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コラム・特集 2018-10-09

フリーランスの美容師はどんな仕事? フリーランス美容師の働き方や将来性についてお伝えします

近所や駅周辺など、どこでも見かける美容室ですが、実はコンビニや信号機よりも数が多く存在しているのです。美容室の数が増えていくと、場所の取り合いもそうですが、お客様の取り合いも激しさを増しています。

毎年増加傾向にある美容室ですが、新規開店と同じように潰れてしまう店も多数あり、長年継続して経営が出来ている美容室は少ないのが現状です。

そんな中、美容師にもフリーランスで働くという考え方もだいぶ広まってきており、フリーランス美容師として活躍している人も多くいます。

しかし全体的な数で見るとフリーランスの美容師は一般的な美容師に比べると少ないようです。その理由はいくつかありますが、収入の安定性であったり、将来性の見通しなど人それぞれフリーランスに対する不安があるのかもしれません。

そこで今回はフリーランス美容師の実態や、メリット・デメリット、将来性についてなどを紹介していきます。

フリーランス美容師とはどういった美容師なの?

都市部を中心にフリーランス美容師が多く働いています。トップで活躍して多くの収入を得ている人から、空き時間だけ仕事して家計の足しにしている人まで、フリーランス美容師をしている理由は様々です。

フリーランス美容師とは

最初に、フリーランス美容師とはどういった美容師なのか紹介します。他の職業のフリーランスと同様に、フリーランスの美容師として働くことを言います。つまり特定の組織に属することがなく、雇用契約を結ばないため、個人事業主として活動する美容師ということになります。

しかし、フリーランス美容師には2つのタイプがあり、1つは面貸しで活動している人と、もう1つは業務委託で活動する人がいます。どちらもフリーランスではありますが、内容はかなり変わってくる部分も多くあります。

フリーランス美容師の働き方

働き方としては2つのタイプがあると紹介しましたが、ここではその2つについて具体的に説明していきます。

業務委託型による働き方

業務委託による働き方では、業務委託型の美容室に美容師として勤務する形になります。特徴としては、店舗や道具、集客まで会社が行い、実際に髪を切るのは業務委託された美容師ということになります。

業務委託のため、会社から時間や日数の拘束を受けずに自由に働けるという特徴があります。また、会社から支払われるお金は「給料」ではなく、「報酬」となります。

契約内容にもよりますが、正社員として美容室に勤めるよりも短時間で高額な報酬をいただける可能性もあります。そのためには、技術や経験が必要になってくるでしょう。

確かに正社員よりは時間的、精神的にも自由度は高く、高収入も可能かもしれませんが、契約内容によっては完全なフリーランスとは言えない働き方になる人もいるかもしれません。

面貸し型による働き方

面貸しによる働き方では、フリーランスという言葉がピッタリ合う働き方と言えます。面貸しというのは、簡単に言えば、美容室として利用できる場所を貸し出している所に、自分で借りて営業をしていく形になります。

会社と契約を結ぶことがないので、お金に関しては完全歩合制になり、集客や道具の準備も全て自分で行わなければなりません。また、面貸しをしている会社やオーナーには場所代として、報酬の何割かを支払わなければなりません。

割合は場所によってもかわりますが、カット代の設定なども自分でできるため、集客が安定してくればその分の収入が高くなります。

フリーランス美容師にはどちらの働き方があっているの

業務委託型、面貸し型のどちらの働き方が良いのかは、人によって変わってきます。

フリーランスとして働き始めたころは、集客や道具を揃えるのにはそれなりの準備が必要になってきます。業務委託であれば、会社がこれらを行ってくれるため、自信がない人は最初は業務委託の方が良いかもしれません。

面貸しは、全てを自分で行うため、技術や集客にも自信のある人、こだわりの強い人にはお勧めの働き方になります。やりがいのある分、責任も伴ってくるので、後ほど説明しますがしっかりとメリット・デメリットを理解した上で決めるようにしましょう。

