本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【alku 斉藤マサフミさん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、alkuで採用を担当している、代表の斉藤マサフミさんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
alku 代表 斉藤マサフミさん
2015年4月、中目黒に「alku」をオープン。立体感を引き出し、骨格をきれいに見せるオリジナルの技法「ラウンドシェイプカット」を確立し、そこにカラーやパーマデザインを組み合わせたスタイル作りで支持を集めている。他にも商品開発、撮影、セミナーワークなど幅広く活躍中。
「台湾で美容師向けのセミナーを開催!」
――まず、alkuをオープンした経緯について教えてください。
都内のサロンで腕を磨いた後2015年の4月にalkuをオープンしました。中目黒を選んだ理由は、「地域に根付いたサロンを作りたい」と思ったからです。
alkuは、中目黒と池尻大橋両駅から徒歩8分ほどの中間地点にあります。都会的な雰囲気のなかに川のせせらぎが聞こえ、街と自然が調和している場所に建っているので、居心地のよさを感じられるサロンです。実際に、ご近所にお住まいの方がから支持を得ているため、5年半ほど安定した成果を残すことができています。
――それでは、alkuにはどのような特徴がありますか?
alku は、「髪によいこと、体によいこと、心によいこと」を基準に、お客さまに提案する物、事を選んでいるサロンです。使用する薬剤はもちろん、今やデザインに欠かせないケアにも力を入れており、サロンワークでは、すべての工程においてお客さま1人ひとりに寄り添うパーソナルなサービス(技術、接客)を心掛け、そのお客さまに合う「ベストな提案」を意識しています。
お客さまから支持をされ続けるためには、「似合うデザインとケアをしっかりと提案すること」が大切ですね。ちなみに、昨年はカット、パーマ、カラーなどの美容技術を指導するセミナーを台湾で開催しました。
――台湾のセミナーを開くに至った流れを教えてください。
スタートは、サロンで台湾のお客さまを担当したことでした。私は、以前から海外に興味を持っていたので、「実はセミナーを開きたいんだよね」と話してみたところ「現地の美容師を知っていますよ」と。そこで、アポを取ってその方に会いに行くと、メーカーの代表の方でした。数時間に渡り話をしたところ意気投合をして、現地でセミナーを開催することになりました。
――ちなみに、台湾の美容業界はどのような雰囲気なのでしょうか?
美容に対しての姿勢がとても熱く、熱心な印象です。台湾の美容師さんは、会話のなかで「何でその技術が大切なのか?」、「どうして、その動きをするのか?」など、深掘りする質問をたくさん投げかけてきました。私は「本質を探るアンテナを持っていることは、成長をするためには必須の力だ」と、思っているので、台湾の美容師さんを見て「必要な質問をストレートにシンプルに聞くことはとても大事だ」と改めて気が付きましたね。日本では得られないよい刺激をもらえるので、世のなかが落ち着いたら、また海外に行きたいです。
――それでは、採用の流れを教えてください。
流れは2つに分かれていて、1つ目はサロン見学です。お客さまとして訪れる学生が多く、私たちは「あ、この子は多分就活で来ているな」となんとなく気が付くので、少し質問をしてざっくりと雰囲気を見たり、関わったスタッフから印象を聞いたりしています。
2つ目は、私と学生 1対1の面接です。なるべくリラックスした雰囲気を作りたいので、面接はカフェなどサロンの外で行っています。
次回は、採用の際にチェックしているポイントや斉藤さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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