鍼灸師のやりがいと魅力とは? 向いているのはどんな人?

鍼灸師を目指す人のなかには、仕事のやりがいが気になる人も多いのではないでしょうか。せっかく仕事をするのであれば、やりがいを感じながら働きたいものです。

そこで、鍼灸師という職業におけるやりがいや魅力を解説します。また、仕事をするなかで大変に感じる部分もあるので、あわせて理解しておきましょう。

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鍼灸師のやりがいと魅力とは?

鍼灸師という職業には、どんなやりがいや魅力があるのでしょうか。5つの点を紹介します。

1. 感謝してもらえる

鍼灸師は、鍼や灸による施術を通じて不調や痛みを改善することで、患者から感謝してもらえることを大きなやりがいと感じる人が多いです。自分の手で行った施術によって悪い部分が改善する喜びを、患者と分かち合うことができます。

2. 一人一人にじっくりと向き合える

鍼灸では、似たような症状にはみな同じ施術をすればいいというわけではありません。

状態を詳しく聞き取って原因を探りながら一人一人に合った施術を行うため、一人あたりの対応時間が長く、じっくりと向き合えることも魅力です。個々の患者と深く関わり、信頼関係を築きながら施術を行えます。

3. 将来性がある

鍼灸は子どもから大人まで患者の年齢を問わず、適応できる範囲も広く、肩こりや神経痛などのほか、循環器・呼吸器・スポーツトレーニング・婦人科・美容など幅広いジャンルに対応できます。一部では保険診療も認められるようになり、患者の支払い負担が減って喜んでもらえるケースも。

今後鍼灸のニーズはますます高まることが予想されており、将来性に期待できることも魅力でしょう。

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鍼灸師の将来性は?活躍し続けるための秘訣を紹介

引用元
全国健康保険協会:はり・きゅう、あん摩・マッサージのかかり方

4. 活躍できる場が多い

鍼灸師の働く場所は鍼灸院に限られません。ほかにも医療機関・介護福祉施設・美容サロンなど、資格を活かして活躍できる職場が多いことも魅力の1つです。自分の得意な施術を活かせる職場で働き、スキルを伸ばしていくのもよいでしょう。

5. 独立開業できる

鍼灸師の資格を持つ人には開業権があるため、独立して自分で鍼灸院を開業することも可能です。また、院や店舗を持たずに自分の足で患者のもとを訪れる「訪問鍼灸」という手段も。

自分で経営すれば定年がなく、培ってきたスキルとキャリアを武器に、年齢を気にせず働けることも魅力です。

モアリジョブでは、リスクを抑えながら少ない資金・小さな規模で開業し、成功している鍼灸師である鈴木むつよさんにお話を伺っています。

「店舗を構えない形であればほとんどリスクがないまま開業することができるんです。その後マンションの一室、テナントなど小規模治療院を2年ごとに開業する経験をしてきて、小規模治療院の可能性を感じていました。

そのリアルな事例をお伝えするためには一番ミニマムな形での経営を実践してみたいと考え、思いついたのが3坪鍼灸院です。3坪が鍼灸院として認められる一番小さな規模なので。(中略)

やり方によっては無借金、ノーリスクで始められます。開業というとそういうリスクを背負うのがセオリーのようになっていますが、私はそれまでの経験でリスクを背負わなくてもできるというメリットをとても強く感じていて。」

引用元
3坪治療院、チラシのみで集客。無借金、ノーリスク開業のススメ 鍼灸師・鈴木むつよさん

鍼灸師の大変なこととは?

やりがいや魅力とあわせて、鍼灸師の仕事の大変な面も知っておきましょう。

1. コミュニケーション能力が必要

鍼灸師は患者と一対一で向き合い、問診などをしながら施術を進めるため、コミュニケーション能力が求められます。また、患者だけでなく周囲のスタッフとも協力し合って施術に当たらなければなりません。チームワークや協調性も必要です。

内外を問わず人間関係を円滑にするため、仕事で関わるすべての人々とうまくコミュニケーションを図りましょう。

2. 気力・体力が必要

立ち仕事が多いうえ、ミスやトラブルがないように細心の注意を払って施術を行わないといけないため、体力と気力も必要です。日々仕事をするなかで、想像以上に重労働と感じる可能性もあるでしょう。

仕事で負担がかかるぶん、休みの日は趣味に打ち込むなどして、リフレッシュすることも大事です。

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鍼灸師に向いているのはどんな人?

