本当に欲しい人材って? サロンの採用方法に迫る【Terme Felice 東福由香理さん】#1
「こんなエステティシャンになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンに採用面のこだわりをおうかがいしました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、オーガニックエステサロンTerme Feliceブランドプロデューサー兼オーナー、東福由香理さんのホンネに迫ります。
今回お話しを伺ったのは…
Terme Felice ブランドプロデューサー兼オーナー 東福由香理さん
セラピスト歴15年。セラピストとして働くなかで従来の施術に疑問を持ち、皮膚科学や美容商材について勉強するなかでオーガニック商品に出会う。2008年に「Terme Felice」のプロデューサーに就任し、現在はスキンケア開発アドバイザーやサロンプロデューサーとして活躍中。
「直筆の手紙で、本音をキャッチ!」
――まず、Terme Feliceはどのようなサロンでしょうか?
Terme Feliceは「オーガニック」をコンセプトに掲げているエステサロンであり、3つの大きな柱を軸にしています。1つ目は「True nature」です。「True nature」とは、「本当に質のよい商材を使っていること」を表しています。
近年「オーガニック」という考えが一般の方々にも浸透し、それに伴ってオーガニックの商品も普及してきました。しかし商材の質はさまざまですから、Terme Felice では、きちんと成分を見極めたうえで本当に効果的で身体に優しく、そして使っていて楽しくなるアイテムをセレクトしています。
2つ目は「Beauty」です。「Beauty」とは、「お客さまが持っている魅力を引き出すこと」を意味しています。年齢の移り変わりを考えるとシミやしわなどは自然なことなので、皮膚の変化は決して悪い状態ではありません。環境や精神の変化で少しずつ変わるお客さまの理想を聞き取って、そのゴールに向かって一緒に取り組んでいくことが私たちの仕事だと思っています。
3つ目は、仕事に向き合う姿勢を表す「Professional」です。Terme Feliceでは、10年以上のキャリアを持つセラピストがノウハウを共有しているので、スタッフは全員高い技術力を身に付けています。また、自信を持って施術を行うために、お客さまから見えない時間の過ごし方にも注意を払っていますね。
商材、思いやり、技術が合わさっていることがTerme Feliceの強みだと思います。
——採用の流れを教えてください。
流れは大きく3ステップで、まずは書類選考です。履歴書を送ってもらい、その方の大まかな情報をつかんでいます。続いては面接です。面接は、基本的には店長が担当しており、タイミングによって私と2人で話を聞くこともあります。最後は直筆の手紙を郵送してもらっていて、この選考を導入している理由は、面接時にうまく話せなかった内容を整理して伝えてもらうためです。
応募してくるセラピストのなかには会話が苦手な方もいるので、本音を伝えやすい状況を用意して、私たちが改めて想いを聞くことは大切だと思います。また、サロンワークでお客さまに手紙を書くこともあるので「文章力をチェックしたい」という気持ちもありますね。
——ちなみに、セラピストを目指す方に共通しているポイントはありますか?
「人のために何かがしたい」という奉仕の心がある方が多いですね。ちなみに、最近は業界の流れが少し変わっている印象を受けています。以前は、「リラクゼーション系で働こう」と思ったらセラピストになる道のりが主流でした。しかし、現在はインストラクターやヨガなど類似の職種が増えているので、この業界に興味がある方がそれぞれの職種に分散している状況です。魅力的な方はたくさんいますが、以前よりも採用が難しくなっていると感じていますね。
次回は、採用の詳細や東福さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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