自分のために相手のために考えて行動できる人は好印象【ALBUM 経営管理部広報部門長 山本剛瑠さん】#3

​​美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。晴れて採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

「トレンドヘアーを毎月通える価格で提供」というコンセプトのもと、お客様に低価格で満足度の高いヘアスタイルを提案している「ALBUM」。前回に引き続き、前年度から採用担当になった経営管理部広報部門長の山本剛瑠(たける)さんにお話をお聞きします。

第3回となる今回は、面接について。ALBUMの主なフロー、面接で見ているポイントなどについて詳しく教えていただきます。

お話を伺ったのは…
ALBUM 経営管理部広報部門長 山本剛瑠さん

広告代理店で勤務したのち、ALBUMへ転職。現在は、経営管理部広報部門長として採用やSNSのマーケティングをはじめ、サイトやバナーなどのクリエイティブ業務も行うなど、幅広い活躍を見せる。

ALBUM公式アカウント:@album_hair

ALBUMアカデミーアカウント:@album_academy

突破口のカギはALBUMが良い理由を明確にし、裏付けがあること

――面接のフローを教えてください。

一次・二次どちらも集団面接となっていて、一次はオンライン面接。面接官は、社長と人事部のスタッフ、アカデミー講師が5名ほどで行います。集団ですから、一人当たりの尺は10分前後。平等に進めるために司会者に調整をお願いし、不公平にならない配慮を徹底しています。

一次面接では、事前にエントリーで提出してもらっていた履歴書と写真を元に、相違がないかの確認がメイン。履歴書に記載されている内容と面接で話す内容に矛盾点、大きく乖離している点がないか、質問をしてすり合わせます。

――必ず聞く質問はありますか?

全ての志望動機に対して、「なんで?」と聞くようにしています

「ALBUMが良い」理由に対して、「なんで?」の答えを必ずもらうことで、日頃からしっかり自分で考えられる力があるか見定めているんです。その裏付けがしっかり話せると、自分で考える力があると判断できますからね。

――ほかに注目しているところがあればお聞かせください。

面接時には、服装も見ています。これも志望動機と同様に、実際に写真と実物と照らし合わせて、イメージに大きな違いがないか確認するんです。服装のバリエーションは何パターンか用意しておくと良いと思います。

日頃から伝える方法を試行錯誤しておくと◎

――続いて、二次面接のフローを教えてください。

二次面接は、対面で行います。面接官は、一次面接のときに集まったメンバーに加えて現役のトップスタイリスト、各店舗の代表が参加します。

流れとしては、一次面接と同じく志望動機、自己PRなどをしてもらい、気になったところをスタイリストや店舗の代表に質問してもらいます。一次と違う点としては、想定していない質問が多い点でしょうか。

――臨むうえで必要な姿勢とは?

スタイリストたちは直感で気になったことを聞いています。変に取り繕おうとせずに普段の自分のままを伝えてもらえると良いと思いますね。

ただ、憧れのスタイリストを目の前にして緊張してしまうという声は少なくないようで(笑)。意識し過ぎず、リラックスして臨んでほしいです。

――どんな質問が多いのでしょうか?

二次面接では、スタイルブックを持参する人もいるため、その日の服装からはじまり、スタイルブックについての質問が多い傾向です。制作の背景や経緯について、詳しく聞いていますね。

――スタイルブックの提出は必須? 持ってこないと合否に影響しますか?

絶対ではありません。持参している人の方が圧倒的ではありますが、中途半端な出来だと思うのなら、持ってこない方が良いと思っています。ただ、持ってこない場合はほかの何かでカバーできると良いかもしれません。

――印象に残ったスタイルブックは?

自己紹介をイラストで表現してきた人は印象に残りましたね。通常のスタイルブックとは一風変わっていましたが、自分を知ってもらう目的以外にこちらを楽しませる気持ちが伝わってきました。人に知ってもらう、伝えるために考えられる人は好ましいです。

内容ではないのですが、とても感心した出来事があって。事前に面接官の人数を把握していたらしく、スタイルブックを人数分用意していたんです。面接時間は1人あたり10〜15分前後と限られた時間しかありません。そう考えると、1人1冊のスタイルブックが手元にあるのとないのとでは自分をアピールする時間が随分違ってきますよね。普段からしっかり考えて行動できる人なんだと、面接に挑む姿勢が十分に感じられました。

自分のためだけではなく相手の立場になって考えられる人が選ばれやすい傾向

――状況や他人のために考えて行動できる人は通過しやすい傾向が?

そうですね。相手の立場になって考えられる人は選ばれやすいと思います。先述した例で、面接官への配慮が感じられた事例を話しましたが、これが働くとなったときにお客様にも発揮してもらえそうだと期待が持てるんですね。お客様が快適に過ごせるために何が必要なのか考えることができる人は、ALBUMにとって必要な人材と言えます。

あとは、自分の言葉でしっかり意見が言える人。そういう人は、思考の回数が多いと捉えられて頼れそうな印象を持ちやすいんです。

――マイナスになってしまうことも教えてください。

行動的な人が理想ですが、我が強過ぎてしまうと…。バランスが難しいですが、自分を持って行動できる積極性はもちろんですが、柔軟性もあった方がいろいろな人たちと関わっていくためには必要だと思います。

書類選考と面接とでイメージが違った場合もマイナスな印象になってしまいます。履歴書と対面の印象がかけ離れていて「あれ?」みたいなケースもありました。書類選考と面接で大きなかい離があるとこちらとしては尻込みしてしまいます。

合否に王手をかける面接のポイント

1.志望動機は明確に。理由はしっかり詳細を固めておく

2.伝えたい人に向けて努力ができている

3.自分の考えを自分の言葉で伝えられること


次回は、採用したい人材の特徴について詳しくお聞きします。

取材・文/東 菜々

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