フリーランス美容師の実態はどうなの

今現在、フリーランス美容師として活躍している人はどういった状況なのか気になる所だと思います。もちろん、高収入の人から始めたばかりの人までピンキリではあります。

美容業界全体は離職率が高めになっている

行きつけの美容室にいたお気に入りの美容師が、辞めてしまったり、他のお店に移籍したりというのはよくある話です。独立したり、系列店への移動もありますが、辞めてしまったり移ってしまったりする美容師はかなり多くいるのが現状です。

原因は様々考えられますが、最も大きな要因として給料の安さにあります。例えば、厚生労働省のデータによると、美容師の30代の平均年収は290万円弱になりますが、一般企業では340万円程度になります。つまり、年間で50万円近くの収入の差が出ています。

また、美容師は拘束時間が比較的長い傾向にあるため、収入と比例していないと感じる人もいるようです。やりがいだけでは続かない部分もあるので、そういった点も離職率と関係していると考えられます。

フリーランス美容師は働きやすい環境が整いつつある

フリーランス美容師に転身して、収入がアップしたという人も多くいます。もちろん収入が下がってしまった人もいますが、拘束される時間も無くなり、精神的にも余裕が出来たという意見の人が多く見受けられます。

また、フリーランスに対する意識も最近は、高まってきており、面貸しをするサロンや、業務委託の形態を取る会社が増えてきているという点からも環境が整い始めていると言えます。

フリーランス美容師で働くことによるメリット・デメリット

正社員の美容師としてではなく、フリーランスの美容師として働くメリットやデメリットについて紹介していきます。フリーランスへ転身を考えている人は、特にそれぞれを理解した上で実行するかを考えていった方が良いでしょう。

自分に合っているか否かの見極めがしっかりと出来ないと、収入が下がってしまったり、美容師として働けなくなってしまう可能性もあります。

フリーランス美容師で働くことによるメリット

フリーランスに転身することのメリットとしては、主に3つあると思います。1つ目は1人のお客様と深くかかわることが出来る点で、2つ目は働いた分だけ収入が上がる点、3つ目は自分がやりたいように働くことが出来る点です。

他にもいくつかありますが、今回はこの3つについて紹介します。ただし、面貸し型の人と、業務委託型の人では少し違う点もあるので、その部分についても触れていきます。

1人のお客様と深くかかわることが出来る

このメリットを感じられるのは、特に面貸し型のフリーランス美容師かと思いますが、通常お客様は美容室に来る理由として、自宅や勤務先の近くにあるからというのが1番の理由ではないでしょうか。

フリーランス美容師を利用するお客様は、場所ではなく、その美容師が目的で利用することがほとんどになります。

固定のお客様と長い付き合いをしていくと、やりがいはもちろん、信頼関係もできるため、仕事に対するモチベーションの向上にも繋がっていくはずです。

働けば働いた分だけ収入が上がる

次にフリーランスのメリットとしては、収入が増えるという点です。正社員として勤めていく場合には、基本的には固定給がほとんどです。そのため、お客様を何人担当したかに関わらず収入は変わりません。

しかし、フリーランスであれば担当した人数に応じて報酬・収入も比例して増えていくため、働いた分に応じた収入となります。人によってはフリーランスになって2倍近くの収入になったという人もいます。

自分がやりたいように働くことが出来る

3つ目のメリットとしては、自分がやりたいように働くことが出来るという点です。特にフリーランスになると時間的な面で余裕が出来できます。会社に拘束される時間は基本的になく、お客様を担当する時間が勤務時間となります。

忙しい時期には仕事量を減らしたり、余裕がある時期には多く担当したりすることも可能ではあります。上手に時間を使うことで、正社員よりも勤務時間が少なくても収入を増やすことも可能になります。