では、鍼灸師の仕事に適性があるのはどんな人なのか、向いている人の傾向を見ていきましょう。

1. コミュニケーション能力が高い人

前述したように患者一人ひとりに向き合う仕事のため、コミュニケーション能力が高い人は向いているといえます。言葉づかいや話し方に気を配るとともに、患者との信頼関係を築くために、患者の心を開き、話しやすい雰囲気を作ることも重要です。

2. 手先が器用な人

施術では、的確にツボを探して鍼を刺したり灸を置いたりする必要があるので、手先が器用な人も向いているといえるでしょう。位置がずれるとせっかくの施術も効果がなくなってしまう可能性があるため、正確性が求められます。

3. タフな人

前章でお伝えしたように、鍼灸師は気力と体力が求められる仕事でもあります。そのため、精神面や肉体面が強い、タフな人も向いているでしょう。

4. 向上心がある人

鍼灸関連業界の知識や技法は、進化し続けています。そのため、はり師・きゅう師の免許を取得して終わりではなく、取得後も常にスキルの向上に励める、向上心がある人も向いています。意欲的に学べば学ぶほど、鍼灸師として成長していけるでしょう。

鍼灸師の給料はどれくらい?

働くうえで気になるものの1つが「給料」です。鍼灸師の給料はどれくらいなのでしょうか。

令和5年の「賃金構造基本統計調査」によると、鍼灸師を含む「その他の保健医療従事者」の10人以上規模での月給(「きまって支給する現金給与額」)は、30万5,300円でした。また、同調査結果をもとに算出された「はり師・きゅう師」の年収は459万3,000円です。

院の規模や売上などによっても変わるため、目安として知っておくとよいでしょう。

引用元
e-Stat:賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
e-Stat:賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(ダウンロードデータ)
job tag:はり師・きゅう師 – 職業詳細
e-Stat:日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) 専門的・技術的職業従事者 その他の保健医療従事者 あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復

自分に合った職場を探すには?

ここでは、鍼灸師が自分に合った職場を探すための2つの方法を紹介します。

就職・転職エージェントを利用する

就職活動をサポートしてくれる「就職・転職エージェント」を利用する方法です。民間の人材紹介会社が、求職者の特性をもとに適切な職場とマッチングさせてくれます。鍼灸師の場合、医療系や美容系など、志望する業界に強いエージェントがよいでしょう。

求人サイトで探す

多くの募集情報が載っており、希望条件をもとに検索して仕事を探せる「求人サイト」を利用する方法です。大手から個人院まで、さまざまな企業の求人が掲載されています。

エージェントと同様、医療系や美容系といった、自分の進みたい方向に強い求人サイト(「リジョブ」など)がおすすめです。

鍼灸師の履歴書で押さえておきたいポイントとは?

仕事の探し方がわかったところで、つづいては、志望先に応募するにあたって鍼灸師が履歴書を書くときのポイントをチェックしましょう。

書く前に押さえておきたいポイントとは?

履歴書を書く際には(特に手書きの場合)、下記のような点に気をつけて記入することが大切です。

・黒のペンを使って丁寧な字で書く
・書き間違い・誤字脱字・略字はNG(見直しをすること)
・間違ったら修正ペンを使わず書き直す(下書きするとミスしにくい)
・空欄は作らず、書くことがない場合は「特になし」と記す

志望動機に書くべき内容とは?

履歴書で重視されやすい項目に「志望動機」があります。志望動機では、自分の過去を振り返るとともに、応募する企業についてしっかり下調べを行い、なぜその職場に勤めたいのか、自分にどんなスキルがあり企業にどう貢献できるかなどを伝えましょう。

読みやすく簡潔にすることも意識しつつ、そこで働きたいという熱意を存分にアピールすることが重要です。

面接で好印象を与えるにはどうすればいいの?

履歴書の書き方とともに、鍼灸師が採用面接を受けるときのポイントも知っておきましょう。

身だしなみ・マナーも忘れずに

面接では、受け答えの内容だけでなく身だしなみやマナーも重要です。服装はスーツなどのフォーマルなスタイルで、シワや汚れがないようにする、髪型は派手な色やスタイルを控えてまとめ、寝ぐせがあれば整える、ひげは剃るなど、全体的に清潔感を意識しましょう。

挨拶や受け答えの際は相手にきちんと聞こえるように大きな声でハキハキと話し、相手と目を合わせて随時笑顔を向けることも大切です。

よく聞かれる質問に答えられるようにしておこう

面接時に質問されてから慌てて答えを考えるのではなく、よく聞かれる質問を前もって理解し、スムーズに答えられるように準備しておくこともポイント。

鍼灸業界を志した理由・その企業に応募した理由・将来の目標やキャリアプランなどが聞かれやすいので、あらかじめ回答を考えて対策を行っておきましょう。

鍼灸師は施術を通して人を助けるやりがいのある仕事!

鍼灸師の仕事には魅力が多く、施術を通じて人を助けられるという、非常にやりがいのある仕事です。もちろん大変な面もありますが、適性もお伝えしたので、自分にも向いていると感じたらぜひ目指してみてください。

なお、鍼灸師の仕事探しには、求人サイト「リジョブ」の利用がおすすめです。雇用形態・給与・勤務地のほかにも、「未経験歓迎」「社会保険完備」「研修制度あり」など、こだわりたい点を選んだりキーワードを入力したりして好みの条件で検索できます。

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