働く女性の美しさのため、「特別な場所」であり続けるネイルサロン『Couturiere』
銀座という日本で最も華やかな場所にある『Couturiere(クチュリエール)』。そのサロンに施されたさまざまな工夫は、すべて訪れる女性をもてなすために考え抜かれたものでした。後編では、サロン代表の山本美樹さんに、お客さまのことやお店作りのこだわり、今後のビジョンについてうかがいました。
お客さまが満足されるのは徹底した「ベーシック」があるから
――来店されるお客さまについて教えてください
「お客さまの年代は20代後半から30代が中心です。キャリアの方から受付・事務の方、スポーツインストラクターの方など本当にいろいろな職業の方がお越しになられます。また男女比は女性が多く、定期的に通われる男性のお客さまもいらっしゃいますが、店内の作りが女性向けになっているので、なかなか男性がおひとりでお越しになるのは難しいようですね。でも女性は男性の手元をよく見ているので、ぜひ男性のお客さまにもご利用いただきたいです」
――お客さまからの感想には、どういったものがありますか?
「ネイルをする前の下準備のネイルケアをしっかりとしているので、やはり『ネイルの持ちがいい』という感想はよくいただきます。『他のお店でやってもらったら2週間しか持たなかったのに、このお店でやってもらったら1ヵ月持った』といった感じですね。また『仕上がったときの形がすごくきれい』とか『ツヤ感がある』というお褒めの言葉もよくいただきます。ネイルにパーツが付くとフォルムが崩れやすいのですが、スタッフ全員が仕上げ部分のトレーニングを徹底的に行っているので、そのようなお言葉をいただけているのだと思います。あとは『ソファが気持ちよくて、とてもリラックスできた!』という感想もよくいただきます」
お客さまがリラックスできるように考え抜かれた「内装」とは?
――お店作りや内装でこだわっている点はありますか?
「女性にとってネイルは特別なものだと思うんですね。仕事をして、子育てをして、さらに家事もして……と、慌ただしく時間が過ぎていくなかで、サロンに来られたときだけは非日常的な空間を味わっていただきたいと考えました。そのために、たとえば店内の椅子はほぼフルフラットになる大型ソファにしています。このお店をオープンした10年前は対面式のネイルサロンが多かったのですが、それだと足とぶつかってしまいますし、真正面からスタッフと向き合った状態だとお客さまが緊張されてしまいます。だからこのお店ではお客さまはソファに横になっていただいて、スタッフはその側に寄り添うという形にしました。そうすると視線もずれますから、とてもリラックスしていただけます。さらに室内の照明もリラックスできるようオレンジ色のやわらかい光にしつつ、施術に支障がないよう、手元の照明はしっかりしたものを別に用意しています」
これからも変わらないもの。そして海外へ伝えたいこと
――今後のビジョンについて教えてください
「ネイルサロンがここ10年ほどで増え続け、ネイリスト志望のOLさんや、子育てが終わり手に職をつけたいと考える主婦の方も大勢いらっしゃいます。そして、ジェルネイルのブームから、アートやデザインの部分でお客さまに満足していただくという風潮が主流になってきました。それでも私は変わらず、爪を健康に美しく保つことをベーシックにしていきますし、ネイルサロンは特別な場所であり続けたいと考えています。だから、これからもスタッフの接客教育をしっかり行い、お客さまに“おもてなし”のサービスを提供できるようにしていくつもりです。運営しているネイルのスクールについてもジェルやデザインといった一部の技術だけではなく、ベーシックなネイルケアから接客マナーのノウハウまで身につけられるような育成をし、より深い技術と接客をお客さまに提供できるようにしていきたいですね。
今後は海外の人たちにも、このすばらしい日本のネイル技術を知っていただきたいと思っています」
Salon Data
Couturiere(クチュリエール)
住所:東京都中央区銀座2-11-2 銀座2112ビル4F
TEL:03-6278-7144
http://www.couturiere.jp
美しいネイルの基本は「健康な爪」であることを教えてくれるサロン『Couturiere』>>