フリーランス美容師で働くことによるデメリット

フリーランスになる上で、デメリットもしっかりと理解しておかなければなりません。リスクを踏まえたうえでフリーランスの道を選ばないと、後に大変な思いをしてしまう場合も多々あるはずです。

こんなはずでは、と思わないためにもいくつかのデメリットを紹介していきます。

固定給がないため働かないと収入が入ってこない

これは、かなり重要なポイントになってきますが、フリーランスは収入が頑張った分だけもらえますが、頑張らなければお金がもらえることは当然ありません。

固定客が一定数いて、安定した収入が見込める程になれば良いですが、なかなか全員がそうなるわけではないので、そういったリスクを考慮しておく方が良いでしょう。

特に、病気やケガになった場合は収入が途切れてしまうことになるので、働けるうちにしっかりと保険に加入しておいたり、対応策を準備しておくことも必要です。

仕事以外にも雑務などを自分でする必要が出てくる

フリーランスは個人で仕事を行うため、誰かを雇わない限りは全て自分で、仕事以外の雑務を行う必要があります。集客からお客様の情報管理、道具の管理、お金の管理など意外と仕事が多くあります。

また、確定申告も自分で行わなければならないので、経費や報酬の計算などもしていきます。税金や保険料など、かなりの額になってしまう人もいるので、計算をしっかりと行わないと後に困ってしまいます。収入が多い人は、税理士にお願いして代わりに計算してもらう方法もあります。

フリーランス美容師の将来性はどれぐらい?

2017年時点のフリーランス美容師数は、8万3千人ほどで毎年増加している。というデータが日経MJ(11月7日発行)より発表されています。多様な働き方が少しずつではありますが、広がってきており、フリーランスとして活躍している美容師も増えてきています。

その背景として、フリーランス向けの制度や場所の整備が進んできていること、インターネットのSNSを活用している人などが挙げられます。

社会がフリーランス向けでの制度を整えてくれている

美容師に限らず、多様な働き方が少しずつ浸透していっているため、短時間勤務の人や、必要な部分を業務委託する会社も増えてきました。もちろん、個人でフリーランスとして独立して活躍していく人も増えています。

また、空きスペースを活用しようと面貸しをする会社やオーナーさん、経営の見直しから積極的にフリーランス美容師を活用する会社も増えたことが後押しする流れとなっています。

今後もさらにフリーランス美容師の数は増えていき、シェアサロンも増えていくのではないでしょうか。

フリーランス美容師が作品を載せることが出来るサイトが増えている

ネット社会である現代では、SNSを活用して仕事に繋げていく人も数多くいます。Youtuberやインスタグラマー、ブロガーなど、ネットで情報を発信して集客に繋げることも可能になりました。

特に会社からの縛りがない、フリーランス美容師の方がそういった場所では強さを発揮できるのかもしれません。ネット上で人気が出れば、会いに行こうという人も増えていくといった流れが出来ていきます。

また、フリーランス美容師の作品が載せられているサイトもあり、作品を見た人が、担当してもらおうと美容師の元に足を運ぶという人も増えてきています。

お店に行ってから希望を言うよりも、イメージに合った作品を先に決めてから行くほうが楽なのかもしれません。そういった意味でも、お客様も美容師もメリットがあると考えられます。

フリーランス美容師は自分らしさを出せる働き方です

フリーランス美容師は、今後も増え続けて競争も激しくなっていく時代になるはずです。既存の美容室のスタイルも、フリーランス美容師として働くスタイルもどちらもメリット・デメリットはあり、自分に合った働き方を選択するようにした方が良いでしょう。

特に、自分がやりたいことを実現するにはフリーランス美容師の方が可能性はあるかもしれませんが、準備やその他の雑務も自分でこなさなければならないという点も頭に入れておかなければなりません。

ネットや人脈をフルに活用すれば、フリーランス美容師としても活躍できるチャンスはあるので、夢をもって技術や経験を積んでおくようにしましょう。

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