ヘッドスパにはどんな効果がある?ヘッドスパで得られる効果と施術の流れ、相場などを解説
ヘッドスパは美容院などでメニューに取り入れられていることが多く、カットやカラーのオプションとして受けるという方も増えています。
また、ヘッドスパ専門店などもあり人気の高さがうかがえますが、一体どんな効果があるのか、どんな施術なのかがわからないという方もいるでしょう。
そこで、ヘッドスパの種類や得られる効果、施術の流れや費用などを解説していきます。ヘッドスパが気になっているけどまだ試していない方は、是非最後までご覧ください。
ヘッドスパとは?|主に2種類に分けられる
ヘッドスパというと、頭をマッサージしてもらって気持ちよさそう、髪の毛がサラサラになる、というイメージを持たれている方も多いはず。実はヘッドスパには種類があって、その種類によって得られる効果が違います。
大きく分けるとドライとウェットの2種類があります。まずはヘッドスパの種類について見ていきましょう。
ドライヘッドスパ
ドライヘッドスパは、無水ヘッドスパともいわれ、施術に水を使わないヘッドスパです。髪の毛を濡らす施術は美容師の免許が必要ですが、ドライヘッドスパは免許がなくても施術をおこなうことができます。
ハンドマッサージで頭皮をもみほぐすことにより、血流をよくして肩こりや目の疲れなどを癒し、リラクゼーションの効果を得ることができます。
ウェットヘッドスパ
ウェットヘッドスパは髪を濡らしておこなう施術のため美容師免許が必須で、美容院で提供されることが多いです。
頭皮のマッサージだけでなく、髪の毛のトリートメントを含む施術です。専用のクリームなどを使うことで頭皮の汚れをきれいに落とすことができ、マッサージによるリラクゼーション効果と髪の健康にもいい影響を及ぼします。
ウェットヘッドスパにはいくつかの種類があり、それぞれに特色がありますので紹介します。
オイルヘッドスパ
オリーブオイルやホホバオイルなどの天然のオイルを使って頭皮をマッサージします。オイルによる保湿効果があるので、地肌や髪の乾燥、フケなどのトラブルがある方におすすめです。
施術にアロマオイルを使うサロンもあり、マッサージと香りのダブルのリラックス効果が得られます。
クリームバスヘッドスパ
インドネシアの王室が発祥といわれるヘッドスパで、植物や果物、ハーブからできた専用のクリームを使い頭皮を洗浄・保湿。ほのかに香る果物やハーブの香りに癒されながらマッサージによって血行をよくし、トリートメントによって頭皮と髪に栄養を与えます。
乾燥が気になる地肌や髪の保湿にもなり、オイルほどベタつかないのがメリットです。
炭酸ヘッドスパ
高濃度の炭酸が含まれる泡やシャワーによって毛穴の汚れをすっきり落とし、血行をよくします。汗やにおいが気になる夏場や頭皮のベタつきが気になる方などに人気のヘッドスパ。
比較的取り扱っているサロンが多く、炭酸泉と呼ばれる炭酸入りのシャワーで流すだけの場合、短時間で済むため、気軽に施術を受けやすいのがメリットです。
クレンジングヘッドスパ
頭皮の皮脂汚れや毛穴の詰まりなどをしっかり落とすことを目的とした、クレンジングに特化したヘッドスパです。クレンジング剤で頭皮をマッサージし、普段のシャンプーでは落としきれない汚れをきれいに洗い落とすことができます。
頭皮のかゆみやにおいが気になる方、さっぱりしたい方におすすめです。
ヘッドスパの効果とは?髪や頭皮の健康以外にも嬉しい効果がたくさん!
ヘッドスパは頭皮の汚れを落とし、髪を健康に導くだけではありません。特にマッサージによって得られる効果はたくさんあります。
ヘッドスパによって感じられるさまざまなメリットを見ていきましょう。
首や肩こりの改善
頭と首はつながっているので、頭のコリをほぐすことで首や肩の血流がよくなります。ヘッドスパの種類やサロンによっては、首やデコルテまでマッサージするため、血液やリンパの流れがよくなり肩こりや首のこりがほぐれ、目の疲れも改善が期待できるでしょう。
リフトアップ効果
頭と顔の皮膚は切れ目なくつながっているため、頭皮のマッサージにより皮膚が引き締められることで、リフトアップの効果が得られるでしょう。また、血流がよくなることで頭皮や顔の皮膚に弾力がでて、ハリのある印象になることも期待できます。
特にウェットヘッドスパで得られる効果
ここまではドライ・ウェットヘッドスパともに得られる効果を紹介しました。ここからは、ドライヘッドスパでは得られない、ウェットヘッドスパならではの効果について紹介していきます。
髪・頭皮のケア効果
頭皮の皮脂汚れなどをシャンプーやマッサージによってきれいに除去することで、かゆみやフケなどのトラブルを軽減します。さらにプロによるトリートメントで髪に栄養を与えて、髪質を改善。
頭皮をきれいにし、マッサージによって血行をよくすることで、頭皮の環境がよくなります。すると、ターンオーバーのいいサイクルになることで、髪にボリュームやコシが出るなど、健康な髪が生えやすくなる状態が期待できるでしょう。
特にドライヘッドスパで得られる効果
次にドライヘッドスパの特長ともいえる、リラクゼーション効果について紹介します。ウェットヘッドスパでも感じられますが、頭皮の環境改善などの目的がない分、ハンドマッサージによるリラクゼーションに特化しているのがポイントです。
リラックス効果
ドライヘッドスパはどちらかというとリラクゼーションを目的とした施術だといえます。手技によって筋肉のこりをほぐし、血行を促進。一定のリズムでマッサージされることで高いリラックス効果が得られます。
