美容室の面接にふさわしい服装とは?髪型のポイントやそのほかの身だしなみについても紹介
接客業でもあり技術職でもある美容師の採用試験は、面接が合否の鍵を握っています。そんな美容師の面接はほかの業種とは異なり、服装の指定がないことも珍しいことではありません。そのためスーツで行くべきか私服で行くべきか分からないという人も。
ここでは、美容室の面接にふさわしい服装について紹介します。髪型のポイントやそのほか気をつけるべき身だしなみについてもお伝えしますので、参考にしてください。
面接の前に必要な準備とは
美容師に限らず、採用試験は面接がとても重要です。いざ本番になると緊張する人も多いでしょうから、できるだけ落ち着いてのぞめるよう、事前にできる限りの準備をしておくことが大切です。
ここでは、面接の前に必要な準備を紹介します。
面接に必要な持ち物を確認しよう
履歴書や職務経歴書などは、ほとんどの面接で必要とされます。ひとつひとつ丁寧に記入し、趣味や特技の欄などもできるだけ空欄を残さないようにすると好印象です。
顔写真の貼り忘れ・誤字や脱字・文面のチェックまで忘れずにおこないましょう。とくに、志望動機・自己PR・趣味や特技などは、よく考えて記入することが大切です。
ほかにも、必要に応じてメモを取ったり、万が一記入漏れを見つけたりすることもあるため、メモ帳や筆記用具は持っておきましょう。カットなどの実技がある場合は、ハサミを用意します。
美容室によって必要なものが違うため、事前にお店に確認し準備しましょう。
面接を受ける美容室や企業について調べておこう
面接は、「このお店で働きたい」という意欲が伝わられなければ、合格することは難しいです。
美容室や企業について調べておき、わからないことを面接時に質問することで意欲を伝えられます。特徴やビジョンなどをつかんでおけば、志望動機や自己PRを考えるときの参考にも。SNSで発信している情報にも目を通し、話題として触れれば好印象です。
ただし、質問は実際に聞かなければわからないものを考えることが大切です。ホームページやSNSを調べれば分かるような内容は、かえって印象を悪くしてしまう可能性があります。
また、あらかじめ美容室に見学に行き、雰囲気を調べるのもよいでしょう。
面接のシミュレーションをしておこう
面接に入るまでや、面接でどのように質問に答えるかなどをシミュレーションしておくことも必要です。持ち物や身なりを整えただけで、面接の流れや回答について考えておかなければ、緊張で頭が真っ白になってしまう可能性があります。
面接でよく聞かれる内容は、あらかじめ調べて自分の言葉で答える練習をしておきましょう。自分の魅力やお店に対する熱意など、しっかりとアピールできるように準備をすることが大切です。
美容室の面接にふさわしい服装とは
美容室の面接はほかの業種と違って、服装に指定がなかったり私服で来るようアナウンスを受けたりすることがあり、悩んでしまう人もいるかもしれません。しかし、どの業種も共通して、社会人としてふさわしい身なりを整えることが大切です。
ここからは、美容室の面接にふさわしい服装を紹介します。
基本的にはスーツ
指定がなければ、黒またはグレーなど落ち着いた色のスーツを着るのがベストです。インナーも襟付きのものを選び、白や落ち着いた色にして、カジュアルになり過ぎないよう注意します。
女性は、スカート丈にも気を配ることが大切です。短すぎたり長すぎたりしないよう、座った姿勢のときにどれくらいの長さになるかチェックしておきます。膝上から5cm以内の長さになるものを選びましょう。
清潔感のある服装を意識する
私服でもよい場合は、お店の雰囲気に合わせてカジュアル過ぎない私服を着用します。社会人としてふさわしいかどうかが重要であるため、シワや染みがなく清潔感がある服装を意識することが大切です。
シャツとチノパン、トレーナーとジャケットなど落ち着いたデザインで、モノトーンやパステルカラーなど目立ちすぎないカラーがおすすめです。
美容師は接客業であるため、お客様に不快感を与えないかどうかをチェックされます。私服だからといって、個性を主張し過ぎる服装はNGです。お客様の雰囲気や客層などにも配慮し、TPOをわきまえたものを選びましょう。
トレンドを取り入れよう
指定された服装の範囲内で、可能であればトレンドのヘアスタイルや小物を取り入れて身だしなみを整えましょう。
美容師は、流行にアンテナを張っておかなければならない職業ですし、カッチリし過ぎたりシンプル過ぎたりすると、印象に残らない可能性もあります。
ここでも意識しておきたいのは、面接は社会人としてふさわしいかどうか。奇抜すぎたり、派手すぎたりしないようTPOをわきまえたものを取り入れましょう。
カットなどの実技がある場合は動きやすい服装
