編で詳しく伺います。
第一線で走り続ける集団の原動力は飽くなき技術の探求とトップの背中『XELHA』>>
