時間に限りのあるママ美容師さんにこそおすすめしたい「髪育専門士®」 宇留間祐介さん♯2

鎌倉駅前のひとりサロン「URUMA」代表の宇留間祐介さん。宇留間さんは、100才まで美容師を続けるために、「趣味美容師®」という生き方を目指しています。宇留間さんが定義する趣味はマネタイズしないこと。すなわち、ヘアデザインの本文であるカットでお代をもらわないこと。そのためには、カット以外で収益を生み出すことが必要。それが、髪を育てて自分らしく生きる「髪育®」というオリジナルメソッドです。

この後編では、「髪育®」とひとりサロン美容師がなぜ相性がいいのか。「髪育®」を導入した美容師の方にどんな変化が起きているのかをお伺いします。

お話を伺ったのは
URUMA代表
宇留間祐介さん


早見芸術学園を卒業後、「ACQUA」入社。その後、原宿・表参道・代官山・青山・銀座・横浜・湘南とさまざまな形態のサロンワークを経験した後、すべてをひとりで担当するサロン「URUMA」を鎌倉にオープン。パーマやカラーのダメージから髪を守り、髪を育て日本を元気にする「髪育®」メソッドを構築。忙しいひとりサロンママ美容師のための「髪育専門士®養成講座」主宰。一般社団法人「髪育JAPAN®協会」代表。趣味美容師を名乗る。小4・小6ふたりの男児のパパでもある。

インスタグラム:@urumac.jp

ひとりサロンと「髪育®」の相性はメチャメチャいい

「『髪育®』を正しく取り入れて実践していただければ、サロン経営が安定することはもちろん、お客様に喜んでもらいながら、家族との時間もとれるサロン経営ができると思います」(宇留間さん)

――「髪育専門士®」になるための講座も開講されているそうですね。

はい。「髪育専門士®」という資格を作り、ひとりサロンママ美容師の方向けに養成講座を開講しています。Zoomのオンタイムで3時間×12回を半年間で行います。2022年7月の開講後、1年間で40名以上の方に受講していただきました。

――「髪育専門士®」になられた美容師の方は、どんな成果を上げていますか?

全12回の講座ですが、4回目の講座終了時点でお客様に「髪育®」の概念を伝え始め、受講中に5名成約された生徒さんがいます。ひとりサロンと「髪育®」の相性はメチャメチャいいんです。というのは、ひとりサロンは、1対1でまわりに誰もいないので、〇〇さんは薄毛で悩んでいる、△△さんは白髪が多いとか、お客様の深いお悩みを受け取りやすいんです。お客様の状況を熟知しているので、健康な髪を育てることができる「髪育®」が良いと思われた時点ですぐにアプローチを始めたそうです。受講後、ひとりサロンをオープンして1週間後に成約された方もいます。行動力がある方は、成果が出るのも早いですね。

ママ美容師は時間単価が高くあるべき

「髪育専門士®」養成講座は、時間のないママ美容師のためにアーカイブで見ることも可能。

――「髪育®」について、ママ美容師向けの発信が多いのはなぜですか?

まず、「髪育®」に興味を持ってくださる方の9割が女性だということ。そして、男性よりも女性のほうが柔軟だということ。男性美容師には、「俺の技術と経験からくる、この髪型最高でしょ」っていう従来の美容師スタイルから抜け出せない方が多いんですよね。

その中でも、なぜひとりサロンのママ美容師さんなのかというと、日本でいちばん時間価値の高いのは、ママ美容師だと思っているからです。限られた時間の中で、家事育児をしながら美容師の仕事をする。僕も2児の父親ではありますが、やっぱり家事育児分担は妻のほうが多くなりがちなのが現状です。

――パパ美容師よりママ美容師のほうが、どうしてもやることが多い?

そうなんです。ひとりサロンのママ美容師の場合、予約は午前ひとり、午後ひとりという方も多いです。それでも、サロン経営を安定させたい。そうなったときに、商品がヘアデザインのみでは自己実現のレールには乗りにくいんです。好きな美容師はできているけど、目の前のお客様のお悩みへの対応は後手後手になりがちで、理想とのギャップを抱えている方が多いように思います。そこに「髪育®」を導入することで、お客様のお悩みにもしっかり対応できて、髪育コースは単価が高いので、経営も安定してきます。

――ひとりサロンのママ美容師の方が、いきなり単価の高い「髪育®」コースを成約するのは大変ではないのでしょうか?

「髪育専門士®養成講座」では、考え方をリセットしてもらうところからスタートします。お客様の深いお悩みにじっくり対応できるひとりサロン美容師は、他の美容師よりも価値が高い。その中でも、ママ美容師は時間単価が高くていい。自分自身が商品なんだという概念を持っていただきます。

――考え方のリセットはスムーズにできるものなのでしょうか?

ヘアデザインへの執着が大きい方ほど、その壁は高いですね。その壁を越えるには、「これがいいですよ」とおすすめしていたやり方を、「あれは間違ってました」とお客様に伝えられるかどうかなんです。

「髪育専門士®養成講座」の生徒さんには、これまでの施術では、お客様のお悩みは消えないと思っている方が多いんですが、講座では、それまでの概念とはまったく違う内容を聞くことになります。でも、それで結果が出ている。これをお客様に伝えるときに、いかに謙虚に接するかが大事なんです。新しいことを学んだら、いままでのことが間違っていたことを知った。そう伝えることで、「あなたがそこまで言うのなら」と逆に信頼残高を上げることができるんです

「母が祖父の営む床屋で働いていて、学校から床屋に帰る幼少期でした。そのため、母親に家にいてほしいという思いがたぶんどこかにずっとあったんでしょうね」(宇留間さん)

――サロン業務一本のときと比べて、働き方はどのように変化しましたか?

いまは、小学生の子どもの帰宅時間に合わせて水曜・日祝と週にもう一日の週休3日が基本です。なるべく午前中は予約を受けないようにしていて、火曜の夜に「髪育専門士®養成講座」が入ります。それ以外はSNS投稿やメルマガを書いたり、YouTubeやラジオ、Voicyなどの配信をしています。サロンで倒れてしまった頃は10~24時まで営業していましたが、その頃と比べるとだいぶ理想に近づいていると思います。

――最後に、今後の抱負を教えてください。

個人的には、100才まで「趣味美容師®」を続けること。そして、全国1718市町村に最低ひとつずつ「髪育®サロン」仲間を増やしたいです。そうすることで、全国の髪の悩みを持つ方が元気になり、それが結果的に美容師の地位向上に繋がります。日本人には、もっと自分らしく堂々と生きることが求められているのでは? という問題提起を、政治家になってやるのではなく、僕は美容師だから、「髪育®」や「趣味美容師®」という生き方を通して、そういうハテナを投げかけていきたい。それが、日本の元気に繋がるのではないかと思っています。

その一環として、2050年までに「髪育専門士®」を国家資格にしたいと本気で考えています。高校生が「美容師になるの? それとも『髪育専門士®』?」という会話を普通にしている。そんな状況をつくりたいと考えています。

宇留間さん流「髪育®」の広め方

1.ひとりサロンとの相性の良さをアピール

2.とくに時間価値の高いママ美容師に向けて発信

3.「髪育専門士®」を国家資格にするという野望をもつ

宇留間さんは、どうすれば「髪育専門士®」を国家資格にできるか、厚生労働省に問合せをしたそうです。厚生労働省の答えは、「求める人が増えれば、その可能性がある」とのこと。宇留間さんの本気度があれば、20年後、本当に実現しているかもしれませんね!

取材・文/永瀬紀子

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