リラクゼーションを全面に出しているサロンも多く、水を使わないため気軽に施術を受けることができるので、リフレッシュを目的にマッサージを受けに行く感覚で利用する方も多くいます。
ヘッドスパの平均的な価格と効果が続く期間、頻度
ヘッドスパを受けてみたいなと思ったら、次は相場やどれくらいの頻度で受けるのがいいのかが気になるところです。
ヘッドスパの費用感や効果が続く期間、おすすめの頻度を確認しましょう。
ヘッドスパの相場
ドライヘッドスパかウェットヘッドスパか、またヘッドスパの種類や内容によっても変わるため、ヘッドスパの相場は2,000~3万円とかなり幅があります。
ウェットヘッドスパは単独での施術より、美容院での追加メニューとしてオーダーされることが多いようです。そのため、価格は2,000~5,000円ほどが相場です。
ドライヘッドスパはヘッドスパ専門店やエステサロンなどで提供されていることが多く、施術時間も30~90分と長めの設定でしっかりマッサージしてくれるため、5,000~2万円と、時間やメニューによっても差があります。
効果が続く期間とおすすめの頻度
ヘッドスパによって頭皮の環境をリセットし、マッサージによって血流がよくなるなどの効果が続くのは、およそ1~2週間ほどだと考えられます。マッサージでほぐれた筋肉や毛穴まできれいになった頭皮は、ずっとその状態を維持できるわけではありません。
そのため定期的に施術を受けるのがおすすめですが、頻度としては頭皮のターンオーバーに合わせて1カ月に1回程度にしておくのがよいでしょう。
ヘッドスパの施術の流れを紹介
ヘッドスパの施術を受ける際、どのような流れなのかを知っておくと戸惑わずにリラクゼーション効果を感じることができます。
ドライとウェットで違う部分もありますが、おおまかな流れとしては同じなので確認しておきましょう。
1.カウンセリング
まずはカウンセリングです。頭皮や髪の悩み、肩こりなどの悩みを伝え、マッサージの力加減の希望や気を付けてほしいことなどを把握してもらいます。
次に頭皮や髪の状態をチェック。毛穴の詰まりや肌荒れの有無などを確認します。サロンによってはスコープを使って拡大した頭皮を細かくチェックすることも。
2.ヘッドスパ施術
ドライヘッドスパでは、濡らしたりすることなく施術用のベッドや椅子でマッサージが始まります。サロンによってはベタつかず洗い流す必要のないアロマオイルを使う場合もあります。
ウェットヘッドスパでは、シャンプー台に移動しクレンジング→シャンプー→トリートメントの順で施術がおこなわれます。クレンジング剤で汚れを落としながらマッサージをし、シャンプーで洗い流します。
すっきりと頭皮と髪の汚れが落ちたところにトリートメントと保湿剤でしっかりケア、健康な地肌と髪に導きます。
3.髪のブロー|ウェットヘッドスパの場合
トリートメントを流したら髪を乾かします。美容院では髪をブローしてもらい、施術後の頭皮の状態を確認。ドライヘッドスパではこの工程はなく、スタイリングルームなどで自分で髪を整えることが多いようです。
4.自宅でのケア方法をアドバイス
施術が終わると、自宅でのケア方法や次回いつごろ来店するのが最適かなどのアドバイスをもらって終了です。
スコープでしっかり施術後の状態を確認して説明してくれるサロンもあります。
自宅でできるヘッドスパのやり方を紹介
頻繁にヘッドスパに通えない場合、自宅でできるヘッドスパのやり方を試してみるのもいいかもしれません。
ここからは自分でできるヘッドスパのやり方を紹介していきます。
頭皮の状態をチェックする
まずは自分の頭皮の状態をチェックすることが大切です。以下の手順で確認しましょう。
①指で頭皮をこすって、頭皮の乾燥具合や脂っぽさをチェック
指にフケがついてくるようなら乾燥気味、アブラっぽいベタっとしたものがついてくるなら皮脂が過剰に分泌されているということがわかります。
②鏡を使って頭皮の色、毛穴の赤みや炎症がないかなどをチェック
頭皮の色は健康な場合、青白く透明がかっているのが普通です。頭皮に赤みがある場合は炎症などを起こしていることが考えられます。
シャンプーでしっかり汚れを落とす
次にシャンプーで汚れを落としますが、ポイントはシャンプーの前にしっかりとブラッシングをすること。ブラシでもつれた毛を整え、細かいほこりなどの汚れをあらかじめ落としておくことで泡立ちもよくなります。
たっぷりの泡でやさしくマッサージしながらシャンプーをしたら、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。
手のひらと指の腹を使ってマッサージ
髪の水分をとったら、頭皮用のローションなどを使ってマッサージをするとより効果的です。両手をひろげて頭皮にしっかりと指の腹をあて、円を描くようにマッサージ、指の位置を変えて頭全体をもみほぐします。
ヘッドスパの効果は1~2週間。髪と頭皮の健康のためにヘッドスパへ行こう!
ウェットヘッドスパは頭皮や髪を健康に導き、ドライヘッドスパはリラクゼーション効果でリフレッシュできるなど、さまざまなメリットがあります。
ドライ・ウェットどちらにもリフトアップや血流をよくして肩こりを改善するなど嬉しい効果もあるので、悩みや気分に合わせて選ぶのがおすすめです。
定期的に通うことでより高い効果を感じることができますが、気持ちがいいからと通いつめるのではなく、頭皮のターンオーバーに合わせて適度に利用していきましょう。
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引用元
厚生労働省:美容師法概要