新たにビジネス専用アカウントを開設することでフリーランスでも集客に成功【ヘアメイクアップアーティスト 原マリエさん】#1

フリーランスのヘアメイクアップアーティストとしてブライダルヘアを中心に活躍しながら、Instagram・YouTubeともにフォロワー1万人を抱え、「日常に寄り添う」をテーマとしたヘアアレンジの紹介をしている原マリエさん。前編では、ヘアメイクアップアーティストになったきっかけと今までの経緯、フリーランスになるために準備したことや集客方法について伺います。


教えてくれたのは…
ヘアメイクアップアーティスト 原マリエさん

幼少期から美容に興味があり、高校卒業後は専門学校のブライダルヘアメイクを専攻。卒業後に、全国にチェーン展開する大手へアメイクサロンの「アトリエはるか」へ入社。一般の方を中心にヘアメイクやセットを行う。店長職を経験したのち、一般の方へ向けたヘアメイクアップアーティストとしてフリーランスに転身。現在(取材時妊娠9ヶ月)妊娠中のためヘアメイクの仕事は休みながら、ヘアアレンジやメイク写真・動画の投稿などSNSの活動に注力している。

「ヘアメイクを好きなままでいたい」という想いから、フリーランスへ転身

とても穏やかな雰囲気でお人柄の良さが伝わってきました。

――まずは、ヘアメイクアップアーティストを志したきっかけについて教えてください。

幼少期から、母親の持っているコスメやパックを勝手に試してしまうくらい美容に興味がありました。本格的に美容の道に進みたいと思い始めたのは、高校受験のとき勉強の合間にメイクをすることが息抜きになっていたこと。その時間だけは心が潤いに満ちて救われる感覚を感じたんです

美容が好きでしたし、何よりもメイクを通して自分が体験した「心が満ちていく感覚」を周りの人にも広めたいと思い、ヘアメイクアップアーティストの道へ進もうと決めました。

――幼い頃から美容に興味があったのですね。決心してから今に至るまでの経緯は?

特に興味があったブライダルヘアメイクについて学べる都内の専門学校に通うことに。卒業後は一般の方向けの大手ヘアメイクサロンへ入社し、お客様の要望やイベントごとに合わせたヘアメイクとセットなどの施術を経験してきました。勤務して3年目くらいには、店長という役職にも就かせていただきました。

――好きなヘアセットができていたのに、会社員からフリーランスに転身したのはなぜですか?

ヘアメイクやセット自体は好きですし、楽しいと思って取り組んでいました。ですが、店長を任されるようになってからは、店舗の売上や事務作業に時間を割くことが増えてしまい、施術に100%の力を注げなくなったからです。

施術以外の業務にも追われるうちに、自分の中から「ヘアメイクの楽しさ」を感じる余裕が削られ、本質を見失いかけていることに気づきました。その頃から、自分の中でお客様に寄り添った施術スタイルを求めるようになったんです。

――施術だけに打ち込めない環境下になってしまったことがきっかけでフリーランスに転向したのですね?

そうなんです。ヘアメイクの楽しさを広めたくて始めた仕事なのに、自分自身がその楽しさを忘れかけてしまうとは「本末転倒だな」と思ってフリーランスになることを決めました。

それと同時に結婚をしたこともあって…。子どもを授かった場合、子育てのことも考えるとフレキシブルに働けるフリーランスの形態が、今後のライフスタイルに合っていると一層感じられました。

――フリーランスになるにあたって、どんな準備をしましたか?

まずは、仕事の拠点となる場所を確保することから着手しました。面貸しのサロンを借りることにして、条件は駅から近いことと柔軟で動きやすい立地であることを重視。駅近であればお客様にも通っていただきやすいですし、リピートにも繋がりやすいかなと考えました。

探しているうちに感じたことは、実際に現地へ行ってみることの重要さ。駅からの距離感や利便性、スペース感は、パソコンやスマートフォンの画面と向き合っているだけでは感じ得ない部分です。お客様の目線に立って、自分の住まいを選ぶようなイメージで吟味しました。

――フリーランスになってからは、以前所属していたサロンと比べて客層は変わりましたか?

フリーランスに転向して間も無く妊娠したこともあり、ヘアメイクの仕事暦はまだ十分に活動できていませんが、産休前は今までと変わらず一般のお客様へ向けてイベントごとのヘアセットやメイクの仕事をいただいていました。

ですが、一つ一つの仕事の単価を上げていかないと収入も見込めませんし、復帰後は子育てをしながらフレキシブルに働いていくために、ブライダルのジャンルに特化した依頼を中心に行なっていこうと考えています。

体調が変動しやすい妊娠中は、効率的にリーチ数が獲得できる「まとめ投稿」がおすすめ

「フリー転身後、今までと違ったヘアメイクやアレンジがどんどん湧いてきて、技術に対しての向上心が止まりません」と話す原さん。

――集客はどのようにしていきますか?

Instagramで仕事用のアカウントを別途作りました。これまでもInstagramは利用していたのですが、仕事とプライベートが混ざってしまったりして目的が不透明なアカウントになってしまいました。そこでアカウントをもう一つ作り、ヘアメイクの仕事の依頼を受けるための専用アカウントにしたんです。投稿内容も実際に仕事で施術したヘアメイクやセットに絞って発信しています。

もう一つのアカウントは、ターゲット層を20〜30代の働く女性に絞ってセルフヘアアレンジをまとめました。髪の長さ別にアレンジ方法を細かく説明したり、イベントに合わせた自分でできるスタイルを投稿したりと、関心を持っていただけたのかフォロワーが増えてきて、結果集客に繋がりました。

――集客への繋がりを実感できたのはいつ頃でしたか?

数あるオーダーの中でも、Instagramで紹介した「編みおろしスタイル」が人気だったそう。保存数は398ほども

試行錯誤を含めて、3ヶ月目の頃にようやく走り出したように感じます。

Instagramの投稿の中でも、「身長別向けのヘアアレンジ」投稿が特に保存数207もの反響が

――これからもアカウントを併用しての集客は続けていきますか。

はい。ヘアメイクのお仕事は毎月必ず固定客が見込める保証がないので、新規のお客様を獲得することが非常に重要です。そのため、認知していただくきっかけ作りとしてSNSは最適だと思います

――反対に、Instagramでの集客の難しさは感じましたか?

継続性が求められる点でしょうか。特に、最近は妊娠したことで体調が良くない日もあり、こまめに投稿することが難しいときもあって…。

そういうときはリーチ数が高かった投稿を改めてアップしたり、今まで人気があった投稿をまとめてアップしたりするだけでも、それなりにリーチ数を獲得することができました。忙しくて投稿する時間がないときや体調が優れないとき、こういった工夫がおすすめです

SNSによる集客で結果を出すための3つのポイント

1.アカウントを使い分け、アカウントごとの目的を明確にする

2.ターゲット層を絞って情報発信することで、自身に対するファンづくりをする

3.安定して投稿していくために、時間がない時などの対応策を考えておく


原さんの経験から、自分に合ったスタイルで働くことがとても大事だということを教えていただきました。後編では、集客にも活用しているYouTubeの活動について、そのテーマや背景をお聞きします!

取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

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