コンプレックスをプラスに変える美容室『Lowha』
美容室の激戦区、原宿。大通りを歩くと、立ち並ぶビルに入っているさまざま美容室の看板が目に入ってきます。メインストリートから分かれた小路の先に佇んでいるのが、今回ご紹介する一軒家の美容室『Lowha』。魅力はなんといっても、原宿にいることを忘れてしまうほど落ち着いた雰囲気。また友人に紹介したくなる、確かな技術力でも支持を集めています。
そんな『Lowha』には、いったいどんなこだわりが詰まっているのでしょうか?代表の上田和宏さんにともに立ち上げたスタッフのお話をはじめ、美容師に必要なスキルについてなどを語っていただきました。後編では、カウンセリングのこだわりや今後の目標について伺いました。
コンプレックスをプラスに変えるために大切なこと
———施術でとくに意識しているポイントはありますか?
「『Lowha』にはコンプレックスを改善したいお客さまが多くいらっしゃるので、カウンセリングにはとくに時間をかけて行っています。純粋に『きれいになりたい』、『カッコよく』なりたい方は、広いフロアに鏡が並んでいるような街の有名店に行くと思うんです。実際、接客中には『骨格のここが嫌だ』、『髪質が好きではない』といった声をよく聞きます。しかしそこも個性のひとつですから、いかにコンプレックスをプラスに変えられるかを考えながら、カウンセリングをすることが大切です」
若手時代に身につけた基礎は、自信につながる
———美容師を長年続けるためには、どのようなスキルが必要でしょうか?
「忍耐ですね。どの業界、職種でも同じだと思います。不合理なことや矛盾していることはやはりありますから、そのなかでも学ぶべきことを見つけられる美容師が、続くんだと思います。とくにアシスタントの期間に基礎技術を身につけておくと、その時は必要ないと思うスキルでも後々とても役に立つんです」
———ちなみに上田さんが、とくに役に立ったと感じている基礎技術がありますか?
「ブローの技術です。ブローをそれほど重要視していないサロンが多い印象がありますが、いざスタイリストになって、『アイロンをしたくないので、ブローで仕上げてください』と言われた時によい施術を提供できるかを考えてほしいんです。カラーは塗れば染まりますし、パーマも巻けばかかります。しかしブローはしっかりとした技術がないと、満足のいく仕上がりにはなりません。ちなみに僕はブローを習得するだけで1年半かかりました。細かなところまで意識するのは本当に大変でしたが、だからこそブローの技術に関しては同世代の誰よりも負けない自信があります」
若手には、経験を活かした効率のよい指導を
———最後に今後の目標を教えてください。
「今年中に関東近郊に2店舗目の出店を予定しており、その後も徐々にお店を広げていく予定です。また2年以内を目安に、原宿店の移転も考えています。原宿に本店を持ちつつ、いろいろな地域でしっかりとした技術を提供できるスタイルを打ち出していきたいです。そのためにはやはり若手の教育に力を入れ、3年目でのデビューを目標にアシスタントには指導をしていきたいと思っています。ちなみに僕はアシスタントの期間が5年間ほどありました。無駄だと思った部分もあるのでそこは省きながら、自分の経験を活かして効率よく技術を教えていきたいですね」
確かな技術力とあたたかな雰囲気を併せ持つ美容室『Lowha』。すき間時間に立ち寄れる、原宿の隠れ家がほしい方は、ぜひ足を運んでみてください。
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居心地のよい空間が魅力の一軒家サロン『Lowha』>>