美容室によっては、面接とあわせてカットなどの実技があります。その場合は動きやすい靴や服装で、汚れが目立たない色などを意識するとよいでしょう。
動きやすさを考えるとパンツスタイルがおすすめです。高いヒールやカジュアルすぎるスニーカーではなく、パンプスなどを合わせましょう。黒系の色だと汚れも目立ちにくいです。
実技があるかどうか、どんなテストをおこなうかには違いがあるため、事前に美容室に確認しておきましょう。
美容室の面接のときの髪型のポイント
面接では、服装だけでなく髪型も重要なチェック項目のひとつ。美容師という職業を目指す以上、普段から自分の髪にも気を配っている人は多いと思いますが、面接という場をわきまえたスタイリングにすることが重要です。
ここからは、美容室の面接のときの髪型のポイントを紹介します。
髪型も清潔感が重要
服装と同じく、髪型も清潔感が重要です。カラーで傷んでいたり、カラー後根本が伸びてプリン状態になっていたりと、整えられていない髪の毛のままでの面接は印象を悪くします。施術を受けるお客様も、傷んだ髪や色落ちした髪の美容師に任せたいと思う人はいません。
相手に不快感や不潔な印象を与えないために、あらかじめ傷んだ髪をカットして整えたり、色落ちやプリン状態の髪を染め直したりといったお手入れをしておきましょう。
広がりやすい髪質の人や、髪のパサつきがどうしても抑えられない場合は、髪をまとめられるようなスタイリングでカバーするとよいでしょう。
表情の見える髪型にしよう
面接では、表情や雰囲気も見られています。おしゃれな髪型にするためといっても、前髪が目元を隠してしまったり、強めのカールで表情や雰囲気を捉えにくくさせてしまったりすると印象がよくありません。
面接で求められる髪型はおしゃれさを追求したものではなく、自分の表情や雰囲気が分かる範囲内でのアレンジだと理解しておきましょう。
髪型の規定はない場合でも、最低でも前髪は表情が見える長さに切ったり、後ろ髪が長い場合はまとめたりと、自分の表情や雰囲気が伝わるような髪型にすることが大切です。
接客業はお客様から見られる立場でもあるため、顔の表情が伝わらないと印象も悪くなってしまいます。
美容室の雰囲気に合う髪型
清潔感のある髪型を意識しすぎるあまり、シンプル過ぎるのではないかと不安に思う人もいるかもしれませんが、カッチリとした髪型にする必要はありません。
美容室のスタッフやお客様の雰囲気に合わせた髪型を意識してスタイリングすると、自分の技術やセンスも取り入れられます。
ナチュラルな雰囲気なら無造作風のヘアアレンジを、かわいらしい雰囲気ならフェミニン系のスタイリングを、クールな雰囲気ならモードなスタイルもよいかもしれません。
いつもの髪型で面接に行き、個性を主張したりお店の雰囲気やイメージに合わなかったりすると、客層と一致していないと判断され不合格になってしまう可能性があるので注意が必要です。
そのほかに気をつけておきたい身だしなみとは
服装や髪型以外に気をつけておきたい身だしなみのポイントは、次のようなものが挙げられます。
匂い:香水・タバコ・ニオイの残る食事
ヒゲ:手入れがされていない・伸びすぎ
爪 :派手なネイル・手入れがされていない・伸びすぎ
また、アイテムのひとつとして帽子を被った美容師も増えていますが、面接ではNGです。上の立場の人と話すときは、帽子を取って話すのが礼儀。面接を受ける立場である以上、ふさわしくありません。
被りたい場合は仕事を始めてから。さらに、お店に確認を取って被るようにしましょう。
美容室の面接にネイルやアクセサリーをつけて行っても大丈夫?
ネイルやアクセサリーは、服装や小物に合わせて目立ちすぎないようにつければ問題ありません。ただし、規定がある場合は従いましょう。
ネイルは単色で、血色をよく見せるベージュや淡い色にするのが無難です。派手なカラーやデザインを施したものはふさわしくありません。剥がれたネイルをそのままにしておくのも清潔感に欠けるため、ネイルをする場合はすべての指をキレイに整えます。
アクセサリーも同様に、派手なものやボリュームのあるものは避け、シンプルなものにしましょう。ブレスレットや、パーツの大きい指輪やピアスなどもNGです。
美容室の雰囲気に合わせたコーディネイトで面接を受けよう
美容室だけに限らず、採用面接は、社会人としてふさわしい清潔感やTPOをわきまえた身なりで行くことが大切です。
ほかの業種と異なり、服装に指定がなかったり私服でくるよう求められたりすることもありますが、指定がない場合はスーツが基本。私服の場合も、カジュアルすぎたり個性をアピールし過ぎたりするものはNGです。
美容室の雰囲気に合わせたコーディネートを意識し、顔のパーツや表情を隠さない髪型で面接を受けましょう。